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バリ島のコメと、ご飯1日3食のインドネシア人が語った日本のコメの美味しさ
バリ島デンパサールの自宅の前の
田んぼで、土をひっくり返す耕運機の
音が聞こえて来た。何しろ、年に
3回収穫のある三期作なんで、静かに
なったと思ったら、また始まった
という感じだ。
年に三回もコメが穫れるのは気候の
せいだけではなく、成長は早いが、一代
限りのハイブリッド米だから。農家は
毎回、種を買う。
バリ中央部に横たわるUNESCOの
世界遺産、ジャティルイには、
まるで絵の様な、ただじっと眺めていたい
リズミカルな棚田が広がっている。
(写真上)バリ独自の水利システムと
伝統農法が評価されたためで、古代に遡る
黒米や赤米の産地として知られている。
両方とも収穫は年に1回だけだ。
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うちで食べているのは、
このジャティルイで穫れた有機栽培の
赤米。独特な味わいがあり、スパイスの
効いた料理と相性がいい。
でも帰国してこちらのご飯を食べると
断然、美味しいと感じる。知り合いの
インドネシア人も、日本で食べるご飯は
味はもとより、香り、口当たりがよく、
どこへ行っても必ずおかわりをしたという。
1日3食ともご飯食のインドネシア人。
その彼が言うんだから確かだろう。
「日本で何が美味しかったと言えば、
ご飯」と旅行の思い出を感銘深げに
語り、お陰でせっかく痩せたのに、ほら、
この通りとお腹を叩いて笑った。