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さよなら3年10ヶ月

大学1年生の頃から続けていたバイトを3年と10ヶ月でこの前辞めた。
シフトの融通はきくし(自分の入りたいシフトを自分で入れていた。とんでもない奴だったなと今は思う)、業務もそれなりに楽しいし、何より自分の好きなものに携われるから結構向いてるバイトだったと思う。

接客業だったが、それなりに変な人も多かった。私は変な人が好きだからその部分も楽しんでいた。

何故やめたのかというと、バイト先の社員と付き合っており、業務中に「合わないな」と感じることが多々ありバトってしまうことが多くなった というのが大きな要因だと思う。
彼の顔はとてもタイプで私の好きなアイドルに似ている。性格もとても温厚だ。多分この人と結婚するんだろうなと思う。
ただ、業務においてアルバイトという立場と社員という立場で意見が食い違うことが多く、このままでは私生活に影響を及ぼしかねない…と思い辞めてしまった。
売り上げを上げなければ出世できない世界なのだ。
仕方ないかもしれないが、私は無理にお客様に買ってもらおうとは思わない(10数万のパソコンやiPhoneなどを取り扱っていた)。大きな買い物だからそれなりに色々なところで価格検討してもらって、
『やっぱりこのお店が良い!お姉さんの名刺見て戻ってきた!』
と選んでもらうことが嬉しかった。

四年弱も勤めていれば、買う気がない人も今日買おう!と意気込んで入店している人もすぐ見分けがつく。
本部は「何がなんでも売れ!売って売って売りまくれ!」
というような感じなので、私の接客スタイルとは相性が良くない。本部の意図を汲んだ彼氏の接客スタイルとも私の接客スタイルはもちろん合わない。

商売なのだから仕方がないことだと思うが、いちアルバイトの私にそこまで求めないで欲しかったしそもそも私の担当はゲームなのでそういった不満がつもりに積もって辞めてしまった。
愚痴っぽくなってしまったが、社会の厳しさを知った良い経験だったと思う。

社員は2〜3年くらいで異動がかかったり、本部のパワハラに耐えきれず辞めたりと様々で、私が入社した時にいた社員はそういった理由で誰もお店に残っていなかった。
お店がオープンした時のオープニングスタッフのお兄さんが1番の古株で、次に私が長くいる。といった感じだった。
だからみんな(社員は違うけど)後輩みたいなものだったし、私はみんなより歳下な事もあり可愛がってもらうことが多かった。
辞めると言った時は個々にプレゼントをいただいた。
少し寂しいけど、ずっといるわけにもいかないからこれで良かったんだと思い込むようにしている。
少しだけ戻りたいなと思うこともあるけれど。

私がいなくてもお店は当然回るし、私がやっていた業務も誰かがやっているのだろう。
立て付けの悪い事務所のドアも、汚いバックヤードも、個人貸与じゃないロッカーも、お尻が隠れなくて大嫌いだったダサい制服も今思うと愛おしい。

またいつか、こういう体験ができたらいいなと日々過ごしている。

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