HSCの娘…持久走が嫌なわけ
持久走。
冬の体育の定番ですね。
昨日、小5娘が
明日の持久走がどうしても嫌だけど、
5回中3回出席しないと居残りになるから
どうしたらいいか分からない
と涙目で訴えてきました。
ほとんどの時間を教室で過ごせるようになった娘ですが、
2学期までは、体育はずっと見学していました。
3学期になって
「全部の授業に出る」を目標にしていたのと、
大好きな縄跳びが始まったのもあって
体育にも参加するようになり、
苦手な持久走も
1回目はがんばって出たみたいなんですね。
そこからの2回目の明日。
なぜそんなに持久走がいやなのか。
を一緒に考えてみると、
走るのがしんどいのはもちろん嫌なんだけど、
・遅くなると「がんばれー!」と応援されてしまうのが嫌
(注目されるのがいや)
・応援チームの声がうるさくて頭がガンガンする
・自分のペースで歩こうとしたら、友達が「がんばって走ろう」と言ってくれるから、走るしかないけど、もうしんどくてこけそうになる
・最後まで走ったら、胸の辺りがずっと痛くて
そのあと授業に集中できなくて嫌だった
が主な理由。
嫌な理由を一緒に考えてみたら、
もちろん、走るのがしんどいから、
というのもあるのだけど、
主な理由はそれ以外のところにありました。
まさにHSCの気質発揮!ですね。
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感覚の処理が深くて、
共感性も高い HSCの子たちは、
耳や目から入る情報を深く処理するので、
大きな音やザワザワした空気が苦手だったり、
痛みも人より深く処理するので苦手だったり、
ちょっとした表情などで相手の気持ちを察知するので、
その積み重ねから相手に合わせてしまったり、
という気質が出ることがよくあります。
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イヤな理由が分かったところで、
じゃあどのラインがギリギリ?と聞いたら、
「みんながいなくて1人なら、がんばれる…かも。」
と。
五感(聴覚や視覚、空気の圧など)で
自分の内部が忙しくならなくて、
マイペースでいられたら、
苦手なこともがんばれるかもしれない
ということなんですね。
それなら、自分が今感じていることと、
それができるかどうかを相談してみよう。
ということで、先生に連絡をしてみたところ、
先生も、じゃあ一度様子を見て
娘ちゃんとお話ししてみますね。
と言ってくださって一安心でした。
今年の担任の先生は、
すごく娘の気持ちを理解してくださって、
どんな内容でもひとまず受け止めてくださるので、
本当にありがたいです☺️
そして少し安心して、混乱状態から脱出できたのか、
朝には、今日なら友達が一緒に走れるから、
がんばってみようかな。
と言っていたので、それも追加で連絡。
結果、がんばって走ってきたようです。
ヘロヘロに疲れていましたが😅
今回の出来事で思ったことは、
ひとつは、
持久走が嫌な理由が、
走るのがしんどくて嫌、ばかりじゃないんだなということ。
そういえば私も、
遅くてみんなを待たせることが嫌だったりしたなと、今になって気がつきました。
そして、
「がんばっている子がいたら、みんなで応援しよう!」
が正義とは限らないということ。
それが辛い子も、たぶんけっこういますよね。
ちなみに娘は自分がそれがしんどいので、
誰かが困っていても、
声をかけてあげたいけど、かけていいのか分からない。
と、新たな悩みを発生させています😅
もうひとつは、
やるやらないよりも
自分の「このやり方ならがんばれるかも」
というのを見つけられたことがブラボー✨
ということ。
「持久走をやる」ということが
今回の授業のゴールなのなら、
それをこなすために
自分ができる他の方法を探す、というのは、
これから生きていく上でも
とても大事なことなんじゃないかなと思います。
目的にたどり着くための手段は
一つではないし、
できないと思うことが
目的ではなく手段だった場合、
手段を変えれば
できないが、できるに変わる✨
子供たちには、そういう遠くを見る目線を
手に入れて欲しいなぁと思っています😊
HSCの子も、そうじゃない子も、
みんなみんな自分らしく生きていけますように✨
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