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コワーキング運営のベテランはいかにして人々をコワーキングに導いたか:今日のアウトテイク#286(2024-08-30)
<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・いずれKindle本にまとめる予定
#今日のBGM
#今日のコトバ
"人生について私が学んだすべてのことを三語で要約するならばこうだ。
それは、ずっと、続く。"
(ロバート・フロスト)
Mind Scan Quotes🌺🌹❤️ . . . . #Wayofwisdom #jenniferlopez #alexandradaddario #AngelinaJolie #MeganFox...
Posted by Way Of Wisdom on Friday, August 23, 2024
#「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング基本のキ」受講者募集開始
9月より、「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング基本のキ」を開講します。
この講座は、自分たちにコワーキングが必要と考える人たち、そして、コワーキングを利用するコワーカーのカツドウを支援したいと考える人たちを対象にした講座です。
自分たちのローカルコワーキングの開設・運営をお考えの方は、ぜひ、上記のサイトをチェックください。
#コワーキング運営のベテランはいかにして人々をコワーキングに導いたか
Cat Johnson氏が主催する勉強会Coworking Convosで、コワーキング運営の経験豊富なプロたちが、地域コミュニティを育むために、いかにして人々にコワーキングスペースに関心を持たせ、参加せしめるかについて意見を述べ合った。その要約が公開されたので共有しておきます。
以下、ざっくり訳。まず、Johnson氏の総括。
最初に結論を言っておくと、それはとりも直さず人間関係であり、現実を維持すること、そして人々が今いる場所で出会うことに尽きる。
まず、各スピーカーは、コワーキングを知らない人たちのために、コワーキングのコンセプトを説明することの重要性を強調した。
バズワードや業界の専門用語は忘れること。重要なのは、あなたがリーチしようとしている人々の言葉を話すことだ。
彼らは、コミュニティ・イベントの開催や地元グループとの提携、確実に心に響くメッセージングなど、巧妙かつ定石的な戦略を提案した。
忍耐、粘り強さ、そして少しの創造性が必要であり、一朝一夕では強力なコミュニティは築けないということを思い出させてくれた。ゆっくりと燃やすことで努力に見合う価値を得ることができるのだ。
コミュニティとつながり、忠実なファンを作り、そして最終的には、本物であり、かつ親しみやすく、そしてちょっと賢いコワーキングスペースを成長させる方法についてのマスタークラスだった。
続いて、各スピーカーのインサイトを(一部、意味不明なものもあるが、そのまま)以下に列記する。なお、ぼくが特に重要と思われるものには(勝手に)★をつけた。
Kate Schwarzler氏 (Indy Commons):
・農村地域のニーズを理解するための徹底的なリサーチ。市の経済開発局長、商工会議所、地元の代表者、企業経営者らとつながり、見識を深め、パートナーシップを確立した。
★地元のビジネスオーナーや起業家の目標や課題を学び、スペースが彼らの繋がり、サポート、コラボレーションのニーズを満たすようにした。
★"起業家 "といった用語は、地元の人々とは必ずしも結びつかなかったため、彼らが自分たちをどう見ているかに合わせてメッセージを変えた。
★イベントを開催したり、地元の団体で講演したり、コーヒーを飲みながら会員候補と会ったりして、積極的にコミュニティと関わる「タフな地上戦」でアプローチした。
・コワーキングがどんなものかをコミュニティに示す必要性を認識したため、予定よりも早く自分のスペースを立ち上げた。
・非営利団体Indie Idea Hubを立ち上げ、小規模ビジネス向けのイベントや技術支援のための資金を確保し、コワーキングスペースを地域社会に根付かせた。
Sam Rosen氏 (Deskpass):
・長くやって来ているが、50%以上の人が、"co なんだって?"と尋ねたりしない。
・人々をその空間に引き込む方法を見つけよう。
・たとえその人が「コワーキングとは何かを知っているつもり」であっても、その人がいる場所で出会い、彼らの理解を助ける。
★新しいコミュニティに参加することは、人によっては大変なことだ。その一歩を容易なものにする手助けをしよう。
★仕事以外のイベントを開催する(洋服の交換など)。
★なぜあなたのスペースが存在するのか、人々が理解できるようにシンプルにする。
Joelle Smith氏 (The Hub Coworking Jamaica):
・コワーキングとは何かについて、ほとんどすべての人を教育する必要があった。
・コミュニティと、それが実際にメンバーやビジネスにどのような影響を与えるかに焦点を絞った。
・コミュニケーションは難しかったが、言葉や言い回し、宣伝の仕方など、ネット上にはたくさんの資料がある。
★継続的な会話は、相手が何を求めているか、そしてどのポジションで何を語ればいいのかを教えてくれる。
・リサーチを続け、適応していくこと。
・最初に注目したのはホットデスクだったが、それとカフェで働くことを区別するのは難しかった。
★イベントなどのプログラムがカフェではできないことに気づき、メンバーシップに付加価値をつけた。
★コロナ禍の後、イベントをやり直さなければならなかったが、コミュニティがイベント中心である必要はないことを学んだ。
★会員が作成したコンテンツを使用して、ハブの特徴を宣伝した。
Sarah Athanas氏 (Groundwork):
★取引ではなく、真の関係を築くことに集中すること。
★地元コミュニティが何を望み、何に関心を寄せているかを把握する。
★地元のイベントに顔を出そう。
★ご近所付き合いはあなたの内部コミュニティの延長である。
・多くの人は聞いたことがあるが、当てはまらないと思っているかもしれない(スタートアップ文化、プログラマー仲間、weworkなど)。
★今、重要なのは認知度ではなく、理想的な人々に自分たちのコミュニティを見てもらうためのストーリーを語ることだ。
★最初から売り込みに力を入れず、軽い誘いから始めて関係を育む。
★最初の "非効率的な "仕事こそが、強力なコミュニティを築く。
Craig Baute氏 (Creative Density and Denswap):
★コワーキング・アライアンスの大ファンだ(Denver Coworks - 私たちは競争相手ではない、認識不足が競争相手なのだ)。資金を出し合って一緒にクールなことをしよう。
・メディアは団体やアライアンスのイベントについて話したがる。 (例:毎日新しいコワーキングスペースを試すDenver Coworking Week)
・プールしたお金で朝食を提供する- お腹を刺激して、家(と喫茶店)から出ようという気にさせる。
・プロモーションの最大のポイントは繰り返し。イベントは複合的だ。 最初は小さなものだったが、今では大きなコミュニティ・イベントがある。 (毎年恒例の炊き出しなど)
★イベントやコンテンツを生み出すミートアップ主催者(クラフトクラブなど)をサポートすること。それが見込みユーザーと収益につながる。
・また、Solar Soundsやポップアップ・コメディや即興劇のような非伝統的なイベントをサポートするのも良い。
・ヨガなどのためにPeerspaceを低価格で提供する(週末もスペースを利用することで、収入と露出を増やすことができる)。
・コワーキング・アライアンスのウェブサイトから見込みユーザーと収益を生み出す。人々が探しているもの、フィルタリングしているもの、求めているものを見ることができる。
★データは力だ。特に、それが地元でみんなと共有されればなおさらだ。知識になる。
・地元のSEO対策が施されたウェブサイトは非常に価値がある。
・グループイベント(およびそこで生成されるコンテンツ)は、露出を促進し、地元企業を巻き込む。
・繰り返しといつまでも色褪せないコンテンツは、良い組み合わせだ。
以上。もう、いちいちごもっとも。全部に★を付けたいくらいだ。
コミュニティは一朝一夕ではできない、地道に粘り強く取り組んでいくこと、これが大事。
で、最初にあったように人間関係を育むこと。それにはコミュニケーション、対話が欠かせない。ややもするとハコの運営のハウトゥ、ノウハウを追いかけがちだが、肝心なのは人としてどう付き合うか、だ。
その人間関係が結局、コミュニティを育み、共同体となってスペースの収益性に貢献し、維持継続性を増すことにつながる。
それにしても、Denver Coworksのコワーキング・アライアンスの取り組みは気になる。デンバー初の6つのコワーキングスペースが2012年に設立。 現在25以上のメンバーが在籍とのこと。
資金を出し合って一緒にクールなことをしよう、って一体どんなことをやってるのだろう。これはまた、別稿で書いておこう。
ということで、今日はこのへんで。
(カバー画像:Denver Coworks)
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