刀装具の笄でも髪飾りの笄であっても、発祥は室町時代とされています。
当時、武士たちは自分が持つ刀の装飾品として、目貫(めぬき)や小柄(こづか)、そして笄を用いていました。
すると威厳と格式、として風格のある刀を携えることが出来たのですよ。
一方髪飾りの笄は、宮中で働く女官たちが、働くのに長くおろした髪が差し障りになってしまったので、笄を使って髪を巻き付けたりして留めていたとのこと。
本格的に簪や挿し櫛が登場して簪文化が発展していくのは江戸時代からですが、刀装具の笄も髪飾りの笄も、日本で多用されるようになったのは室町時代からなのです。
結構、笄って刀装具でも髪飾りでも、深い歴史があるのですね!
ただし、様々な形状や装飾や素材の美しい髪飾りの笄が現れ始めたのはやはり江戸時代から。
笄髷(こうがいまげ)など、笄を使う日本髪が発展していったため、宮中から庶民の女性の間にも、笄が使われるようになったのですよ。
そして現代でも笄は、束ねた髪を巻き付けることで、ヘアアレンジすることが可能。
あるいはアップスタイルにした髪に笄を挿して、簪と笄のコーデをしてみても楽しいでしょう。
髪飾りの笄は本当に美しい作品が多いので、笄も収集していくと楽しいですよ!
私も髪飾りの笄にはすごく惹かれているので、今後も笄を収集して、髪を彩っていくことに決めました。
笄ライフもとても楽しいので、簪コーデを楽しむ一環として、笄も髪に飾っていくようにします。
皆様も笄の美しさに触れていくと、日本の伝統美をもっと満喫することが出来ますよ!