初めてオリジナル製作した着物|kaonn-日音衣- original damask kimono
kaonn-日音衣- デザイナー/オーナー 吉岡 香里です。
kaonnダマスク着物について、noteにしたためていきます。
遡る事、2012年。
絹フェチのオンナ、私が最初に作りたかった着物は無地の着物でした。
生地の上にのせる柄がない分、生地にこだわりを詰め込みたい!と、 何度も生地屋さんと相談してサンプル作っていただいて、、、を繰り返し出来上がった思い入れたっぷりの着物です。
kaonn-日音衣-のダマスク着物の一番のこだわりは地紋です。
普通の紋意匠(地紋ありの生地)でも、染め上がった際に地模様が繊細な光沢を放ち大変美しいのですが、よりくっきりはっきり地模様を表現したくて、柄の部分は防染糸で織り、染めあがった際に地模様が白く光沢を放つように織ってもらいました。
※防染糸とは、書いて字のごとく染まらない糸です。柄部分をこの糸にして織る事で地模様部分は染めた後も白く残り、地模様が浮き上がっているように見えます。
防染糸にもいろいろあって、染めて見て、よし!!この光沢!と、納得するまで長い道のりでした(自分のせい)
後は地紋の柄の大きさで随分イメージが変わるので、紙にプリントアウトして鏡で当てて見て、、、もう少し大きく、、、もう少し小さく、、角度を変えて、、、とあれこれ試した日々が懐かしいです。
生地が織り上がり、初めて引き染めが出来上がって来た時、淡い地色の中で地模様が理想通りに美しく浮き上がっているのを見た瞬間を今でも覚えています。
絹って美しい。と改めて感じました。
そして、地紋を可能な限り合わせてお仕立てしてくださり、お仕立て上がった際、一枚の着物としての完成度にとても感動しました。
シンプルに生地を染めるだけで、纏ったボディーラインに沿って、地模様が、絹ならではの光を放ち、ドレスのような華やかさに仕上がります。
一点一点引き染めするので、カラーサンプルにないお色でも出来る限り理想の色に仕上げます。
過去には、ショールをお預かりしたり、お気に入りのアクセサリーのパッケージ(箱の色)をお預かりしたり、いろいろなカラーサンプルからの染めを承りました。
生地の特性上、淡いお色に染めると色無地としてドレッシーに、
濃いお色に染めると御召や大島のような織物の雰囲気に近く、クールなイメージに。
防染糸を使う事で生地に張りも出るので、着心地は御召に近いです。柔らか過ぎないので、纏った際に程よい落ち感があり、ボディーラインも美しく見え、地模様の絹糸が光りを放つので、何気ない動きでもその光沢が生きてきます。
単衣仕立て・袷仕立てのどちらでもでもすっきり着られる厚さ、張りがあります。
あなた色に染めた絹の美しい輝きを、是非纏ってみてください。
オススメの着用シーンや着こなしバリエーションについてはまた別のnoteにて。
【kaonnオリジナルダマスク着物[basic]】
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