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これからはコワーキングでも「環境」と「メンタルヘルス」がカギになる:今日のアウトテイク#216(2024-06-21)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※コワーキングは社会を構成する重要なピースの一つ。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"状況を変えることができなくなったとき、私たちは自分自身を変えることに挑戦する。"
(ヴィクトール・フランクル)

“When we are no longer able to change a situation, we are challenged to change ourselves.” — Viktor Frankl #philosophicalthoughts

Posted by Philosophical Thoughts on Wednesday, June 19, 2024

#cosacの説明会ビデオを公開しました

コワーキングのイベント情報の共有と収益の再分配を実現するアプリ「cosac」の趣旨説明と、簡単な操作方法の解説ビデオをYouTubeに公開しました。途中、右往左往しながら56分22秒ありますが、ぜひご覧ください。

で、ただいま、ベータ版テストに参加いただけるコワーキングスペースさんを募集しております。

#cosacベータ版リリース 、テスト参加いただくコワーキングスペース募集中!

全国のコワーキングをネットワーク化し、イベント情報の共有と収益の分配を実現するアプリ「cosac」のベータ版では、テストに参加される「コワーキングスペース」を募集しております。ベータ版テスト用アカウントは無料です。

参加ご希望のコワーキングスペースの方は、ぜひ、下記のページからお申し込みください。どうぞよろしくお願いします。

#これからはコワーキングでも「環境」と「メンタルヘルス」がカギになる

興味深い記事があったので共有する。ひとつは、リモートワークまたはハイブリッドワークという選択肢がない場合、求職者がその仕事を断る傾向が強まっているという話。明らかに、どこで働くかをワーカーが選択する時代に入っていることを示している。

アイルランドのIrishJobsは、188カ国の15万人以上のワーカーを対象にした調査データに基づくリポート『How Work Preferences Are Shifting in Age of GenAI』を紹介している

それによると、

・ヨーロッパの求職者の42 %が、ハイブリッドワークやリモートワークの選択肢がない場合、仕事のオファーを拒否すると回答している 。

・アイルランドではこの傾向はさらに顕著で、求職者の47%がハイブリッドワークやリモートワークの選択肢がなければ仕事を断ると回答している。ちなみに、世界平均は29% 。

パンデミック以降、通勤をやめて自宅近くのワークスペースを使ってリモートワーク、もしくはハイブリッドワークに移行する企業が増えているのは周知の事実。

感染を避けるための処置が新しい働き方の可能性を引き出し、結果的に社員のワークライフバランスに配慮する企業が評価されるようになってきた。

その影響で、都市圏のオフィスビルに空室が目立つ一方、生活圏内にあるコワーキングのニーズが高まっている。

そのへんのことはここでも書いた。

ちなみにアイルランドでは、「ワークライフバランスの良さ」が「経済的報酬」、「雇用の安定」、「有給休暇・休日の多さ」より最も重視されている。

ここ数年の動きを見ていれば、リモートワークありきにどんどん移行するのは火を見るより明らかであったけれども、ヨーロッパで40%以上ものワーカーの意識がそっちに向かってるとは、あらためて働き方のパラダイムシフトが急速に進んでいることを思い知る。

これ、マジであと数年もすると「え、オフィス?なにそれ?」ということになると思う。

で、実はもう2つ、重要な調査結果がある。

・アイルランドでは、求職者の約18%が「環境や持続可能性に配慮した取り組みをしていない雇用主からの内定を断る」と回答した。

・また、30%が「メンタルヘルスや福利厚生を提供していない雇用主からの内定を断る」と 回答している 。

ついでに、Tech.Coに よると、世界の回答者の40%が、 メンタルヘルスや福利厚生が整っていない場合、内定を辞退すると回答している。

キーワードは「環境」と「メンタルヘルス」。この2つに対する自身の志向に沿った企業方針をワーカーは求めている。なので、雇用主は、優秀な人材を惹きつける持続可能で魅力的な職場文化を構築するために、これらの要素をうまく活用しなければならない 。

職場文化、つまりカルチャーだ。給与や職位よりも、自分の時間と能力を提供する仕事が、どれほど持続可能な社会の実現と深く関わっているか、同時に自分の人生を無理なく意義あるものにできるか、そういうカルチャーを企業は持ち合わせているか、をワーカーは勘案している。

メンタルヘルスは、パンデミックで在宅勤務を余儀なくされたワーカーが孤独感に苛まれて精神を病むというケースが続いて、はじめてそのケアの必要性が問われたという印象だが、海外のコワーキングの中には早期にこの人たちをサポートする体制を作っていたスペースもある。

つまり、コワーキングでも重要テーマになっているということ。

実は、コワーキング曼荼羅の中に「健康」と入れているのは、もちろんフィジカルもだが、コロナ禍の実情を踏まえてメンタルヘルスケアの必要性を感じたからだ。

そういえば、今から5年ほど前だったか、東京市ヶ谷で「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」と題して月一回のイベントをやっていたとき、ある女性セラピストが参加されていた。

正直、セラピストの方がなんでコワーキングのイベントに?と思ったのだが、彼女は「いえ、伊藤さん、これから先、私たちのような役割を担う者がコワーキングにも必要になる時代が必ず来ますよ」と言った。その後、コロナがやってきて、事実、そうなった。

もうひとつ、海外のコワーキング関連の記事を読んでると、このところ目につくのは、いかに環境に配慮した運営、経営をしているか、つまりいかにエコでグリーンか、という話題だ。

例えばこれとか。

コワーカーもまた、その意識の高いコワーキングを利用するようになってきていて、だからコワーキングもそういうカルチャーの醸成に努めている。

こういう発想は、日本ではまだほとんど見られないが、向こうでは全然違うレベルで社会を構成する一員としてコワーキングを位置づけていると感じる。単なる作業場なんかではない。言い換えると、それだけコワーキングの存在感が大きくなってきているということ。だから環境保全にも関わる。

コワーキングが理想とする社会を言語化し、その世界観をヴィジョンとして明示することはとても大切な行為だ。ただ、場所を提供するだけではない。理想の社会を実現するためのアクティビストとしてカツドウすることが望ましい。

それは、例のクリティカル・マインドから発せられる。「こうあるべきだと考える」と宣言し、それに共感する者の参加を促す。利用者を増やしたいということではなく、同志を募る、ということ。その場合、利用者であるコワーカーは客ではなく、協働する仲間だ。

参考書をあげておく。これ、コワーキングする人にも必読です。

こういうセンスをこれからのコワーキングは持たねばならないと思う。
ぼくらは、皆で新しい社会を、世界を作ってる、ということ。

ということで、今日はこのへんで。


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