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簪を挿す部分について
日本髪文化が一般的だった江戸時代では、身分や立場などによって、結う髪型が決められていました。
そのため、簪もどこにどんなものを挿すかが定められていたのですよ。
でも現代では、日本髪を結っていない、あるいは日本髪のカツラをかぶっていないのでしたら、お好きな簪をまとめ髪のどこに挿しても問題ないでしょう。
それこそ江戸時代の頃や、現代でも花街で働く女性たちなど、日本髪を結っている場合は、平打ち簪や玉簪は後ろに挿すとか、ビラビラ簪や花かんざしは前髪に挿すなど、細かく位置が決まっていますね。
ところが現代人の髪型、すなわち日本髪でないのでしたら、前髪部分に挿すことが一般的だったビラビラ簪や花かんざしも、アップスタイルにした髪の後ろ部分に挿してもOK!
ただ平打ち簪や玉簪も、後ろ髪に挿した方が良いですね。
また本来、花かんざしやビラビラ簪は、未婚の若い娘さんが挿すことが多かったのですが、現代では年齢や既婚未婚問わず、髪に飾って大丈夫です。
確かにフォーマルな場に行く時などでしたら、TPOをわきまえて挿す簪を使うべき。
でも普段のお洒落には、簪は普通にお好きな場所に挿して飾って良いので、どうか安心してくださいね。
簪は現代ではかなり自由度が高いので、実は気軽に使えるヘアアクセでもあるのですよ!
私も既婚者ですが、お洒落でビラビラ簪を挿すこともあります。
フォーマルシーンではないのでしたら、どうか簪はご自分の思うがままに使って楽しみましょう。
そうすればより、楽しく簪ライフを送ることが出来ますよ。