見出し画像

『毛抜』とおせんべいと母と。【日誌。4頁目。】

今月でついに母も今の仕事を退く。
先日、面接の話をちらっと書いたが、残念ながら採用見送りとなった。
でもまだ、諦めてないみたい。
引き続き就職活動中。

とはいえ、もうフルタイムでがむしゃらに働くつもりはなさそう。
私も、これからは少し自分のために時間を使ってほしいな、と思ってる。
だから、母の好きなことに時間を充ててもらいたくて
「さてそのために何をしたらきっかけが作れるかな」と考えた。

考えた結果、「あ、そうだ!」
歌舞伎や落語に触れ合える時間を作ってあげよう、と思い立った。

母は昔から、伝統芸能が好きで、そんな母に大きく影響を受け
私も伝統芸能が好きになった。
そんな私の影響を受け、子供も伝統芸能が好きな人に育った。
母は誰から影響を受けたのかといえば、その父(私のおじいちゃん)に影響を受けている。
おじいちゃんがまだ生きていた頃は、よく母は2人で歌舞伎を見に行っていたものだ。
親の影響力の大きさ、この歳になって改めてすごいものだと思う。

歌舞伎や落語に触れ合う時間。
本当ならば直接劇場に行く機会も増やしてはあげたいけれど、コロナ禍の中で年老いた母をしょっちゅう連れ出すわけにもいかず。
私は私で仕事があるし。
どうしたら実現できるかな、、、

ふと、スカパーで歌舞伎をたくさんやってるチャンネルがあったなあと思い出した。
うちはスカパーに入っているんだけど、サッカーと映画以外はあんまり活用していないんだよなあ、正直。
それも最近、ネットで見れるようになってきたし、そろそろ解約してもいっかな、と思ってたところだった。

よし!歌舞伎たくさんやってるチャンネルに加入しよ!
とさっそく「衛星劇場」に加入してみた。
そしたら、やってるやってる、見切れないくらい歌舞伎をたくさん放送してる。
全部追っかけてたら、暇なんてものはなくなるね、というくらい。
しかも名作ばかりやってるので、みた事ないものもたくさん見れる。
私にとっても楽しみのひとつになってきた。

加入して一番最初に2人で鑑賞したのは「毛抜」。
あらすじは、お姫様が「髪の毛が逆立つ」という謎の奇病にかかるのだが、婚約者の家臣がその原因を解明していきめでたしめでたし、、、簡単にいうとそんなお話。
(詳しくはウィキペディアでご覧ください・・・https://ja.wikipedia.org/wiki/毛抜_(歌舞伎)
私は初めてこの演目を見た。
一番びっくりしたのは、昔の毛抜が今の毛抜の形そのままだったこと。
毛抜って、江戸時代からずっとこんな形なんだぁ、へぇーとそこにばかり気が行ってしまった。

粂寺弾正(くめでらだんじょう) 毛抜の動きからお姫様の奇病の原因を突き止めるヒーローだよ。
ちょいと落書きしてみました。

まあそんなこんなで
毎日歌舞伎にエンジョイ中。
そして、ただいまハマってるお煎餅は
「歌舞伎揚 瑞夢」のえび味です。

ということでタイトル回収しました(笑)
歌舞伎揚食べながら、歌舞伎を見る。
そんな母の小さな楽しみが続くように、でもできたら早く歌舞伎を生でみに行けるようになるといいね。

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは還元していけるようにこれからの活動に役立てていきます。