なんとかなるもんだ!
日本語教師だけじゃない。きっと中国で働いたことのある人、ビジネスをしている人、中国と日本板挟みになっている駐在員。
皆が経験しているかもしれないことを話します。
予告なし
私が日本語教師として初出勤した日。
まだ今後スケジュールもわからない状態だった。
「おはようございます!」
「おはようございます!はい、これスケジュールです。」
「ありがとうございます!ってあれ?今日、このあともう授業!?」
なんも準備してないけどね!
まさか、いきなり授業があるなんて!教科書だってまだもらってないのに!笑
こういうことが起こるのも、なんだか中国らしい。
事前に言ってよね!といえば、なんで聞かなかったの?と言われるだろう。
そういう世界。
やってみると、、、
自己紹介のやり方、その他活動、脳をフル回転して脳内で一気に授業を作る。
初回の授業は、学生を知ること、知ってもらうこと、仲良くなることにポイントを絞って授業すればいいと、中国先生にアドバイスをもらった。
結果、意外となんとかなった。
一休さんについて話す?
ある日ある先生の日本語特訓クラスに参加させてもらった。学生は200人くらいいただろうか。私は私立大学から国立大学への転職時期だった。この特訓クラスには将来の自分の学生も参加していた。
とはいえ、自分はただ参加して、学生と交流だけの身。特訓班を行っている先生から勉強させてもらう気満々だった。
すると、その先生が一休さんの話を始めた。どうしてその話になったのかは覚えていない。
その話を聞いていると、なにやら急にどきっとしはじめてきた。
一休さんといえば京都。ここに京都出身の先生がいるので、その先生に一休さんや京都について話してもらいましょう!ということになった。
「えっ!私のこと? 」なんとなくの直感が当たった。
200人の前で急に話すことになった。一気に心臓がバクバクした。笑
それに一休さんのことなんてよく知らない。笑 アニメをちょろっと見たことがあるだけ。
どうしよう、、、!
幸い午後からということになり、昼休憩の間になにを話すか考えることができた。大阪出身の先生からアイディアをもらいながら、笑えるネタも入れ、なんとか京都というお題について話をした。肝心の一休さんについてはあんまり思いつかず、一言くらいですっ飛ばしてしまった。笑
何度か経験すると
こういうことを何度か繰り返すと、自分も強くなる。大抵のことはなんとかなるさ~と思えてくる。
今までやった事がない、時間がない、急に人前で話さなくてはいけなくなった、こういうことがあっても、まずやってみようと思える。そして度胸もついた。
この点については中国生活そして日本語教師という仕事で鍛えられた。
きっと大抵のことは意外となんでもなるのだろう。準備に大量の時間をかけようが、あまりかけまいが、結果はあまり変わらなかったりして。
しかし心配事もある
中国の人とイベントに参加したりしても、段取りなどはけっこう適当だが、当日はなんだかんだうまくいく。
もちろん多少のトラブルなんかはあったかもしれないが、多少のトラブルは付き物だという前提なのだろう。柔軟に対応しているように見える。参加している側も寛容だ。笑って済ませられる。
こういう経験をすると、細かいことまで話合って、念には念をそして関係者以外も念のため会議に出るような習慣のある日本の会社では、自分はやっていけないよう気分になった。
自分は適当すぎる。笑
これが逆に心配になった。