自治体導入事例 石川県七尾市「Kao すまいる登園」の導入
子育て世帯への支援に積極的に取り組んでいる七尾市が新たに取り入れたのは、紙おむつ・おしりふきのサブスクリプション『Kao すまいる登園』です。2023年4月より七尾市の公立・私立問わず全18園で、自治体費用負担にて導入をしています。
今回は七尾市 市長様、子育て支援課職員様、保育士様、保護者様それぞれにお話しを伺いました。
七尾市長様へのインタビュー
まずは七尾市長 茶谷様に七尾市の子育て支援について、お話を伺いました。
七尾市は、石川県の北部、能登半島の中央にあります。里山里海の豊かな自然に恵まれ、歴史と文化が薫るまちです。人口は約49,000人の規模ですが、日々の買い物ができる店舗や医療機関をはじめ、水族館や美術館、博物館などもあり、安心して生活できる環境が整っています。
七尾市では、子育て世帯の経済的な負担を軽減する施策として、小中学校の給食費、18歳までの医療費を無料としています。また、2人目以降の保育料を無料、更には公立・私立を問わず市内全18園の0から2歳児クラスで、紙おむつとおしりふきを全額七尾市負担で配備するため「Kaoすまいる登園」を導入しました。
その他、各種子育てサービス料金の支払いに利用できる子育て応援サービス券の支給や、未就園児の定期的な預かり保育など、保護者が安心して子育てができる体制を整備しています。
七尾市の子育て支援について、お話いただきありがとうございました。
七尾市健康福祉部子育て支援課職員様へのインタビュー
続いて、七尾市健康福祉部子育て支援課課長 原田様、 課長補佐 豊島様にお話を伺いました。
Kaoすまいる登園の導入に至った経緯と、決め手になったことを教えてください。
七尾市は、共働きの世帯の割合が高く、未就学児の8割以上が入園しています。未就学児がいる保護者は若い世代が多いため、育児にかかる経済的負担が大きく、それに加えて仕事に家事にと気が抜ける時間がありません。
また、保育士においては、保育をしながらそれ以外のさまざまな業務をこなす必要があり、負担が大きくなっています。
このような状況の中で、保護者と保育士の両者の負担軽減をしたいという思いから、「Kaoすまいる登園」の導入を検討しました。
「Kaoすまいる登園」を選んだ理由としては、メリーズのおむつは通気性良くかぶれにくく、漏れにくいと言われており、保育士も保護者も安心して使用できるのではないか。また、各保育施設の定員数が20名から150名と幅広いため、発注が1箱から可能であることなどが決め手となりました。おむつ以外でも、手洗い教室や歯磨きの教育講座を無償で実施してもらえることなど、他にはないサービスも決め手の一つです。
保育園から反響はありましたか?
保護者の費用負担がないため、おむつが必要な0から2歳児クラスの園児は、ほぼ全員が利用しています。
これにより、どの園児がどのおむつを使うかなどを把握する必要がなく、同じように対応することができ、「とても楽になった」という声をいただいています。
七尾市としては、保育士の負担軽減になった分、さらに園児と向き合う時間が増えることで保育の質の向上に繋がればと思っています。
導入園の保育士様へのインタビュー
続いて、ななおあいじこども園保育士(2歳児担任)清水先生にお話しを伺いました。
Kaoすまいる登園導入前、おむつに関する課題や大変なことはありましたか?
導入前は保護者に1日5枚おむつに名前を大きく書いて持参するようにお伝えし、持参いただいたものを毎朝園児別の棚に入れ、おむつ交換のたびに棚から持ってきていました。
この流れに慣れてはいたのですが、感染症が流行るときにおむつの使用枚数が5枚で足りず、園においてあるストックをお貸ししていましたが、返却を依頼する等のやり取りが発生していました。
返却のお願い自体はスムーズにできていたものの、できるだけそういうやりとりはなければいいなと思っていました。
在園児の個別管理は慣れているかと思いますが、新入園児には間違えないように気を使うことはありますか?
もちろんあります。担任じゃなく他のクラスのお手伝いをする時に、その子のおむつがどこにあるかわからないこともあるので、サイズ別管理になるのはありがたいです。
個別管理からサイズ別管理になったことで、これまで大変だと感じていたことは解決されましたか?
サイズ別の管理によって、補充だけでよくなったのでおむつ交換がスムーズになりました。
Kaoすまいる登園を導入することで、保育に専念できるようになったなど変化はありますか?
おむつ交換のための時間を子どもと接する時間に回せるようになりました。
園で使用するおむつのブランドが「メリーズ」に統一されることにより、品質面の違いや園児の肌状態の変化はありましたか?
我々保育士はもともとメリーズ推しでしたし、私も子育てで使っていました。保護者へのご案内時にもメリーズとご案内するとマイナスな意見はなく、漏れも気にしなくていいですし、履かせやすいので保育士も保護者も満足して利用しています。
おしりふきも場合によってはおむつ以上に使用されるかと思いますが、「メリーズファーストプレミアムおしりふき」の使いごこちはいかがでしょうか?
新生児に使うようなおしりふきをどの年齢にも使えて、水分たっぷりで贅沢に使えています。破れにくいですし、枚数を使わずにきれいに拭けます。
Kaoすまいる登園ではメリーズサブスクリプション導入園には無償で教育講座※を提供しています。先日手洗い講座を受講いただきましたが、園児様の反応についてと保育士様の感想について教えてください。
いただいたポスターを貼っていますし、園児も歌を口ずさみながら手洗いしています。(手を)動物に見立てることで、園児も楽しくできていました。
※教育講座…手洗い、歯磨き、シャンプーの仕方など5つの教育コンテンツをご準備しています
導入園の保護者様へのインタビュー
最後に保護者様にも今回お話を伺いました。
通われている保育園でおむつを持参せず、園で用意をすることになり、それまで感じていた負担は解消されましたか?
おむつ1枚1枚に名前を書き、毎日計5枚書いていたのでその手間が省けたのはありがたいです。
また、1週間に1パック使い切るので、「明日からの分を今日買いに行かなきゃ」というのが無くなり、楽になりました。
すまいる登園では「メリーズ」を使用しておりますが、安心感はありますか?
うちの子は肌が弱いのですが、メリーズは肌荒れを起こさないので安心です。
もともとメリーズは使っていましたか?
メリーズ含め、いろんなブランドを使っています。
すまいる登園では園で教育講座も実施するのですが、そういった講座を園でお子さんが受講することについてはいかがですか?
手洗いも歯みがきも毎日家でするし、本人もしたがるけど毎日教えられないので園で実施いただけるのは助かります。
まとめ
七尾市で導入いただいたKaoすまいる登園は保護者様、保育士様の負担軽減を実現できるとともに、園児様の笑顔にも繋がっております。紙おむつのサブスクリプションを検討していただいている自治体の皆様の参考になると幸いです。
※本記事は2023年8月取材当時の内容になります。
保育施設向けのおむつ定額サービス「Kaoすまいる登園」
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