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インド放浪記#4 異国の洗礼
大学3年生の時に大きなことに挑戦したいと思い、インドへ1か月ほど1人旅をしました。今はコロナでなかなか難しいですが、異国の匂いや旅の魅力、さらに人と関わることで得た大切な人生観等を共有したいと思い、当時付けていた日記をそのまま掲載します。
2020/2/25 11:45 SUSHICAFE
昨日の夜は蚊が多くて全然寝ることが出来なかった。
そのせいか、体がだるい。
宿をルドラゲストハウスに移した。
オーナーのあきこさんが飼っているパグのしーちゃんが可愛い。
屋上へ出るときはサルを追い払う棒を持って行かなくてはならないらしい。
なんとかバーガーを頼んだ。今日は軽く街を周ったら昼寝をしよう。
洗濯物はサンタナに干しっぱなしだ。
夕飯の時に忘れずに取りに行こう。
写真:ルドラゲストハウス看板犬しーちゃん
2020/2/25 15:52 ガンガーのほとり
少し横になったら楽になったので、あきこさんに教えてもらったガンガー沿いの「いもちゃん」へ。
おすすめのレモンティーはなかったのでチャイを頼む。
隣にはインド人のカップルが何か話すわけでもなく、ただ2人で並んで河を見つめている。
その時間彼らは何を考え河を眺めているのだろうか。
きっとそこに現地人のガンガーに対する信仰心が表れているのだろう。
蛇使いが昨日よりもいい音を出している。
写真:人々の生活が表れるガンガー沿い
2020/2/25 16:36 ガンガーのほとり
ガンガーのほとりでぼーーーっとしているとイスラエル人が声をかけてきた。
彼は人とコミュニケーションをとるのが好きで旅をしているそう。
旅をすると視野が広がって、社会の中に埋もれているだけで流動的に生活をしているだけでは得ることが出来ないものを得られる、といっていた。
ちなみに同い年。信じられない。
中国についてどう思うか、という問いに対して英語がうまくできず、伝えたいことを伝えることが出来なかった。
反省。
下手な英語でもコミュニケーションが取れることがうれしい、と言ってくれたけど、俺は悔しい。
10年後、20年後にここに来たときは、もっといろんな人と意思疎通ができるようになっていたい。
後日談:「世界共通の言語は「英語」でも「笑顔」でもない。「ノリ」である。」
写真:大好きなガンガー沿いのワンシーン
2020/2/26 10:29 ベッドの上
昨日シャワーを浴びた後、激しい寒気に襲われ、今日の朝起きても体がだるい。
無理に体を起こしても良くはならないと察し、そのまま2時間ごろごろしている。
おかげで今は体調が良い。
昼御飯だけ食べに行こうかな。
やっぱり1週間がヤマなのか。
28日にはバラナシを出よう。
写真:バラナシの夜
2020/2/27 11:37 MEGUCAFE
昨日の夜はかなりうなされた。
しかし朝起きると体は少し楽になっていたのでバラナシ駅へ。
明日のチケットを買いに行った。
バラナシ駅にはエスカレーターがあり、かなりきれい。(日本と比べればそんなこともないが。)
しかし明日のチケットはないと言われ、明後日のチケットを購入。
結局バラナシには1週間いることになるな。
病み上がりなので日本食を食べる。
昨日から何も食べていない。
写真:日本人が経営しているMEGUCAFEのラーメン
2020/2/27 18:13 いもちゃん
遂に「いもちゃん」にてあきこさんおすすめのレモンティーを飲むことが出来た。甘くて病み上がりの体に染み渡る。
正直、バラナシに長くいることで冒険への感性というか、旅の好奇心が失われつつある気がする。
ヒッチハイクで日本縦断をしたときは移動手段が特殊なものだったこともあるけど、毎日新しい出会いがあって、毎日見たことのないものにワクワクしていた。
せっかくこんなに長くいいるなら、サールナートへ行こう。
観光地に行ってそれを見ることに意味があるのではなくて、
そこに行くまでの道中、右往左往して、周りを見て、思考をめぐらして、
辿り着くことに意味がある。
写真:バラナシ駅
2020/2/28 20:26 ベッドの上
今日の朝起きるとまた体がだるい。
つい弱音を吐いてしまう。
しかし今日はバラナシ最終日なのでサールナートへ行ってきた。
行きは乗り合いのリキシャで50₨で行くことが出来た。
毎日歩いているので、大体の人たちに顔を覚えられ、しつこく勧誘されない。優越感である。
陽の光を浴びていると体調も良くなってきた。
1時間ほどでサールナートにつき、日本寺を見た。
はい、終わり。滞在時間30分。
200₨でリキシャに乗り、帰る。
ゴードリヤーのかなり手前で降ろされる。
あいつは許さない。
何も食べていなかったのでSUSHICAFEへ。
あまり調子は良くならない。
昼寝をする。
あまり調子は良くならない。
咳が出ていることもあり、次の街のゲストハウスはシングルルームを予約した。仕方がない。
写真:バラナシともこれでお別れ