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HSCの娘…持久走が嫌なわけ


持久走。

冬の体育の定番ですね。

昨日、小5娘が

明日の持久走がどうしても嫌だけど、
5回中3回出席しないと居残りになるから
どうしたらいいか分からない

と涙目で訴えてきました。


ほとんどの時間を教室で過ごせるようになった娘ですが、

2学期までは、体育はずっと見学していました。


3学期になって
「全部の授業に出る」を目標にしていたのと、

大好きな縄跳びが始まったのもあって
体育にも参加するようになり、

苦手な持久走も
1回目はがんばって出たみたいなんですね。



そこからの2回目の明日。

なぜそんなに持久走がいやなのか。
を一緒に考えてみると、

走るのがしんどいのはもちろん嫌なんだけど、

・遅くなると「がんばれー!」と応援されてしまうのが嫌
(注目されるのがいや)

・応援チームの声がうるさくて頭がガンガンする

・自分のペースで歩こうとしたら、友達が「がんばって走ろう」と言ってくれるから、走るしかないけど、もうしんどくてこけそうになる

・最後まで走ったら、胸の辺りがずっと痛くて
そのあと授業に集中できなくて嫌だった

が主な理由。


嫌な理由を一緒に考えてみたら、

もちろん、走るのがしんどいから、
というのもあるのだけど、

主な理由はそれ以外のところにありました。

まさにHSCの気質発揮!ですね。

*☼*―――――*☼*―――――

感覚の処理が深くて、
共感性も高い HSCの子たちは、

耳や目から入る情報を深く処理するので、
大きな音やザワザワした空気が苦手だったり、

痛みも人より深く処理するので苦手だったり、

ちょっとした表情などで相手の気持ちを察知するので、
その積み重ねから相手に合わせてしまったり、

という気質が出ることがよくあります。


*☼*―――――*☼*―――――

イヤな理由が分かったところで、
じゃあどのラインがギリギリ?と聞いたら、

「みんながいなくて1人なら、がんばれる…かも。」

と。


五感(聴覚や視覚、空気の圧など)で
自分の内部が忙しくならなくて、
マイペースでいられたら、

苦手なこともがんばれるかもしれない

ということなんですね。


それなら、自分が今感じていることと、
それができるかどうかを相談してみよう。

ということで、先生に連絡をしてみたところ、

先生も、じゃあ一度様子を見て
娘ちゃんとお話ししてみますね。
と言ってくださって一安心でした。

今年の担任の先生は、
すごく娘の気持ちを理解してくださって、

どんな内容でもひとまず受け止めてくださるので、
本当にありがたいです☺️


そして少し安心して、混乱状態から脱出できたのか、
朝には、今日なら友達が一緒に走れるから、
がんばってみようかな。

と言っていたので、それも追加で連絡。


結果、がんばって走ってきたようです。

ヘロヘロに疲れていましたが😅


今回の出来事で思ったことは、

ひとつは、

持久走が嫌な理由が、
走るのがしんどくて嫌、ばかりじゃないんだなということ。

そういえば私も、
遅くてみんなを待たせることが嫌だったりしたなと、今になって気がつきました。


そして、

「がんばっている子がいたら、みんなで応援しよう!」
が正義とは限らないということ。

それが辛い子も、たぶんけっこういますよね。


ちなみに娘は自分がそれがしんどいので、

誰かが困っていても、
声をかけてあげたいけど、かけていいのか分からない。

と、新たな悩みを発生させています😅


もうひとつは、

やるやらないよりも
自分の「このやり方ならがんばれるかも」

というのを見つけられたことがブラボー✨
ということ。


「持久走をやる」ということが
今回の授業のゴールなのなら、

それをこなすために
自分ができる他の方法を探す、というのは、

これから生きていく上でも
とても大事なことなんじゃないかなと思います。



目的にたどり着くための手段は
一つではないし、

できないと思うことが
目的ではなく手段だった場合、

手段を変えれば
できないが、できるに変わる✨


子供たちには、そういう遠くを見る目線を
手に入れて欲しいなぁと思っています😊


HSCの子も、そうじゃない子も、
みんなみんな自分らしく生きていけますように✨

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