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刺繍ミシンの疑問一問一答[その7]「刺繍したいイラストデータはどうやってつくるのか?」

お盆に突入いたしましたね!お盆の夜に粛々と書き進めております。
さて!今回はいままでチラチラでてきた『刺繍ソフト』について切り込みます!

前回


Q,刺繍したいイラストデータはどうやってつくるの?

おさらいになりますが、刺繍ミシンとは文字・図柄を刺繍する機械です。
図柄はミシンメーカーがあらかじめ用意してくださってる他、自分自身でデザインした図柄(パンチングデータ、といったりもします)を縫うことができます。

パソコンで
専用の刺繍図案制作ソフト用意して、ソフト上で図案を制作→
制作したデータをミシンに送って縫製

という流れです。

おおまかなイラストデータができるまで

*ソフトそのものの使い方はまた後日ご紹介しますね。

あとは……せっかくなので下でもうちょっと踏み込んでおしゃべりしましょう!


🧵刺繍のソフトって……何?

刺繍を作るのにソフトがいる……私はショールームでミシンを見せていただいた時に教えていただきました。興味を持った人以外は知らない人の多い概念だと思ってます。
刺繍のソフトなんて必要かな?ipadとかペンで描いた絵をスキャナーで読み込んだらそれを縫ってくれたりしない?」 なんて思ってました。ごめんなさい。

🧵ソフトなんて、使いたくないよ〜!!

お絵描きソフトやペンで描いた絵をパパッと刺繍にしてほしいし、専用ソフトなんて覚えたくないよ〜!!というお気持ちは痛いほどわかるのですが(しかも有料のソフトは一般的な範囲でリーズナブルとは言い難いし)どうしてもいるんです。

なんで?

それは『お絵描きと刺繍は見た目は似てるけど、ルールが異なる』からなんです。
例えるなら、同じアルファベットを使うけど言語や文化が全然違うヨーロッパの国、みたいな。その異なった2つのルールや言語の『お絵描き』『刺繍』を擦り合わせるのが刺繍ソフトの役割です。

つらかったら無料のものもあるから……!がんばろ…!!😭(でも機能性の良さは有料の方がいいからほんとは有料をおすすめしたい……ううう)

🧵ソフトを通して刺繍にイメージを伝えよう

人間は絵を描く時に『イメージ』という言語ルールで絵を描くことが多いですが、ミシンにあるのは『x&y・数字データ』が言語ルールです。ソフトは

見える結果は似ていても制作のルールが違うのです

いわゆる人間とミシン、異なった言語の翻訳的なポジションとして必須なもの……だと私は捉えて普段接しています。

人間語と刺繍語どっちもわかる万能ソフトちゃん

イメージを『刺繍語』に直す作業……それが刺繍ソフト……だと思ってます!

🧵イメージが刺繍データ→完成品になるまで

「で、結局何をやってるの?」という話ですが流れはこんな感じです。

1,イメージイラストを描く(にんげん・イメージ)

iPadでPaperというアプリをつかって描いてます 

2,PC上で刺繍用に線をすっきりさせた絵として描き直す(にんげん・イメージ)

使用ソフトはadobeのIllustratorです

3,刺繍ソフトをつかって、『2』でかいたイラストに近くなるように図案データをつくる(ミシン・データ)

使用ソフトはbrother の刺しゅうPRO 11です

4,実際に縫製をする(ミシン・データ)&加工(にんげん)で完成

縫い上がった後でコーヒー豆のチャームなどをつけてます

かいつまんでますが、こんな感じです。
3の段階をもっと詳しく話してよ!という方は後日刺繍ソフトの使い方tipsみたいなものもご紹介予定なのでそちらをみていただければ……と思います。

🧵刺繍ソフトはプログラミング的

刺繍ソフトはお絵かきソフトでのお絵描きというよりはプログラミングに近いかも。なので普段から絵を描く人ほど最初は混乱するかもしれません。
上で書いた通り『刺繍ミシン語』でデータを作る作業なので、人によっては苦痛にしか感じない……なんてこともあるかも。

そんなときは勉強あるのみ!とかでもよいのですが、普通に外注しちゃうのも手です。調べれば結構依頼受けてくださる方も多いと思います。

刺繍 パンチング データ 依頼

みたいな感じで調べてみると良いかも?(パンチングはなくても行けるか…?)

ソフト作業中はこういうことブツブツいいながらずーっとPCと睨めっこ。
割と地味な作業です。

最近は、スマホで絵を写真を撮っただけで自動で専用アプリを通して図案データにしてくれるサービスもあったりするので、そういうのをつかってもいいなと思います。精度的に細かい絵とかはつぶれちゃうので、シンプルな図案の方におすすめです!

🧵終わりに

未来は描いた絵をミシンにデータ飛ばしたら細かい刺繍が即縫える!みたいなのがいいな〜と思うのですが、2023年8月ではまだまだソフトで制作した刺繍データが活躍する世界です。
刺繍ミシンを購入される予定の方はぜひ、ソフトの付き合い方をご一考いただくと今後の楽しい刺繍ミシンライフがより濃厚になるのでは!と思います。

今日はここまでとなります!
不明点、感想ありましたらコメントにお願いいたします!
ではでは、よいミシンライフを〜👋

次回


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