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自治体運営とM&A、東京のコワーキングって、いろいろありますねぇ。:今日のアウトテイク#381(2024-12-03)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます

#今日のBGM

#今日のコトバ

“顧客はあなたのソリューションに興味はない。興味があるのは、顧客自身の課題だ。”
(Dave McClure)

#スマホアプリ 「cosac」のオンライン説明会、やります

今週、全国のコワーキングをネットワーク化し、イベント情報の共有と、その売上・収益を再分配するスマホアプリ「cosac」のオンライン説明をします。

画像が同じなので紛らわしいですが、こちらがオフィシャルサイト。

今回のオンライン説明会では、「cosac」の基本構造と実装機能および使用方法、そして全国のコワーキングスペースとコワーカーをつなぐ新たな経済圏の構築についてご紹介します。

また、ただいま実施中の「月額利用料なしのお試しキャンペーン」についてもお話します。

【こんな方におすすめ】
・コワーキングスペースを運営されている方
・イベントを企画されているコワーキングスペース運営者の方
・イベントの参加者を募集されるコワーキングスペース利用者の方
・コワーキングスペースの収益性アップをお考えの方
・コワーキングにおける相互扶助の精神に共感する方
・他のコワーキングスペースとの連携をお考えの方
・コワーキングスペース利用者間のつながりを作りたい方

【イベント概要】
日時:2024年12月4日(水)19時~20時
参加費:無料
視聴方法:オンライン(Zoom) 
※アクセスURLはこちら(Peatixで申し込まなくても直接アクセスいただいてOKです)↓

【プログラム】
1.cosacの基本構造
2.cosacの実装機能
3.組合組織とキャンペーン
4.今後の展開
5.質疑応答

※進行により変更する場合があります

なお、今月の1日にこちらでも解説しておりますので、予備知識的にお読みいただければ幸いです。

コワーキング関係の方、特にコワーキングスペース運営者の方、ぜひぜひご参加ください。

どうぞよろしくお願いします!

#自治体運営とM&A、東京のコワーキングって、いろいろありますねぇ。

今日、東京都のとある共用ワークスペースが今年度限りでクローズするという話を聞いた。名前はあえて秘すが、そこの運営主体は東京都で、さる大企業(これも名を秘す)が運営を受託している。昨日も書いたが、自治体から企業への外注だ。

名称には「テレワーク」という文言があるから(そう書くと判ってしまうかもしれないが)、イメージとしては企業に勤める従業員がリモートワーク、もしくはハイブリッドワークに利用するシーンを想定していたのかもしれない。

事実、サイトには、利用できるのは「都内在住または在勤、企業等で働く従業員」とあったので、あくまで企業が対象で、コワーキングと名乗らなかったのは、そういう事情があったからかも。…と思ったら、小さく「※都内在住のフリーランス等も利用が可能です」とあった。あとで、付け足したのかな。

サイトを見る限り、結構大きくて60席ほどある。自由に使えるスペースと予約が必要な個別デスクが並び、会議室もフォンブースも設えられていて、施設としては申し分ない。

が、よく見るとイベント情報がどこにもない。してみるに、利用者のスキルアップや技能習得のようなセミナー、ワークショップはやられていないようだ。利用者の交流を図る企画もなかったのだろうか。

つまり、単にデスクを貸すだけのワークスペースということらしい。もちろん、そういうニーズが現実にあるのだから、ぼくなんかが文句をつける筋合いはない。

というか、コワーキングと名乗らなかったのも、むしろ誤解を招くことがなくよかったと言える。コワーキングは人と人をつなぐ仕組みのことだから、各自が黙々とパソコンに向かってパチパチするだけではコワーキングとは言えない。全然、意識していなかったかもしれないが。

ただ、ちょっとこれはいかがなものかと思うのは、利用料が無料、ゼロ円であること。

先日、先の記事でこう書いた。

ただし、自治体が運営主体だから無料、というのはナシ。「税金を使ってるのだから」と、これまたハンで押したようなことを言うだろうが、ただハコ(席)を時間で貸すのではなく、市民のカツドウを支援するための各種のサービスを提供するのだから、そこは相応の料金はいただくべき。

これはコワーキングと名乗ってスペースを提供し、無料にしている場合だが、かといって、ただ席を使うだけだから無料でもいい、ということではない。

そこに、無料にすることで本来、共用ワークスペースとして、いや、コワーキングとして提供すべきサービスができていないことの言い訳、免罪符にしようという意志が働いているのではなかろうか。言い換えれば、そんなことはしなくていい、無料なんだから、というマインドになってるのではないだろうか。

で、そういうことをする自治体ってどーなんでしょね。それ、果たして自治体がすることなのだろうか?市民生活に寄与することこそ自治体の役目だと思うのだが。それこそ、施設開設のためにたくさん税金を使って。

それに、聞けば、東京の一極集中を緩和するために、ワークスペースを分散して開設したとのことだが、そのおかげで近隣の民間経営のコワーキングが大きなダメージを被る(なにしろ相手は無料だから)ということにアタマが働かないのはどういうわけだろう。

もう撤退するからいいじゃん、という話ではないと思う。こういうことを東京がすると、それを真似する、真似してもいいと勘違いする地方自治体も現れる。何しろ、そういう自治体は東京しか見ていないから。本当は地方にこそ地方自治体がお手本にする取り組みがたくさんあるのだが。

と、プンプンしてたら、また別の話に驚いた。

東京ではM&Aで売りに出ているコワーキングスペース業があるらしい。「は?」と思って聞き返したら、これまでコワーキングスペース業をやってきたけれども誰かやりたいという人がいたら譲渡したい、ということだそうで。は〜。

早い話が副業ではじめたのはいいけれど、思うように収益が上がらず、ここらへんで損切りしたい、ということみたい。で、もう少し突っ込んで聞いてみたら、案の定、デスクを貸すことだけを収益モデルにしていて、それも入居者が少なくて、家賃ギリギリな状態らしい。場所さえ貸しとけば楽でいい、と考えたんでしょうね。そう甘くはない。

譲渡額は(聞いたけれども)ここでは書かないが、買ったはいいが、家賃は引き続き発生するし、いまの契約者がそのまま利用してくれたとしても、なにか他に売上の上がることを考えないと、継続できないのは目に見えている。しかしそれを値段つけて売るという根性がどうかしてると思うのだが。

もしかしたら、性格の悪いぼくの思い違いかもしれないが、東京圏のコワーキングには、こういう誤解を招く事例が結構あるように思える。

ただ、よく聞いたら、それは住宅街にあるらしい。それならそれで、やり方はあるのだが、ここでお教えする義理もないので、この話はここで終わる。

東京って、しかし、いろいろありますねぇ。

#本を読んでる横顔が、一番素敵に見えること、本屋さんは知っています。

先日、書店取次のトーハンが小型書店の開業をサポートする少額取次サービス『HONYAL』(ホンヤル)をはじめることを紹介した。

で、今日、「BRUTUS」を買ったら、その広告が載ってた。

「BRUTUS」に広告を出すところがなかなかニクイ。それにこのコピーも奮ってる。

「本を読んでる横顔が、一番素敵に見えること、本屋さんは知っています。」

一体、誰が書いたんやろ。うまいなぁ。「BRUTUS」の読者、特に、この号は本棚がテーマだけに本好きが読んでることは間違いない。「あー、やろかな」と思う人もおられるに違いない。ぼくみたいに。

『HONYAL』(ホンヤル)については、こちらをご覧遊ばせ。

#受講者募集中〜<Ex拡張版>「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング開業運営講座」

コワーキング協同組合は、地域に根ざしたコワーキングスペースの開業・運営ノウハウを体系的に学ぶ『コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング開業運営講座<Ex拡張版>』を2025年1月より開講します。

今回はこれまでの講座をさらにパワーアップしての全7回。さらにマンツーマンのコーチング付きのコースを設けました。

理論は判ったけれども、ではどう実践すればいいのか、という方もおられると思い、月に一回のZoomでのコーチングと、それに加えて随時、チャットで、主にコンテンツマーケティング、ブランディング、コミュニティ運営、イベント企画、等々、コワーキング運営上のよろず相談ごとに対して、個別にアドバイス、コーチングします。

単なる作業場ではなく、地域の人々の多様な活動と交流を支える「まちの拠点」としてのコワーキングスペースを実現したい方は、こちらをご確認の上、ぜひ受講ください(↓)。

ということで、今日はこのへんで。

(トップ画像:BRUTUS)

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「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」では、これからのコワーキングとその周辺に…

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