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涙のゆくえ


何年経ってても、亡くなった人のことを思い出すと、涙が出てくるのはどうしてだろう。

悲しいとか辛いとか、そういう感情はもちろんある。
だけど、それとはまた違った、懐かしさと共に流れる涙は、どういう感情からなんだろう。

一緒にここに来たな~ とか
この曲、好きだったよなぁ とか
こんなこと言ってたなぁ とか。

そんなことを想うとき、懐かしさからか「元気にしてるかな?」なんて思ってしまうこともあるのだけれど。笑

ふっと笑顔になったり、胸が温かくなる、と同時に泣けてくるのは、もう2度と会えない寂しさからなんだろうか。。

「大豆田とわ子と三人の元夫」というドラマで、オダギリジョーさん演じる小鳥遊さんが、こんなことを言ってた。

「人間にはやり残したことなんてないと思います。
過去とか未来とか現在とか、そういうものって 時間って 別に過ぎていくものじゃなくて、場所っていうか別のところにあるものだと思う」

「人間は現在だけを生きてるんじゃない。
5歳、10歳、30、40。その時その時を懸命に生きてて、過ぎ去ってしまったものじゃなくて、
あなたが笑ってる彼女を見たことがあるなら、
今も彼女は笑っているし
5歳のあなたと5歳の彼女は、今も手を繋いでいて
今からだっていつだって、気持ちを伝えることができる。

人生って小説や映画じゃない
幸せな結末も悲しい結末もやり残したこともない。
あるのはその人がどういう人だったかっていうことだけです。

だから、人生にはふたつのルールがある。
亡くなった人を不幸だと思ってはならない。
生きてる人は幸せを目指さなければならない。

人はときどきさびしくなるけど人生を楽しめる。
楽しんでいいに決まってる。」

「大豆田とわ子と三人の元夫」第7話より


私はきっと、これからも思い出しては泣くだろう。
だけど、きっと人生を楽しめる。楽しんでいこう。

#今日の一曲
「花束を君に」宇多田ヒカル

この曲を聴く度に、亡くなった叔母のことを思い出します💐

「世界中が雨の日も
 君の笑顔が 僕の太陽だったよ」

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