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カメラの購入を検討していたら、フランス語を勉強しているときのことを思い出した。

今ミラーレス一眼の購入を検討している。これまでCanonの一眼レフのエントリーモデルを使用したり、昔のPENTAX Qっていう超小型のミラーレス一眼を使ったりしていたが、そろそろ本格的なカメラが欲しいなと思い始めた。狙っているのはFujifilmのX-T4。ただこれを書く少し前に、X-S10も新発売されるときいて少し心が揺れた。そんなこんなでいろいろな方のレビューを聞きたくて、YouTubeで日本だけでなく英語やフランス語でたくさん動画を見てリサーチしている時に、ふと思い出したことがあるので書き留めておく。

今回はカメラの話というより、語学学習のお話。

全く自慢にはならないが、私はフランス語のディプロム(DELF、DALFなど)は一切取得していない。独学と実践で、対フランス人への植物療法相談を行うところまできた。ただし私が完璧なフランス語を話すわけでは決してない。

ディプロムはいつか挑戦するかもしれない。ただなぜ今まで私がディプロムを取得していないかというと、

・ディプロムが必要な場面がなかったこと。(大学入学などで必要なケースも多いが)
・ディプロムを取得するには、それ用の勉強が必要になってくる

という点が大きい。

目指していたのは

・早くフランス語で仕事ができる様になりたい 

この一点だった。エルボリストリで働くというのが一つの目的だったから。よくフランスで(いわゆる現地採用的なことで)働くにはどうしたら良いかと聞かれるが、最低限必要なのは語学力とビザの二つだ。これらは初めから私の中で明らかだったことなので、やはり渡仏前からフランス語を勉強、というより日常的にフランス語に触れる様にしていた。その頃はYoutubeで動画を見ることはほぼなかったが、ポッドキャストやラジオはずっと聞いていた。そしてフランス語のフィトテラピーの記事を探して読んだりして、単語や表現を覚えた。

フランスに来てからは、自分の必要な分野のボキャブラリーを増やすためのツールが増えたし、フランス人が話している会話も否応がなしに聞こえてくる。

コミュニケーションしながら、相手がどの様な返しをするかとか、フランス人同士がどんな風に会話しているのかや口の形、動きを観察。発音やイントネーションをよく聞く。メトロの中とか、レストランとか、人の会話を聞いたりして。そして真似する。ときには大袈裟に真似する。(その人の前ででは無くて、練習として。)そのせいでパリのアクセントと言われてしまうのは微妙なんだけど。

こういうやり方をしていると、時々ディプロムを取得するための正当なお勉強をしている人から軽蔑されることもあった。でも気にしないこと。目的が違うんだから。

そして必ずスランプはやってくる。フランス語を聞くのすら嫌になってくることは誰にでもあると思う。大人になって習得しようとしている言語なのだから、慣れるまでは聞くのにも話すにも脳に負担がかかる。実際、エルボリストリで1日勤務すると、当時は60人から80人のお客さんの対応をする。すべてが相談でないとしても、1日約9時間、数十人の話を聞き、こちらからバーーーっとテンポ良く商品説明をしたりアドバイスをすることになる。もちろん相手の話を聴くことも大事だが、説明はヘンな間があったり言葉に詰まったりすると、「あ、知らないのね、もういいわ」判定が即、下されてしまうのがフランス。

そんなお仕事なので、1日が終わると脳はオーバーヒート。(おまけに立ちっぱなしなので、脚はパンパン)

話を戻すと、語学って、ほとんどの場合「何か目的を果たすための手段」なのかなと思う。なのでその先に成し遂げたいことを見据えたお勉強をするのが近道かもしれない。

そうなると自分の知りたい分野のことを学びたい言語で探せる。そのことについてのお話も「見ることも聞くこともできる」動画って、使い様によっては学習ツールとしてとても効率のよい手段かも。(字幕もつけられるし)

カメラや写真のことを勉強してみたい、と思って見始めたYoutube動画で、そんなことを思い出した。

語学学習も、そしてフィトもカメラも

自分はそれを使って何をしたいのか。

基本的な文法を一通り習ったら、そういう点を明確にしたらいいんじゃないかな。

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