僕の未来クンは反抗期 -あと一歩 なのに、だから。-
あと一歩。
僕はいつも、あと一歩。
なーんにも気にせずテクテクと歩いて、歩きまくってるときは超順調。よっしゃもーちょい!と、思って。いったん立ち止まって、ゴールを見る。全然余裕じゃん!
…な、ハズだったのに、あらあらら?
いつの間にか失敗しとるっ( ゚д゚)
またかー。
『衝撃の展開が!』ってナレーションが入るとCMになる、くらいのまたかー加減。
最後の最後でいつもそう。
なんなの一体?
僕の未来クンはずっと反抗期なの?
…はい、薫くん。
ちょっとそこに座りなさい。
既に答えを言ったねキミは。
もうすぐ成功だー!とか考えるから、失敗するんだよ薫くん?
100歩のうちの62歩目なんて、どうせ覚えてないでしょう?普通にしていればできるのに。ゴールを意識してからのキミは、力んだり、ビビったり、にへらにへらしたりで、全然いつもと違うじゃないか。
「はーい!このままだと楽勝なので、ちょっとやり方変えてみまーす!」
みたいな状態よ?つまりバラエティ番組で最終ゲームに大逆転するシステムと同じよ?
(最後は1億ポイント!って何だ!)
捕らぬ狸の何とやら。
最後まで淡々とやりなさいな。
達成してから、好きなだけ
にへらにへらしなさいな。
つまり反抗期なのは僕自身で、するべくして失敗しているってことね…
(−_−;)ちーん
次の日。
⛳️ゴルフが絶好調な薫くん。
あと少しでベストスコアじゃん!🏌️♂️
…( ゚д゚)ハッ!
結果は(以下略
おまけ ≪変蛙(かえかえる)≫
以下は、この文章の初稿です。
内容は同じだけど…
書き方って大事だね🫢笑
(記録として載せておくのですが、読まなくていいと思います!🤣)
あと一歩。
僕はいつも、あと一歩。
足元をしっかり見つめ
何歩も、何歩も、歩いてきた。
景色を眺める暇もなく
同じリズムで繰り返す。
真っ直ぐに、真っ直ぐに。
終着点を見つめたくなった。
輝かしい未来は、
未だ来ないというのに。
眼前の栄光はあまりに眩しく
僕は立ち止まってしまった。
急に方向が分からなくなる。
踏み出すのが怖くなる。
最後の一歩を誤れば
幾千の足跡も水泡に帰す。
膝が震え、覚悟を決める。
それは敗れるための覚悟。
新刊の台本を手に入れて
僕はとうとう踏み外す。
そこで歩みを止めなければ
失敗など出来なかった。
地面であった筈のガラスの床。
共に落ち行く破片達は
呆れ顔で言い放つ。
足を止めたのなら、
もはや歩みではないだろう。