生活圏内のローカルコワーキングは新しいサードプレイス:今日のアウトテイク#195(2024-05-31)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
※お寺や神社でもコワーキングできる、というか、ある。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#今日ですよ!コワーキング・カンファレンスJapan2024
今日5月31日と6月1日の両日、東京で「コワーキングカンファレンスJapan2024」が開催される。
ぼくは今日の初っ端のトークセッションと、2日目の午前中のコワーキングスクール、そして午後からのパネルディスカッションの3つの出番がある。
パネルディスカッションについては、こちらを。
この3名のパネラーとは、コワーキングツアーで全国を巡る中で知己を得て以来、何かとお付き合いをいただいている。はっきり言って、ローカルコワーキングの次のステージを実践の中から指し示すエキスパートだ。
だから、ぼくが直接、パネラーとしての登壇をお願いした。とりわけ、地方のコワーキングには参考になること大。ぜひ、ご参加ください。
#生活圏内のローカルコワーキングは新しいサードプレイス
ニューヨーク市郊外のロングアイランドにあるコロニアル・リバイバル教会は、いま、「コワーキングスペース」の看板がかかっている。
こちらにウェブサイトがある。その名も「Main Space」という立派な施設だ。
教会とコワーキングについては以前にも書いた。生活圏内にあるコワーキングとしては理想的だと思う。
典型的なコワーキング・スペースの設備はすべて揃っているが、このスペースは地元のコミュニティとしてもちゃんと機能していて、「スペース内のあちこちで談笑する風景が見られる」、と。そりゃ、元教会だから集まりやすいはず。
その元教会を買い取ってコワーキングを開設したMichael Hartofilis氏は、利用するのは「地元の人たちであるのが理想だ」と言う。そして、「自分たちがここの一部であると感じ、互いに知り合うことを望んでいる」。コワーキングの本質的な価値は、人と人をつなぐこと、そして協働、共創関係を結ぶことだから、そう望むのはスジが通ってる。
記事の後半は、一転、コロナ禍を経てコワーキング業界(←こういう言葉は個人的には好まないが)が活況を呈していることを伝えていて、特に、ローカルコワーキングの事例として、アトランタ、テネシー州ナッシュビル、ノースカロライナ州シャーロットにコワーキングスペースを持つSwitchyardsを紹介している。
Switchyardsのメンバーシップはほとんど完売。同社は年内に25カ所、今後5年間で合計200カ所を展開する予定だらしい。すごい勢い。
余談だが、コワーキングのウェブサイトで久しぶりに「ほ〜」と思った。この、一見、ワチャワチャしてるけれど、判りやすい、親しみやすい、デザインはなかなかいい。GIFかな、画像の中の小さな動きがしつこくないライブ感を醸し出してて、楽しい。
と思ったら、スペースの
ですって。あー、そういうのがサイトからも伝わってくるなぁ。イケてる。
で、ここ、肝心なこと言ってる。
パンデミックは「通勤」を解体した。フルリモートか、もしくはハイブリッドか。いずれにしろ、自宅近くにワークスペースが必要だ。いま、世界中で郊外の、住宅街の、生活圏内のコワーキングが増えてるのは、オフィスに通わないワーカーが増えてるからで、今後もっと増える。そのうち、「は?オフィスって、何?」という時代が来るかもしれない。というか、来る。
その副次的効果として、地域の、ローカルのコミュニティへの帰属意識が高まってくる。と、同時に、「ワーカーとして参加できるコミュニティ」も求められてくる。←これ、今後の日本でもきっと課題になる。
コワーキングスペースは自宅とオフィスの中間に位置する「プロフェッショナルな第3の場所」であるという意見もある。昔はカフェやバールがサードプレイスと言われてたけれど、今、その役回りはコワーキングに回ってきている。
それもあって、コワーキングに「飲食」は必要。「コワーキング曼荼羅」にも入ってる。
ある調査によると、コワーキングスペ ースにいる人たちはオフィスにいる人たちよりも高い レベルで "繁栄 "しているという。「その理由のひとつは、人々が他者との共同体感覚を見出すことができるためです」と。まさに、「コワーキングの5大価値」がそうさせているわけだ。
そして、コワーキングの大手のひとつ、Industriousの共同設立者兼CEOのJamie Hodari氏は、「個人で働く上で最もホットなトレンドは、自宅から近い近隣のコワーキングスペースです」と語る。その通り。間違いない。
一方、ニューヨークのWorkHeightsは、コミュニティのニーズに応えるかたちで7つのコワーキングスペースをオープンし、中には屋外型スペースも提供していて話題になっている。
生活圏内のコワーキングのバリエーションは、まだまだいろいろ考えられる。要は、あるものを有効に再利活用するということ。地域の利用者のニーズを踏まえつつ、その地域にあるべきコワーキングは何かを、それこそ皆で考え共創するのが理想だ。
という話を、今回のカンファレンスでもするつもり。よかったら、ぜひご参加ください。
生活圏内のコワーキングについてはいろいろ書いてる。参考まで。
ということで、カンファレンス会場でお会いしましょう。
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