見出し画像

カルチペイはただの送金システムではなく新しい経済圏を作っている:今日のアウトテイク#310(2024-09-23)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます


#今日のBGM

#今日のコトバ

"恐怖心がないふりはできない。 しかし、私の気持ちの大部分は感謝である。 私は愛し、愛され、多くを与えられ、お返しをしてきた。読書をし、旅をし、考え、執筆してきた。世界と交流し、作家と読者という特別な交流をしてきた。
とりわけ、私はこの美しい惑星で知覚する存在、考える動物であり、それ自体が大きな特権であり冒険だった。"
(オリバー・サックス)

I cannot pretend I am without fear. But my predominant feeling is one of gratitude. I have loved and been loved; I have...

Posted by Philo Thoughts on Thursday, September 19, 2024

#Kindleでコワーキングコラム集Vo.1、販売中!

「今日のアウトテイク」からコワーキングネタだけをピックアップして、Kindle(電子書籍)でコラム集として発行するプロジェクトの第1号、ついに発行されました。

長短織り交ぜて52本を収録。文字数は68,132文字。ページ数にすると154ページ(電子書籍にしてはボリュームあります)。

よろしければ、お読みください!
お読みになったらレビューもお願いします!

#いっそ、カフーツもこういう感じにしようかな

70年代って、もう完璧にぼくの世代、ドンズバ。あ、ドンズバてのも古いね。

そもそも「Last Waltz」という店名からして振るってる。ぼくの最大のアイドル、The Bandのラストコンサートのタイトルだから、ここのマスターの趣味嗜好がもろに判ってウレシクなった。

「Last Waltz」?なんじゃそれ、という方はこちらを参考に。

で、店でかける音楽は60〜70年代のアメリカンロックに限る、と来たもんだ。ますます、いいですね。

ニール・ヤングの『ハーベスト』はあるけど、
『ハーベスト・ムーン』はない。なぜなら90年代だからね。
ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・トゥ・ラン』はあっても、
『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』はない。80年代だから。

判る。ぼくもニール・ヤングは『ハーベスト』で洗礼を浴びたクチ。スプリングスティーンは、誰がなんと言おうと『ボーン・トゥ・ラン』だ。

このおふたりは、今でも現役でライブをこなしているスゴイ人たちだが、あの時代に音楽してた者は、彼らからとても大きな恩恵を蒙っているはず。もちろん、ぼくも例外ではない。

カーペンターズのリクエストで喧嘩騒ぎになった話には笑ってしまった。まあ、確かにロックではないなぁ。ただ、妹のカレン・カーペンターのドラミングは、はっきり言ってタダモノではない。めちゃくちゃ上手い。ぼくのフェイバリット・ドラマーベスト5に入ってる。

しかし、店の写真を見るだけで、若い頃のことが呼び覚まされて胸の内がザワザワしてくる。いいなぁ、こういう空気感。いっそ、カフーツもこういう感じにしようかな。

本とコワーキングの融合を目指してるのだけど、音楽という要素も盛り込みたい。元々、そっちの業界にいたこともあるし、ぶっちゃけ音楽やってなかったら、絶対、今、ここにいてこんなコトしていないと思うし。

本と音楽とコワーキング。まあ、今もそうなってるけれど、もっと振り切ってみたいなと。

そう思ってしまった次第です。

#カルチペイはただの送金システムではなく新しい経済圏を作っている

1ヶ月ほど前に、カルチペイという画期的な仕組みが出版界に変革を起こそうとしていることを書いた。

著者への印税は、本が出版されたときだけ支払われるのが普通だった。それはおかしいんじゃないか、というのが発端。おかしい。

カルチペイでは出版したとき「だけ」ではなくて、読者がその本を読んで、「よかった!」と思ったその時に、それが1年後であろうが、10年後であろうが、自分で買ったのではなくて友だちに借りたり、カフェや図書館で読んだり、古本屋さんで買ったりした、その時にいくらかを著者に直接送金できる。スゴイ。革命的。

本の最後にカルチペイのQRコードが印刷されていて、それを読み込むことで「みんなの銀行」の口座番号につながる。つまり、「みんなの銀行」の口座さえあれば送金できてしまう。

こんな感じ。

そのへんの経緯は、こちらに発案者の藤本さんが書いてるので、ぜひ読まれたし。(先の記事ではリンクするの忘れてた)

で、昨日、その話をしてたら、「PayPayやったらアカンの?」という疑義が起こった。それについては、上記のブログにこうある。

PayPay送金用のQRコードはマネーロンダリング防止などのために時限付きコードとなっているので、印刷することができない。しかしみんなの銀行は、唯一、銀行の口座がQR化されている。

実にうまい取り合わせが実現したわけだ。

「みんなの銀行」は、福岡銀行を中心としたふくおかファイナンシャルグループから起こっている。が、既存のシステム基盤に依存することなく、いちからシステムを構築しているとのこと。しかも、スマホだけですべてが完結する。

なので、「従来のインターネットバンクサービスであるネットバンクと区別するために、自らをデジタルバンクと表現している」。デジタルバンク、キリっとしたプライドを感じさせつつ、語呂がいい。

詳しくはこちらを。

で、PayPayを使わないのは、もちろん、そういう技術的な理由はあるけれども、それと併せて、この仕組みに共感する人たちで、まったく新しい経済圏を作ろうとする意志の現れだろうと、ぼくは勝手に思っている。

既存のサービスに乗っかるのは簡単だ。でも、それでは独自の世界は構築できない。カルチペイはただ金銭を授受できればいいわけではない。ダイレクトに感謝の気持ちを伝えるための手段としてある。そこに「みんなの銀行」が共感した。←ここが大事。

送金だけ機械的に処理するのと、カルチペイという世界観に賛同する者たちでまったく別の経済圏を作るのとでは、存在意義がまるで違う。

この話、コワーキングをただの作業場として運営するのか、ではなくて、そこで新しい価値を生んでローカル経済に貢献するのか、で見た目は同じでも内実は全然違う、ということに通じる。

ところで、先日、カフーツに来られた森本さんに、藤本さんの『取り戻す旅』をお貸しした。これを読んで「よかった」と感じたら、いくらかカルチペイしていただく予定。

それを楽しみにしていよう。

「みんなの銀行」には個人的に注目している。来年、コワーキング協同組合で開発する予定のシステムに何らかのカタチで導入できないか、もう少し勉強する。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:みんなの銀行)

ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。