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インド放浪記#3 バラナシでの生活
大学3年生の時に大きなことに挑戦したいと思い、インドへ1か月ほど1人旅をしました。今はコロナでなかなか難しいですが、異国の匂いや旅の魅力、さらに人と関わることで得た大切な人生観等を共有したいと思い、当時付けていた日記をそのまま掲載します。
2020/2/23 10:45 サンタナバラナシ
電車を降りると同ボックスで仲良くなったインド人が一緒にリキシャの交渉をしてくれ、ゴードリヤーチョークまで乗ってくれた。
そこから歩いて本日の宿、サンタナバラナシへ。
牛、犬、サル、牛のとんでもなくでかい糞。
デリーでも思ったことだが、
「バングラッシー飲んできた」
とか
「何号室の人は飲んできたからちょっと注意ね」
みたいな会話が普通。
これも価値観がぶっ壊される。
この後、E君とM君と沐浴をして、バングラッシーを飲みに行く。
(結局怖くて飲まなかった。)
2020/2/23 19:49 サンタナバラナシ屋上
ガンジス川に浸けた手の甲が痛む。
予防接種をしておいてよかったと心から思う。
インドでは自分のしたいように行動して自由でいて時間を気にしないでいようとしていたが、仲良くなった人に予定を合わせようとしている自分がいる。
違う。こんなんじゃない。
旅とは「自分を表現すること」なんて言っておいて、自分の好きな事、思ったことをやり切れていない。
だから今、日本縦断の時に感じていた心情が自分の中にないからこうやって文字にしている。
他人に依存するな。
2020/2/24 10:35 ガンガーのほとり
朝日を見に行くのは諦め、爆睡。
寝たいと思ったから寝る。
朝ご飯を食べ、アッシーガートまでガンガーのほとりを歩いた。
ガンガーでは、子供が遊んでいたり、洗濯物をしていたり、沐浴をしていたり、ただただぼーーーっとしている人がいたり。
皆が口をそろえて言う「バラナシはよかった」は確かにそうかもしれない。
こういう場所で将来のことを考えたりするのもいいんだろうけど、俺はむしろ何も考えないでいよう。
気の向くままに明日から宿を移る。
バザールの方へ行って買い物でもしようかな。
写真:母なる河「ガンジス川」
2020/2/24 21:15 サンタナバラナシ2階
17:00に1階に集合し、7~8人で夜のボートツアーへ。
人数が多く、ボートはエンジン付き。予想外。
次第に暗くなるにつれて、火の灯った花が上流から流れてくるようになった。
その光景はとても幻想的でふと「死」を感じた。
メインガートの付近ではプージャが行われており、無数の人がボートから、階段から、声をそろえて信仰している。
その様子はまさに「非日常」
ここの景色と匂いと人が好きすぎるから、まだバラナシに沈没していよう。
今はみんながアニメーターの人の話を聞いているのを眺めている。
明日はルドラゲストハウスへ。
次はどんな出会いが待っているのだろう。
写真:毎晩行われる「プージャ」の儀式