おうち英語 発語までの道のり
こんばんは、社団法人音読協会 バイリンガル読み聞かせインストラクターのかおりです。母語を大切にしながら絵本読み聞かせを軸に進めるバイリンガル育児をサポートしています。
おうち英語に取り組む中で、誰もが一度は持ったことのある悩みについて書こうと思います。まずは、なかなか発語しない件について。これは赤ちゃんでおうち英語をスタートされた方はなかなか発芽しないな、いつ発芽するんだろうと悩まれた方も多いのではないでしょうか。
おうち英語は、インターナショナルスクールや長期の海外生活ではなく、おうちの中の取り組みでバイリンガルを目指すものですから、暮らしの中に溶け込んで子供に心理的な負荷をかけずに進められます。母国語と同じように、時間をかけながら良質なインプットをする中で、英語のコップがいっぱいになったら言葉が出始めますが、このコップの大きさはそれぞれ違いますし、吸収力は赤ちゃんによってばらつきがあります。我が家は双子なので同時にスタートを切ったおうち英語でしたが、発語のタイミングは数ヶ月ずれました。4歳の今も、半年〜一年程の進度の差があります。発語がない時に焦りが全くないかと言われると嘘になりますが、いつ話すのかな?という疑問はありましたが、気長に待つのもおうち英語の楽しみの一つだなと思いながら取り組んでいました。特に発語までに時間を要した長男の場合は、かなり大きなコップを持っているんだろうなと、とにかくコツコツインプットを意識し、発語を焦らないよう自分に言い聞かせていたように思います。人と比べたり、早さを求めると苦しくなるのがおうち英語。特に赤ちゃんからスタートのおうち英語は発語は焦らないが吉です。
発語のための我が家の種まきについて、海の単語が出るまでを例にお話せます。
我が家はおうち英語の主軸として絵本の読み聞かせを行っています。低刺激で、子供のペースや好みに合わせて選んで読めるのでどのご家庭にもお勧めできる取り組みです。色んな絵本を親が読むことでさまざまな海の単語に触れる機会を持ちます。
読み聞かせと並行して、2歳以降は動画視聴も取り入れました。我が家は、2歳台でBlippiのYouTubeチャンネルにハマっていました。Blippiと動物園や水族館に行くという内容の動画視聴でも海の生き物の単語に触れます。
他にも、Super Simple Songsに出てくるJellyfish の歌やA Sailor Went to Seaなどもよく歌っていました。
他には水族館に行って実際の海の生き物を観察したりしました。名前を知らない生き物に出会うと調べたりできるのもいいですよね。
動画はWhat’s that?という私の語りかけにJellyfishと返す息子。単語カードや英検の勉強などせずとも数えきれないほどたくさんの単語が日々の取り組みで吸収されます。しかも、日本語訳をいれないので、英語のまま吸収されます。
今回は海の生き物に絞ってみましたが、これは乗り物でもビザ作りでも、お風呂でも、空港でも、公園でも色んな場面でインプットができます。
現実世界の場面と、絵本、動画の情報の点を、時間をかけて線で結べるように種を蒔き、本人の好きなタイミングで発語が出て、それを喜ぶを繰り返して我が家のおうち英語は今日もじわじわ進んでおります。
何かのご参加になれば嬉しいです。