遠足
朝から唐揚げを揚げた。
パチパチ油がはねる。寝ぼけた頭では驚きはひとしお。
今日は娘の遠足の日。
いつもより1時間早起きをして、いざ料理開始。
お弁当は、何種類ものおかずをいっぺんに作って、それを少量づつお弁当箱に入れていく。
娘の小さなお弁当箱には、卵焼きはひとつしか入らなかった。
3つもたまごを使ったから、残りの方が断然多い。
それでも娘が喜ぶならいい。
お弁当は、これを開いた人の笑顔のために作ると思う。
うれしそうに食べるその人を思い浮かべると、がんばれる。
わくわくした娘を自転車に乗せて、保育園に行く。
空気はひんやりしてるけど雲のない空は気持ちいいね。
遠足楽しみだね。
娘を送り、思った。
お弁当傾けて、中身がぐちゃぐちゃにならないといいな。
って。
でもまたすぐ、思った。
でも、それって思い出になるよね。
いやなことだけど、そういうことって残る。
ハプニングは思い出になる。
先日、学生時代の友達に会った。
3人が揃って会ったのは3年ぶりだった。
その人が実際に隣や前にいることは、リモートとは全然違った。
LINEやリモートの連絡が多くなって気付いたことだ。
会って話せるって幸せなことだったんだなーって。
その時、学生時代の大変だったこととか嫌だった先生のこととか話して、みんなで笑った。好きな人に告白して振られた話も今では笑えるエピソードだった。
何でもないことよりハプニングは、のちに笑いになることもある。
娘を送った帰り道、人生は思い出作りだなーと思った。
歳をとるほど変わり映えのない毎日だけど、そんな時に思い出が助けてくれることはあると思う。
今日お弁当が偏ってたとしたら、「まったく、おかあさんてば!」と怒ったり、がっかりしたりしながら、数年後に笑い話になってるはずだ。
って、でも。
とりあえずは、、偏らずきれいなお弁当をひらいてほしいと思う。
今日も読んでくださってありがとうございました!