PERFECT DAYS
11/16
今日はPERFECT DAYSという役所広司主演映画を観に行ったけど、私の1日もパーフェクト・ディな休日だった。
朝はいつもより3時間寝坊して8時半に起き、犬の散歩。
休日のルーティンで部屋の床をホウキで履き雑巾掛け。
それからチャリで10〜15分の温泉へ。
前夜はカホンの練習。
(11/24と12/7にこの度はカホンアンサンブルの演奏予定)
帰宅後、ご飯を食べたら寝落ちしてしまった。
内湯に入る。
内湯だけでも泡風呂
やジェットなどあり、家の古くて小さな湯船と違って足が伸ばせる。
480円。
向かい斜め前にあるホームセンターの跡地は、12月初旬にイオンモールオープンが間近。
植木のイベントをしていたみたいで、まだオープンしていないのに人だかりだった。
駅前の商店街にある八百屋で野菜と果物を買い、
スーパーで旦那の弁当のおかず用に冷凍食品を買う。
弁当は娘が高校生くらいまでは私が作っていたけれど、
そのうち自分の仕事だけで精一杯で気力が無くなり、作らなくなった。
すると弁当だけは、取り置きした夕食の残りや冷凍食品を、旦那が自分で勝手に詰めて持っていく様になった。
***
家に帰る帰り道、ふと思い付きで道を曲がる。
1ヶ月半ぶりに実家の両親が元気か見に行くことにした。
半年前に、犬の散歩がてら様子を見に行ったら、
2度と来ないでほしいと言わんばかりの勢いで怒鳴られ泣きわめかれた。
過去の数々の記憶と重なり、母を支えてきた人生50年分が間違っていたかの様に思ってしまうほどトラウマになってしまい、すぐ近所なのにすっかり足が遠のきがちだ。
訪ねてまた怒鳴られたらどうしようかと思う。
けれど、父が認知症になったと聞いてから、ここ8年か…
毎週の様に様子を見に行っていたのだ。
すぐ近くに住んでいるのに親の安否も分からないのも気持ちが悪い。
改めて時間を作ろうと思うと、それもプレッシャーで訪ねられないので、
やはり私は思いついた時にふらりと行くパターンしか出来ないと寄ってみる。
すると、変わらず元気そうな父が笑顔で玄関を開けてくれ、
1ヶ月半前より小さくなった母が玄関先に出てきてくれた。
5キロ痩せたと言い、
「また来ます様にと毎晩祈っていた」
と母が泣く。
ご飯はほとんど食べられていない様で、点滴と病院で出してもらった漢方薬、それから
「1時間かけてご飯を噛むように」
と病院の先生に言われたと、お米のご飯と果物だけは食べているという。
他のものを食べるとお腹を下すらしい。
「原因は調べても特に無いのよ。
思い煩いらしい」
まあ、そんなところだろう。
母は私が幼い頃から心身病気がちだった。
「1ヶ月前に声が出なくなって、それから喘息っぽくなって来れなかったんだ」
と言うと、
「やっぱり?あんたは私の体調と連動するから心配していた。
そういう親子がいるみたいよ」
と言う。
本当は何となく気づいている。
私は人や土地のエネルギーみたいなものに、とても共感しやすい体質。
子供の頃は母の気分の上下に合わせて、側にいるだけで私の気分も変わった。
体調も影響する気がする。
母はとてもエネルギーの強い人なので、物理的に離れていても
伝わる事がある。
おまけに母は、大変な心配症だ。
時に、母のエネルギーに引っ張られて自分の人生に影響する。
そういえばある時、出会ったマッサージ師さんに、
「自分を守るために、ハードな仕事ばかりしきてきたんだね」
と言われたことがある。
それは当たりかもしれない。
現実的に生きることで、余計な念を入れなくて済む。
余談だけど、私の夫は私の気分や体調の上下に全く影響されない。
気持ちを分かってくれる事も無いが、とにかく強いので、お陰で家庭を回し続ける事が出来た。
「行って良いのか、行かない方が良いのか、分からなくて悩むんだ」
と言うと、母はまた来て欲しいと言う。
なので、
「また、ふらりと来るね。
でも、しばらく行けなくても気にしないでね」
と言う。
正月は行かないよ、と知らせる。
当日息子が走るかどうかは分からないけれど、息子のいる陸上部は元旦のニューイヤー駅伝出場が決まった。
走ると見込んで、この度は娘も連れて行く予定で群馬に宿を取っている。
この度は
「飛行機と宿代はママが持つから」
と娘に言い、前乗りして千葉にも宿を取り、娘の好きなディズニーシーも連れて行くことにしている。
ワーナー・ブラザースのハリーポッターも予約した。
とりあえず、気がかりだった実家に顔を出せたのでホッとし帰宅。
珍しく土曜休みの旦那に、遅くなったけどと、買ってきたお好み焼きを出す。
既にレトルトのカレーを食べた様で、お好み焼きは晩ごはんのおかずにする事にした。
***
映画を観に、イベント上映するホールに向かう。
役所広司の役は、トイレ掃除の仕事。
規則正しい生活の合間に、木漏れ日をフィルムカメラにおさめる。
車のオーディオに入れるのは、古い70〜80年代の洋楽のカセットテープ。
どれも素敵な曲。
行きつけの定食屋に行きつけのバー。
バーのママさん役の石川さゆりが歌うのが、また良い役。
変わり映えのない様な毎日に、小さな変化がある。
過去は色々あり、未来も分からないが今この瞬間に生きる。
良い映画だった。
曲も素敵
***
夕方、帰宅前に行きつけの珈琲屋に寄る。
ユニット相方さんも合わせて来た。
珈琲屋のおとうさんがいて、久しぶりに会えた。
マジシャン・サコPも来ている。
ジビエブラックという店の料理がどんなに美味しいかと話している。
近所のたこ焼き屋ののマヨタコが美味しかったという話になり、食べたくなった。
そこのマヨタコは、高校生の頃、大好物だった。
***
家に帰り、今日は良い一日だったと思いながら晩ごはん。
休みの旦那は朝見た風景と変わらず、テレビの子守りをしていた。
ワンコのあずきが私の帰宅を喜び、晩ごはんのおこぼれを欲しがる。
良い一日。