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ワークスペースの健康ベンチマーク「WELL Coworking Rating」がスタート:今日のアウトテイク#334(2024-10-17)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます


#今日のBGM

#今日のコトバ

"野に咲く花の名前は知らない 
だけども野に咲く花が好き
帽子にいっぱい積みゆけば
なぜか涙が 涙が出るの"
(ザ・フォーク・クルセダーズ「戦争は知らない」)

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「今日のアウトテイク」からコワーキングネタだけをピックアップして、Kindle(電子書籍)でコラム集として発行するプロジェクトの第1号、ついに発行されました。

ぜひ、お読みください!

#ワークスペースの健康ベンチマーク「WELL Coworking Rating」がスタート

これは注目。国際WELLビルディング協会(IWBI)とInstant Groupが、コワーキングスペースやフレキシブルスペースのための健康ベンチマーク「WELL Coworking Rating」を発表した。

これはWELL Building Standardの健康戦略から派生したもので、空気と水の質、光と熱の快適性、体力と栄養、フィットネスなど、WELLの10のコンセプトすべてにまたがる50以上の項目が含まれている。

「WELL Coworking Rating」は、達成時に一般公開されるシールにより、コワーキングスペースやフレキシブルなワークスペースがいかにエビデンスに基づく健康・福祉指標を満たしているかを検証・紹介する。

同時に、The Instant Groupのプラットフォームと統合されることで、入居者やそのスペースを利用するすべての人が、350,000を超える施設の中から格付けされた場所を簡単に検索し、ウェルビーイングに関する重要な情報を得ることができる。

このプラットフォームはフレキシブルなワークスペースを提供する世界最大のマーケットプレイスであり、20,000人以上の家主、フレックス経営者、投資家が利用しています。

コワーキングスペースやフレキシブルなワークスペースの利用希望者は、Instantのデジタルプラットフォーム上で35万以上のフレキシブルなワークプレイスにアクセスする際に、新しい格付けとその関連データを検索できるようになります。

早速、KobaLandmarkClockwiseIconic Officesなどのスペースがこの取り組みに協力している。

昨今、海外のコワーキング、フレックススペース界隈では、持続可能性(サステナビリティ)と並んでこの健康問題に対する関心が高くなってきている。

この2つに関する記事は過去にも書いた。

こうしたより健康的な場所や空間に対する需要の高まりに合わせた、スペースに対する健康面における評価システムは、職場の満足度、快適性、生産性をサポートし、同時に組織がより良い人材を惹きつけ、確保するのに大いに役立つ。

2022年の調査では、WELL認証のオフィスは従業員の満足度を全体的に28%向上させ、生産性の中央値を10ポイント上昇させることがわかりました。

さらに、健康的な建物に対するビジネスケースの背景にある研究の高まりは、これらの戦略が、賃料の上昇やリース期間の延長など、いくつかの経済的利益を促進するのに役立つことを示しています。

有能な人材の流出を防止し、かつ、新規に採用するためには、今やリモートワーク、ハイブリッドワークが必須事項になっていることは周知の事実だが、それに加えて健康に配慮した労働環境の整備も無視できないようになってきている。

「フレキシブルなワークスペース分野での健康と福祉を促進するための重要な一歩です」とWELL Coworking Ratingは言ってるが、あながち的外れとは思えない。働くのは人間だから、ね。ま、一部、AIくんも頑張ってるけれど。

これ、日本ではどうなんでしょうね。そこまで意識しているテナントは果たしているのだろうか。現時点でははなはだ怪しいけれども、しかし、早晩、いい意味で意識の高いテナントが現れて、そのニーズを満足させるために日本型の健康ベンチマークを制定するような流れになると思う。ただし、それは不動産業界からではないだろう。

ところで、環境といえば、と思い出したのが、世界のデジタルノマド御用達の Nomad Listだ。

#Nomad Listで神戸が謎のランクアップ

Nomad Listは、デジタルノマドが次の旅先を決めるのに重宝する情報サイトだが、そのチェック項目の充実ぶりがすごい。

まず、地域ごとに「総合評価」「生活費」「ネット環境」「娯楽」「治安」の5項目がグラフで表示される。

これをクリックすると、さらに詳細な情報が33項目にわたってスコアで表示される。

総合評価スコアや、どれだけNomad Listのメンバーが高評価しているか、生活水準はどうか、家族向けか、ナイトライフは楽しいか、ネットの回線速度、交通の利便性・安全性、1カ月滞在時のホテルやAirbnbの料金の中央値、便利なタクシーアプリ、リモートワーカー向けの仕事案件紹介、温度や湿度、中には人種偏見度やLGBTQ+の受容度などが、人口や男女比や為替レートや平均所得といったよくあるデータに混じってこれでもかと表示されている。

まさにかゆいところに手が届く幅広さと徹底ぶりで、そのすべてのスコアがなんと10分ごとに更新されている。

(出典:Nomad List)

人口統計や犯罪発生率、安全、医療などの情報については、国連、WHO、IMF、世界銀行による公共データセットを、また、天候、大気質、交通密度などについては公共APIを利用している。

その空気の清浄度はアメリカの環境保護庁が定めた大気質の測定システムを利用していて、世界中から1万個以上の大気センサーを調達し、各地の現地時間正午の大気測定値を表示している。

詳しくはこちらを参照あれ。

ところで、今日の講座の資料を作ってて気付いたが、Nomad Listで東京が3位にアップし、那覇が24位に来てて、なんと神戸がいつの間にか85位になっている。数ヶ月前に見たときはなかったはず。

逆に、京都が121位、大阪が186位、に後退。一体、神戸で何が起こってるのだろう?地元民が意識していない何かが大きく評価されているのかしら。まあ、10分ごとに更新されるので、また順位は入れ替わるだろうけれど、それでも気になるなぁ。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:Alvin Engler

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