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簪がジェンダーレスである理由

簪は女性のヘアアクセというイメージが未だに、何かと強いですが、実際には何気にジェンダーレスな髪飾りの一つなのですよ。


そもそも簪の祖となる存在は縄文時代からあり、主に動物の骨や角など、長くて先端が鋭利な棒状のものを髪に挿すことで、自然のパワーを得られるものでした。


この簪の祖である存在は当時、性別関係なく使われていたし、簪の語源ともなった挿頭(かざし)という本物の植物を使った髪飾りも、男性が使用することもあったのです。


また、簪は歌舞伎では女形の男性役者さんが使用していますね。


こうして簪の祖や語源、そして歴史を辿っていくと、簪って必ずしも女性が使っていたというわけではないのです。


ただ、江戸時代に結髪文化、すなわち日本髪を結う文化が発展していき、当時の女性たちは段々と、日本髪の種類や身分や年齢に応じて、簪や挿し櫛を飾るようになりました。


でもモダンなデザインの簪や、シンプルな簪だと、現代でも性別問わず使える作品がたくさんありますよ!


以前にも紹介したように煙管(きせる)や刀剣など武器デザインの簪であったり、平打ち簪などでしたら、性別問わずアップスタイルにした髪に挿してお洒落することが出来ます。


もちろん髪に挿さなくても、部屋に簪を飾ってインテリアアイテムにしてもOK!


それに簪のコレクターには男性も結構いらっしゃるので、簪を男性が持っていても全然おかしくありません!


むしろ私としても、簪を性別関係なく好きだと思ってくださる方々がいらっしゃると、心強さを感じますね。


簪は改めて申し上げますと、本当にジェンダーレスで、自分の個性をアピール出来る素敵な存在です。


そのため簪に興味を持ち始めたら、性別関係なく、簪をお迎えして髪や部屋に飾って楽しみましょうね!

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