【愛すべき名機】BOSS MT-2 Metal Zoneの魅力と失敗談:ギタリストの青春と共に
BOSS MT-2 Metal Zone。このペダルは、メタルギタリストにとって特別な存在です。しかし、その音作りには一筋縄ではいかない難しさも秘めています。今回は、MT-2の持つ魅力を深く掘り下げつつ、シャーシャー音や失敗談、そしてその先に待つ真の実力について語ってみたいと思います。
1. MT-2の初体験:音の世界が広がった瞬間
初めてMT-2を手にした時のことは、まるで昨日のことのように覚えています。高校生の頃、友達と放課後に集まってはバンドのリハーサルをしていたあの頃。新しい音を求めて、楽器屋のペダルコーナーを何時間も物色した末、僕たちはついにBOSS MT-2 Metal Zoneに出会いました。
あの重厚な見た目、黒いボディに映えるオレンジの文字。「これがあれば、最強のメタルサウンドが手に入るに違いない」と期待に胸を膨らませながら、スタジオに直行しました。そして、いざアンプに繋いで音を出してみると――その瞬間、僕たちの期待は大きく裏切られたのです。
「シャーシャー…」と、まるでラジオのノイズのような音が響き渡り、思わず友達と顔を見合わせてしまいました。何度かノブをいじりながら音を調整してみても、なかなか思い通りの音が出ない。結局その日は「なんだよこれ…」と不満を抱えつつ、リハーサルを終えたのでした。
2. メタルゾーンあるある:シャーシャー音との戦い
MT-2を使ったことがあるギタリストなら、一度は経験するであろう「シャーシャー音」。特に最初の頃、この音に悩まされた人は多いのではないでしょうか。友達に「どうやったらあのプロっぽい音になるの?」と聞かれて、「実は俺もまだ試行錯誤中なんだよ」と苦笑いしたこと、ありますよね。
シャーシャー音の正体は、MT-2特有のハイゲインと、トーンコントロールの癖が原因です。特にトレブルやミドルを上げすぎると、音がシャーシャーとスカスカになりがち。リハーサルやライブでも、この音作りの難しさに頭を抱えることが多々ありました。
ライブ本番で、自分の音が思ったように出せず、シャーシャー音が目立ってしまった時のあの気まずさ。それでも、「次こそは絶対に良い音を作る!」と、スタジオにこもってひたすら音作りに没頭した日々。その過程で、MT-2の本当の使い方を少しずつ学んでいったんです。
3. 音作りの奥深さ:シャーシャーの先に見える真価
MT-2を使いこなすには、多少の試行錯誤が必要です。しかし、その試行錯誤の先には、他のペダルでは得られないサウンドが待っています。特に中域のコントロールが肝心で、ミッドレンジをうまく扱うことで、MT-2はメタルの荒々しさと繊細さを兼ね備えたサウンドを生み出します。
僕たちも何度も失敗を繰り返しながら、少しずつMT-2の「正しい使い方」を身につけていきました。ある時、スタジオで何気なくミッドを下げ、トレブルとベースを調整してみたところ、驚くほどクリアで力強いサウンドが飛び出してきました。まるで、長い旅の果てにようやく見つけた宝物のような感覚でした。
MT-2は確かに扱いが難しいペダルですが、その難しさがあるからこそ、得た時の喜びが格別なんです。音作りの旅を続けていく中で、自分だけの「メタルゾーンサウンド」を見つけた時、MT-2がただのエフェクターではなく、音楽の一部として欠かせない存在になるのです。
4. MT-2のダメなところ?いや、それも含めて愛すべき存在
「MT-2はちょっとダメなところもあるけど、だからこそ最高なんだ」。これは、MT-2を愛用するギタリストなら誰もが感じることです。音作りに失敗することも多いけれど、その失敗が逆に僕たちを成長させてくれる。MT-2は、ただのエフェクターではなく、僕たちの音楽的な成長を支えるパートナーなんです。
そして、シャーシャー音すらも一つの「味」として楽しめるようになると、MT-2は手放せない相棒に変わります。どんなに最新のペダルが出ても、やっぱりMT-2の持つ独特のサウンドは他には代えられない。MT-2がメタルの世界で「伝説」として語り継がれている理由も、ここにあるんですよね。
5. まとめ:いつかはメインの歪みペダルは「メタルゾーンです!」と言いたい…かも?
BOSS MT-2 Metal Zoneは、確かに音作りが難しいペダルです。シャーシャー音で失敗することも多いけれど、その失敗を糧にして成長できる。だからこそ、MT-2はただのエフェクターではなく、ギタリストの「成長を助ける道具」でもあるんです。
それでも、他のペダルに心が揺らぐことがあるのも事実。でも、結局のところ、僕たちはまたMT-2に戻ってくるんですよね。いつか、「メインの歪みペダルはメタルゾーンです!」と自信満々に言える日が来る…かもしれません。いや、そう言えるように、これからもシャーシャー音と戦いながら、音作りの旅を続けていこうじゃありませんか。