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JUNIORとその奇行

はじめての方ははじめまして。
では、その補集合の方にはなんと申せば良いのか。
分からない。いや、もっと根本を見直すべきだ。
はじめまして、はなぜ初めてでなくては使えないのだろうか。
一見様以外お断りなんて聞いたことがない。
使い捨てなんて環境に悪いこと極まりない。
リサイクル可能なはじめましてを作るべきだ。

そんなわけで、はじめてじゃない方、はじめまして。
前にとりあげたPARLIAMENTが意外にも受けがよかったので、今回も奇妙なペンとしてJUNIOR社のシャープペンシルを紹介します。

目次的な

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左二本はガイドパイプのないノック式シャープペンシル、右二本は特殊なスライドシャープです。
左は質が悪いくらいしか言うことがないので、今回取り上げるのは右の物になります。

HARD 3
ゴールドメカニカ
機構の説明

の順で説明していきます。

HARD 3

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ジュニアの中でもわりかし有名なハード3。
もう見た感じグラフペンシルのパクりって感じですね。
とはいえこの時代はデザインが流行るとこぞって似た物を作る文明があったので、ジュニアだけを非難するのはやめましょう。
カラーバリエーションは3種類(青黒桃)があります。

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グラフペンシルらしさを強調するノック部。
硬度表示窓には芯径である3の文字しかなく、なんの役割も果たしていません。
パクりの中でも特にクオリティが低いですね。
文房具虚構物語でも述べた通り、このリングはメカニカと互換性があります。
グラフペンシルとの互換性はありません。

ゴールドメカニカ(ハードシャープ)

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このシールはハードシャープとなっていますが、ゴールドメカニカと表示された物が存在します。
さすがに訴えられて変えたんですかね。
名前だけイキっておいて別段特殊な機構もなければ使いやすくもありません。

特殊なスライド機構

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左の画像の鉄芯をノックすることによって、シャー芯を押し出しています。
そのため芯は一本しか入りませんし、スペースが狭いので入れづらいです。
スライド機構はスライドするパーツが左の真鍮から右のパイプまで一体化しており、ぐらつきが酷いです。
通常のスライド式ではスライドパイプは先端で完結しているため、比べるとどうしても振れ幅が大きくなってしまいます。
左の画像のゴムパーツが劣化すると、0.3mmであることも相まって、芯処刑機と化します。

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ハード3の箱裏面の説明書です。
機構のせいで芯一本使いきるごとにこの作業をする必要があります。
なぜ素直に普通のスライド式にしなかったのか…

まとめ

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相変わらずなかなかに狂ったシャープペンシルですね。
ハード3がオクに出た頃には、希少性、デザイン、メカニカとの互換性等の要素で1万は越える程度の相場でしたが、メルカリで大量に出回り始めると一気に価値が暴落しました。
もちろん特殊なスライド機構に関する情報が出回っていなかったので、これも暴落の要因の一つとして挙げられますかね。
相場の挙動までネタ感満載のハード3、一度手にとってみてはいかがでしょうか。
話の種程度にはなるかと思います。

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