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【家庭崩壊】~幼い義妹にねじ込まれる俺の肉棒~

 ◆

「ねえお兄ちゃん、明日お休みだよね?」

 妹の千佳(ちか)がそう言いながら、俺の隣に座った。

「うん」

 俺は気のない返事を返し、意識を前方に向ける。

 というのも、今日はCSの最終戦だ。

 つまり日本一が決まるのだ。

 ファ・リーグ最強のロフトバンクとシェ・リーグ最強のDIMMレイスターズ、どちらが強いのか。

 俺は今夜は手に汗握って観戦を──したかったのに! 

「じゃあ、お兄ちゃん」

 千佳の声が、甘い蜜のように流れ込んでくる。

「夜更かしできるよね?」

 俺は思わず喉を鳴らした。

 画面では投手が力強く腕を振り下ろすが、なぜか千佳の指先が俺の肘を這う感触の方が鮮明に伝わってくる。

「お部屋で映画、一緒に見よ? いまから」

 子供のような無邪気さに大人の女性のような色気が混じっている。

 俺は怯んだ。映画だけで済む事はない──そう分かっているからだ。 

 俺は必死でテレビに集中しようとするが、妹の甘い香りが鼻をくすぐり、意識が拡散していった。

「早く。わたし、我慢できないよ」

 ストレートな言葉に、思わず咳き込む。

 千佳の瞳が潤んでいて、俺は何を期待されているのかをはっきりと理解してしまった。

「千佳、頼む。今日は大事な試合なんだ……」

 しかし千佳は更に体を寄せてきた。

 髪が俺の頬を撫でて、シャンプーの香りが鼻腔をくすぐる。

 しばらくの沈黙。

 俺の意思が梃子でも変わらないとみるや千佳は不満気に頬を膨らませたが、それでも黙ってくれた。

 ほっと胸を撫で下ろすが、それは束の間の安堵に過ぎない。

 千佳の腕がまるで蔦のように俺の腕に絡みついてきた。

 指先が肌を撫でる度に、背筋に電流が走るようだ。

「もう、お兄ちゃんったら……」

 吐息混じりの声で甘えるような声で呟きながら、千佳は更にボディタッチを強めてくる。

 画面では激しい攻防が続いているはずなのに、頭の中は千佳でいっぱいになっていく。

 これが普通の兄妹の在り方か? 

 違うだろ。

「ね、お兄ちゃん。シよ?私、まだ伝えたりないよ……?」

 千佳が囁いた。

「一杯、一杯、気持ちよくしてあげる。千佳ね、本当にお兄ちゃんに感謝してるの。お兄ちゃんは千佳の事を助けてくれたし──千佳に痛い事をしないし。お兄ちゃんのおかげで、今千佳は幸せなの。だからお礼したいの……いいよね?」

 そう、俺は千佳と肉体関係がある。

 嗤ってくれていいし、侮蔑してくれていい。

 というか、罰を受けたい──本気でそう思っているのだ。

 なんていったって、千佳は余りにも幼い。そりゃあ幼児だとかそういうわけではないが、それにしたって幼い。

 それに対して俺は20才。

 完全にアウトだった。

 だが俺だって別に、好きで千佳を抱いたわけじゃない。

 俺が千佳のボディタッチを振り払うようにすると、千佳が不意に動きを止めた。

 ──しまった

「ち、千佳、違うんだ」

 俺は言い訳するように千佳をに言い募るが──

「迷惑、だったのかな」

 千佳は大きな瞳一杯に涙を溜め、そしてぽろぽろと泣き出した。

「仕方ないじゃん……わ、わたし、これしか知らないもん。 "あの人" はこれしか教えてくれなかったもん…… 」

 千佳はそう言って、服を一枚一枚脱ぎだす。

 俺はそれを止める事ができなかった。

 千佳は壊れている──いや、とっくの昔から壊れていた。

 そして俺は最近壊れた。

 全部、あの男のせいで……。

 俺は内心で大きくため息を吐いて、全裸となった千佳を抱き寄せた。

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