簪ユーザーのマナー
カンザシスト、要するに簪ユーザーや愛好家であるからには、マナーや礼儀やルールをきちんと守らなければならない。
もちろんカンザシストでなくても、マナーや礼儀やルールは守る必要がある。
でも簪を髪に飾日々を過ごしているからには、カンザシストとしての看板を背負っていることになるため、カンザシストの民度を下げないことにも注意すべきだ。
特に気を付けないといけないのは、TPOをわきまえて簪を使うこと。
例えば観劇であったり、ライヴ会場やコンサートホール、映画館などでは、簪を挿さないようにするべき。
後ろにいる人の視界に簪が入って邪魔になってしまったり、スタンディングのライヴであれば、簪で近くの人をケガさせてしまう危険性もある。
混雑する場所に行く時も簪は外しておくことがベスト。
ただし映画館など後ろの座席が少し高くなっているのであれば、簪は低い位置でなら挿しておいても問題はない。
やっぱりTPOに応じて、簪を使うか外すか、挿す場合はどんなヘアアレンジにするかをよく考えていこう!
周囲の人に迷惑がかからないようにするのも、重要なカンザシストとしてのマナー。
また、冠婚葬祭などフォーマルシーンも簪を使うかどうか、慎重になるべき。
誰かの結婚式や披露宴なら、シンプルで控えめな真珠の簪なら使っても良いけれど、髪を盛り過ぎるなど、派手なヘアセットはやめておこう。
結婚式ってやっぱり新郎新婦が主役なので、新婦さんより目立つ簪やヘアアレンジは避けることが重要だ。
そして葬儀や法事など弔事関連のときは、簪は使わないことが正解。
どうしても簪って華やかだったり、目立つデザインのものが多いので、弔事の際に使ってしまうと、場に相応しくないヘアアレンジになってしまう。
髪が長い場合は、黒のヘアゴムやヘアクリップだけで束ねたりまとめたりして、飾り気がないようにしておくのがマナーといえる。
簪っていつでもどんなときでも使って良いわけではないので、必ずマナーやルールなどを守ろう。
フォーマルシーンでなくても、カンザシストであるからには、礼儀正しく、マナーをきちんと守っていくと、簪好きの民度が下がらない。
カンザシストであるなしに限らず、マナーや礼儀やルールは人として守ることが大切。
でも良きカンザシストでいるにはなおのこと、善良な人物でいることを心掛けよう。
私も簪を使っているときはもちろん、そうでないときも、マナーや礼儀を重視している。
家族に対しても礼儀を欠くことはしないし、簪そのものに対しても、日頃から感謝の言葉を伝えて誠意を表しているほど。
私の場合、公私共に言葉や文字を使っているので、言葉遣いや言葉選びも慎重にしている。
言葉遣いや言葉選びが良くないと、品性や自分の趣味の民度を下げてしまうだろう。
カンザシストであるからには特に、言葉遣いや品性が良いと、より自分自身も簪も魅力的に見せることが出来るので、どうか忘れないでほしい。
これからも品性を保ち、マナーやルールや礼儀を重んじる、素敵な人物で在るようにしよう!
私も自戒の意味も込めて、改めて良きカンザシストとして在るように尽力する。
どれだけ髪に美しい簪を挿していても、言動がよろしくない人は魅力的に見えないので、気を付けて暮らすのが最良であり最善だ。