居場所を求めて〜メンタルトレーニングに出会って資格取得するまでの道のり③〜


前回、心理学、スポーツ心理学を学ぶための進学を決意したところまできました。
今回は、大学受験を終えるまでに、顧問の先生のさりげない会話の中にあった、今につながる二つの出来事をお話します。

一つ目は、国立大学を目指して受験勉強に取り組んでいた際、顧問の先生から「調子はどう?」と声をかけられました。文系で、数学が苦手科目だった私は、「数学に足引っ張られて」と答えました。先生から「数学は足引っ張らんやろう」と笑って言われたとき、私は、自分の言葉遣いの責任感の無さに、とても恥ずかしい気持ちになりました。「言葉の使い方」一つで、気持ちは変わる、そして行動が変わる。「これから言葉の使い方、言葉の語尾の使い方に気を配ろう」と決意をしたあの日、練習試合の帰りで暗くなった坂道を先生と二人で並んで下りながらの会話、その情景は今でも鮮明に覚えています。スポーツメンタルトレーニング指導士として、「言葉の使い方」には強いこだわりを持っているのは、弊社メンバーも認めるところです。

二つ目は、高校の卒業式での出来事です。顧問の先生に卒業生が「将来は医者になります」と宣言したとき、先生が「医者になるな。良い医者になれ」と声をかけていたのを聞いて、「そうや!私も良いスポーツメンタルトレーニング指導士になるんや!」と強く思いました。
現在、私はスポーツメンタルトレーニング指導士の資格を取得し、働いています。「スポーツメンタルトレーニング指導士になる」という目標は達成したことになりますが、「”良い”スポーツメンタルトレーニング指導士とは何か?」と問い続けることで、終わりなき目標として私の中に存在しています。

こうして振り返ってみても、天王寺高校で過ごした時間、顧問の先生との出会いは、スポーツメンタルトレーニング指導士としての自分の礎になっていると強く思います。自分は恵まれている、感謝の気持ちでいっぱいです。

次回からは大学、大学院での生活に突入します!

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