「ヴァンパイヤ」はコロナのメタファー説

みなさん、こんにちは。
地方で喫茶店を営む「かんざし」と言います。

隙間時間を見つけて「鮎川ぱて」さんの東京大学ボーカロイド音楽論を読み進めています。
実際に東大の前期課程1-2年生に行っている授業を書籍化したものらしいです。
その中に「Deco*27論」なるものがあります。
詳しいことは読んでいただきたいのですが、著書では「モザイクロール」について批評しています。
実際に講義を受けている東大生がうらやましくなったので、私も講義を受けたつもりになって、「ヴァンパイヤ」を批評してみたいと思います。

以下、Youtube概要欄より歌詞を引用します。

「ヴァンパイヤ」初音ミク

あたしヴァンパイア いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね 試したいな 
いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ

最低最高 ずっといき来してる 甘くなる不安の果実
No more 発展 嫉妬息をしても
要らないだけ 五月蝿いだけ

誰かといれば それはたられば
強がってたって気持ちにゃ逆らえない
離れていても 感じてるエモ
繋がって確かめたら死ねるかも
いいもん 悲しいもん 切ないもん きみのすべてを喰らうまで 絶叫

あたしヴァンパイア いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね
試したいな いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ

あたしヴァンパイア 求めちゃってまた枯らしちゃってほらやな感じ
泣いて忘れたら「はじめまして」
あたしヴァンパイア 愛情をください まだ絶対いけるよ
あたしヴァンパイア まずはこっちおいで

内緒の想い洗いざらい 吐き出したなら「正に」ばかり
割り切れないけど余りじゃない そっと朝まで通せんぼ
繰り返すヤダ 我儘はタダ
欲張ってまたチャンスを逃すのだ
病まないもしも 叶えたいけど
重なって押しつぶされちゃうのかも
いいもん 悲しいもん 切ないもん
きみのすべてを喰らうまで
いいじゃん 楽しいじゃん 気持ち良いじゃん
溺れるまでが癖になるね 絶叫 

あたしヴァンパイア いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね
試したいな いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ

きみもヴァンパイア いいよ 吸っちゃっていいよ
「もう無理もう無理」だって 言わせてほしい
きみ以外では絶対にいけない ほら絶賛させてよ
きみもヴァンパイア
求めちゃってまた枯らしちゃって今何回目?
星が見えるような泡の中で
きみもヴァンパイア 延長をください 
まだ絶対いけるよ きみもヴァンパイア 
まずはこっちおいで
絶対いけるよ


純粋に聞くと「ヴァンパイヤ」の女の子が重めの恋をしているような印象を受けました。頻出する「吸っちゃっていいの?」は血を「生命の源」とし、「君から私への愛情」をメタファーしていると解釈できました。自分は愛情でいっぱいになって、愛情を君に吐きたいという印象を受けます。「まずはこっちおいで」がいい感じに恋愛の怖さと純粋さを表していてちょっとぞっとしますね。元カノ大体重い系男子としてはこの歌、非常に共感の嵐です。

しかしこの歌に僕は別の解釈を見出したいと思います。
この歌が出た時期とPVの女の子から読み取れる情報から、別の考察が出来ます。
この歌がリリースされたのは「2021年3月9日」、ミクの日に公開するなんて粋なことすると話題になりましたね。
そしてPVの女の子、マスクしてますね。
2021年、マスク、これらから連想できるのは間違いなく「コロナ」でしょう。
マスクの下には牙があり、マスクを外すことで牙が見え彼女が「ヴァンパイヤ」であることが分かる演出は粋ですね。
ちなみに吸血鬼は「コウモリ」に変身することが出来るそうです。

私はヴァンパイヤとは「コロナウイルス」の事だと考えました。

そう考えると歌詞は違った見方が出来ます。
「最低最高ずっと行き来してる 甘くなる不安の果実」は感染者数が過去最高や過去最低を繰り返していたこと、甘くなる果実は「実る」ことを意味して、コロナウイルスによる不安が大きくなっていく様を表してます。

「つながって確かめたら死ねるかも」は文字通り濃厚接触による感染と死のリスクがあると解釈できます。
吸っちゃっていいの?と、感染のチャンスをヴァンパイヤは狙っています。

そして君もヴァンパイヤと歌詞は続きます。つまり感染しちゃったんですね。ドンマイ!
「きみの全てを食らうまで」ウイルスは一体化しようとします。

「星が見えるような泡の中」というのが何を指すのかわかりませんでしたが、コロナ生活を想像すると読み解けました。
辛い中で目を閉じて見える景色のようなものを比喩しているわけですね。一生懸命ベッドで横になって治そうとしてるわけですね(笑)
瞼を閉じて見える景色って人それぞれ違うと思いますが、個人的には「めっちゃ分かる!」と思いました(笑)。みなさんはどうですか?
しかし、ウイルスは完治しようとして「延長が欲しい」わけです。

そして重めの恋愛の歌詞が、コロナウイルスに感染のメタファーとして表現でき、さらにウイルス(気になる子)から離れて一人になり解放されたい自分へとメタファーとして表現できると解釈しました(笑)

どうでしょうか?僕なりのヴァンパイヤの批評でした。
他にも「承認欲求」のメタファーだと考察してる方も居ました。非常に読んでいて面白かったです。

重めの恋愛とコロナがつながる感覚はなんだか現代的で面白かったです。

ちなみにコロナといえば、髭を伸ばしてみたら「似合わない」といろんな人に言われたことを思い出しました。絶対あの時髭を伸ばした男性の人口は近代で1番多かったと思います。(かんざし調べ)

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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