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いつからだろう


逃げたくもなるさ。
傷つきたくないもん。

そーやって
いつも何かから
逃げるようになったのは 

いつからだろう。




元々は
とても素直でメルヘンな女子だった。
魔女のキキみたいに
箒で飛ぶ練習もしたし
ナウシカみたいに
メーヴェ乗りこなすために
公園のブランコを腹這いで漕いだりもした
コンパクトさえ買ってもらえれば
セーラームーンにだってなれるんだと思ってたし
いつか 黒猫が
わたしに使命を伝えにくるんだと
信じて疑わなかった。


誰かの目を気にして
自分の すき を言えなくなったのは

いつからだろう。



小さな傷が
痛くて痛くて
それを知ってほしくて
気づいてほしくて
でも
ずっと我慢して
平気なふりをして
笑ってみせた
自分でも
笑っていられるなら
大丈夫なんだって思えた
思おうとしてた
そしたら
小さな傷は
どんどん
大きくなって
どんどん
腐っていった


大丈夫な わたし でいれば
嫌われずにいられるなんて考え始めたのは

いつからだろう。


怖かったんだ。
好きな人の
大切な人の
心が遠くなってしまうのが。

辛かったんだ。
信じている人の
心のない かおをみるのが。

苦しかったんだ。
ウソの笑顔にかこまれることが。


傷つくたびに
すこしずつ

すこしずつ
壁をつくってったんだ。



でも
分かってる。

ほんとは


人と繋がりたい
人を信じたい
人を知りたい
わたしを知ってほしい
わたしを分かってほしい


大切な人と たくさん笑ってたい って。


不器用でも
ゆっくりでも 


ね。


怖いけど それでも。

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