ハーゲンダッツ ショコラミントクランチの風景
これは良い意味でチョコミントアイスではない。
夏に冬のリッチな風景を想起されるためのアイスであると言える。
ここは真冬のスキーリゾートのホテル。ロビーとレンガづくりの暖炉でくつろぐ風景
夏ではなくて,冬の窓から見る景色。窓が冷たさで曇っている。ひんやりとしており、針葉樹の森が雪をたくさんかぶっている。贅沢な赤いペルシャ絨毯がひかれた暖炉には,薪がくべられパチパチと音を立ててる。静かで上質なくつろぎのひととき。
ミントでガツンと言わせるという類のものではないし、タイトル通りチョコミントでもない。夏の爽快感でもない。
白いミントアイスクリームなのである。
アイスはそもそもひんやりしているが、そこにより「ひんやり」が実感を持って表現された感じ。だから冬の寒い風景が描かれている。夏に食べても、「冬のひんやり」なのである。それが「夏に冬を食べる」というこのアイスの風景を作り出している。
クッキークリームアイスを冬に暖炉前に食べているかのよう。
しかし、それも正確ではない。パチパチ薪が音を立てているのが目に浮かぶ。これはココアフィアンティーヌがコーティングしているビターチョコレートの中に紛れ込んでいるからだ。ココアフィアンティーヌと言われても今ひとつピンとこないと思う。エコルセのお菓子が想像しやすいのではないかとおもう。この写真の緑の三角のものか銀色の四角いものを,砕いたものに近い。これに生地にココアが入っているようなものである。
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クリスピーでパキッ,パキッと口の中で細やかな食感を再現している。これが、ビターチョコが可能にしている重厚で高級な空間づくりを補強し、赤いペルシャ絨毯と薪が燃える暖炉を描き出している。
よって、これは良い意味でチョコミントアイスではない。
夏に冬のリッチな風景を想起されるためのアイスであると言える。