フェルメールと17世紀オランダ絵画展 行ってきた
本当は動物園に行く予定だったのだが、同行者の彼氏が寝坊したため美術館に行った。前々から行きたいと思っていた展示なのでこれはこれで良かった。
動物園で疲れた心をうさぎさんやモルモットさんのふれあいコーナーで癒してもらう予定が延期になっただけだ。なんてことはない。いつか絶対に行く。
今回の展示の目玉
ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む女」1657-59年
絵画の余白部分にキューピットの画中画(絵の中の絵)が発見され修復されたものが展示されていた。
展示を見るまではお恥ずかしながらこの作品について全く知らず、(塗りつぶされたものをわざわざ修復せんでも…作者への冒涜では??)などと頓珍漢なことを思っていたのだが、丁寧に解説してくれていた。
真偽は正確には分かっていないらしいが、当時のフェルメールがほぼ無名だったためにレンブラントという画家の作品として売り込もうとされていたのだとか。その過程でレンブラントの作品により近づけるためにキューピットの画中画が塗りつぶされたのではないか とのことだった。
事実塗りつぶされた層とキューピットの絵の層の間に埃や塵の薄い層があったようで、これはフェルメールが亡くなった後の時系列と辻褄が合うものだったようだ。なるほどなあと。
塗りつぶされてる方が冒涜じゃないか!
とは言いつつも、余白があるのもまた想像力をかき立てられて良いなあと思いながら見ていた。
作者からしたら本意ではないのかもしれないけど。
個人的には、キューピットが現れることで女性が読んでいる手紙が恋文だということが分かりやすくなった。キューピットの画中画はフェルメールの描いた作品に多く登場しているようでこれもまた知らない事だった。私は何を大学で学んでいたのか。
あとはモチーフの象徴と寓意、暗喩など知らないことがたくさんあった。面白い。勉強したい。
能動的に勉強したいと思った時には学生じゃないという皮肉。少しだけ大学生時代に遊び呆けていたことを反省した。
平日にも関わらず人が多くて少しだけ見辛い場面もあったが楽しめた。
その他色々面白い絵画。
私が個人的に好きだったのはずっと行方不明でやっと発見された絵画。空白の期間どこにあったのかと調査すると前の持ち主が風呂の蓋にしていたというトンデモエピソード付きのヤン・ファン・ホイエン「冬の川景色」1643年
冬の川を描いた作品が結構あったが、みんなスケートしてて可愛い。こんな昔からあるんだなあ、ウィンタースポーツ…。
美術に久々に触れる良い機会になった。
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