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イランの生活パート3

イランの公立学校

うちの娘たちは、小学校、中学校、高校と公立に通わせていました。イランのすべての学校は、午前と午後のクラスに分けて勉強します。一つの学校で午前は女の子、午後は男の子というように分けて行います。それで、一週間ごとに男の子と女の子のシフトが変わります。なので学校でお弁当や給食を食べることはありません。しかしお腹がすくと勉強に集中できないという理由でおやつを持って行っていいことになっています。なので放課ごとにおやつを食べます。おやつといってもナンの中にチーズやクルミなどを挟んでいったり、キュウリやニンジン、リンゴなどを持ってくる子もあれば、ビスケットを持ってくる子もいます。それで、女の子たちは制服に頭にはマグナエという被り物をかぶり顔だけ出して髪の毛を隠しています。

先生たちは女の子のクラスには女性の先生、男の子のクラスには男性の先生が授業をします。イスラム教を中心とした生活なのでそうなっています。授業も、コーランの授業もあり子供のころから宗教教育をしていきます。イランはイスラム教でもシーア派を信仰しているので、シーア派の教えのもとにいろんな行事も行われます。その代り日本のように運動会や発表会や合唱などの文化はなく、先生たちも授業が終わったら生徒と共に帰宅します。日本の先生たちは夜遅くまで学校で仕事があり大変なイメージですが、イランの先生は教科書を教えればそれで役目は終わりという感じです。あと、副教科といわれる体育は殆ど遊びでしたし、図工も絵を描くくらい、音楽はありませんでした。

イランは中間テストはなく期末テストがあり、うちの上の2人の娘たちが小学校を卒業するまでは一年生から学年末には進級テストがあり血眼になってテストを受けに行った覚えがあります。殆ど進級できるようにはなっていますが小さな子供にとってこんなストレスを与えるのはどうかと思ったものです。

イランは日本でいう9月21日から新学期が始まりますが、進級テストが5月の末にあるので丸っと3か月半ぐらい次の学年までに休みがあります。長いですよね。

日本の方が言うまでもなくレベルが高い教育をしていますが、イランはパソコンを利用した宿題がよく出て、パソコンがなければ宿題ができません。あとは、日本の公立学校はまだ黒板を使っていますがイランではプロジェクターを取り入れて効率的に授業をしています。

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