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「尾道:コワーキング&コミュニティハブbench!」は地元に仲間と認知され人つながりを加速する〜トーキング・コワーキングVOL.6:今日のアウトテイク#441(2025-02-01)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・よかったらコメントください
・よかったらシェアしてください
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます

■このnoteを1ヶ月単位でまとめたKindle本のVol.1、発売中です。

#今日のBGM

#今日のコトバ

"年を取れば取るほど...
必要とする愛はより深くなる..."
(レナード・コーエン)

The older you get... the deeper the love you need. —Leonard Cohen

Posted by Poetic Outlaws on Friday, January 24, 2025

#次回の「トーキング・コワーキング」は2月7日(金)19時からです(告知)

各地のコワーキング運営者さんにお話を聞く「トーキング・コワーキング」。そのVOL.7は、2月7日(金)19時からです。

ゲストは宮城県仙台のenspaceの可野 沙織さんです。

CSの分野で経験を積んでコワーキングの世界に飛び込んできた可野さんに、ホスピタリティの極意を根掘り葉掘りお聞きします。

参加無料。
参加申込は、上記のPeatixのページでどうぞ。

#メンバーシップ 「Beyond the Coworking」のお知らせ(告知)

noteメンバーシップを再開しました。

Beyond the Coworking 〜移働の時代〜|カフーツ伊藤

メンバーシップという名前ですが、基本的には有料noteを割安で読むためのサイトです。

#「尾道:コワーキング&コミュニティハブbench!」は地元に仲間と認知され人つながりを加速する

昨晩の「トーキング・コワーキングVOL.6」は、広島県尾道市の「コワーキング&コミュニティハブbench!」の後藤峻さんをゲストにお迎えして配信した。後藤さん、ご参加いただきました皆さん、有難うございました。

今回からStreamYardを使ってYouTubeにてライブ配信。そのままYouTubeで一般公開しているので、ぜひ、こちらでご覧ください。

京都から移住した尾道でコワーキングと出会い、8年余に及んで前職のコワーキングスペースでマネージャーを務めた後、満を持して12月に「bench!」をオープンした後藤さんだが、コワーキングの中だけで閉じずに地元のあらゆる属性の人たちと人間関係を結ぶその術に、ぼくはかねがね敬意を抱いている。

聞けば学生時代から突飛な発想のイベントを仕掛けることが好きで、昔から人を集めることには長けていたらしいのだが、ぼくが一番感心したのは、地元商店街の店主さんや企業の方、農家の方、個人事業主の方、等々、尾道で働く多彩な人たちを招いてお話を聞く「オノミチシェアチャンネル」というオンライン・トークセッション番組を毎週続けていたこと。その数、100回に及ぶ。

この地道なカツドウがもともと余所者だった「後藤峻」という人物を地域に認知せしめ、そこからコワーキングというものが徐々に尾道のまちで市民権を得ていった、とぼくは見ている。

ただでさえコワーキングマネージャーはやることが満載なのでスペース内の「業務」だけで手一杯になりがちだが、あえて「外」に目を向けて出かけていき、多くの人たちと対話する機会を設け、それをコンテンツとしてストックしていったのは、他の地方のコワーキングも参考にすべきカツドウだと思う。

そんなこともあって、尾道でも中心地ではない、JRの駅からまちひとつ超えた先のどちらかというと住宅街近くのロケーションに「bench!」を開設したときは、そのことを地元の人たちに大変喜ばれたという。そのエピソードはほっこりすると同時に、「bench!」というか後藤さんの存在感が確かなものになっていることを物語っている。

以下の地図で左下が尾道駅。「bench!」は右上。拡大して見てみると距離感が判ります。

駅に近いか遠いかは、コワーキングにとってはさしたる問題ではない。通りがかりの客を引くことが目的の店ではないから。そんなことより大事なのはそこにいるヒト、それとそこで行われているコト。

例えば、今、地元の画家の作品を展示するギャラリーを開催されているが、それなんかそう。地元にいながら、作品を鑑賞する機会がなかった、そのギャップを埋めたら、連日、人がやって来て、遂には地元新聞にも取材された。そこでまた、人がつながる。

そういうヒトとコトがあればこそ、たとえ駅から徒歩20分かかっても人はやって来る。(だから、企画力のある頼りになるコワーキングマネージャーが必要なわけ)

生活圏内のコワーキングは(何度も書いてるように)、これからはどのまちでもアタリマエのことになる。

目的と課題を持った人がそれらを持ち込んで、相互に手助けしながら実現し解決していくために、まちに欠かせないコモンズとして、あるいはかつての公民館の現代版として、コワーキングはまちのハブとして機能する。

「bench!」がまさにそういうコワーキングであることは、オープン前から近隣住民が何くれとなく関わりを求めてきて、手作りの商品を販売するマルシェを勝手に開催していたとか、先日、後藤さんがインフルエンザを罹患して寝込んでいたときも鍵の施錠やゴミ出しまでしてくれたとか、もう完全に「仲間」になっていることからも間違いない。

ちなみに、後藤さんによると「bench!」周辺の特に70代の高齢者の「コワーキング」というものの理解度は恐ろしく高い。ただのハコではなく、みんなが共同で利用する環境であり、人と人がつながるためにある、ということを承知の上で利用されている。ウレシイじゃないですか。

利用者が勝手にホウキを持ち出して掃除するとか、それって「仲間」だからそうするわけで。そういえば、カフーツでも皆さん、自分の使ったコーヒーカップとか皿とか勝手に洗って帰られる。有難いし、これこそコワーキングだなぁ、と毎回思う。

後藤さんがスペース名にわざわざ「コミュニティハブ」と付けたのは、これまで縁があってもコワーキングを使ったことがない人たちにも「bench!」に来てもらい、いろんな属性の人たちをミックスしたい、という想いからだ。つまり、内に閉じこもってはいないということ。

今後は、例えば地元のことからテーマを拾ってトークセッションなどイベントを開催し、その中から出会いがあり、新しいつながりができ、それぞれの世界が広がっていく、そういう機会づくりは加速していきたいとのこと。人と人をつなぐのがコワーキングの本領なので、ぜひ頑張っていただきたいですね。

ひとつ、大いに参考にしたいのが、大家さんとの良好な人間関係を結んでおくということ。←これ大事。

普通、大家とテナントの間には仲介業者がいて、この業者が手続きして物件を賃貸借することが多いが、日頃から大家さんとお付き合いしておくと、何かと協力していただけることがある。

以前も書いたが、ぼくもカフーツを開設したときは、直接、ビルオーナーに「日本でコワーキングとかいうものが成立するかどうかの実証実験をやろうと思うんです」と相談しに行ってふたつ返事でOKもらった。それは、その数年前から別の部屋を借りていて、オーナーとご近所付き合いができていたことが大きい。

そのことはここに書いた。

その他、非常に興味深い考察も伺えるので、ぜひYouTubeをご覧になってください。

ということで、今日はこのへんで。

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