50年以上前の本からコワーキングのニーズを考える:今日のアウトテイク#269(2024-08-13)
<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・いずれKindle本にまとめる予定
#今日のBGM
#今日のコトバ
#暑中お見舞申し上げます
ちょっと尋常ではない暑さですね。
うっかり外を出歩いてたら死にますよ。
悪いことは言いません。
こんな日は最寄りのコワーキングに避難しましょう。
アイスコーヒー飲んで、本を読むなり、雑談するなり。
お子さん連れって夏休みの宿題に付き合ったり。
墓参りは朝のうちに済ませておいて。
どうかご自愛ください。
#「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング基本のキ」受講者募集中
9月より、「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング基本のキ」を開講します。
この講座は、14年前のぼくと同じく、自分たちにコワーキングが必要と考える人たちを対象にした講座です。場所貸しのビジネスありきではなく、参加するワーカーのカツドウがより良い社会にするために有効であると考える人たち、その人たちを支援したいと思っています。
自分たちのコワーキングの開設・運営をお考えの方は、ぜひ、上記のサイトをチェックください。
#Kindle本制作でまたハマった
「今日のアウトテイク」からコワーキングネタだけを抜粋して、一ヶ月単位でまとめてKindle本を発行しようとしていて、その第1号の内容がようやくまとまり、目次、まえがき、あとがき、奥付もできた。
で、Googleドキュメントで書いて、Amazonにアップするためにepubファイルにしたら、なぜか意図した通りの段落にならない。一行開いたり、開かなかったり。
元々、noteに書いてたのをコピーしてドキュメントに貼り付けて編集してたのだけど、そういえば、その時から段落の間隔がおかしかった。
Googleドキュメントで一気に解決しないのかな、と思って調べてるけれど、該当するページが見当たらない。やっぱり、一から自分で段落開けていくしかないのかしら?えー、もう一回最初から?
うーん。
#50年以上前の本からコワーキングのニーズを考える
懐かしい本が復刊した。
もう50年以上前、1972年に発刊されて、その後、講談社文庫に入ったのを確か読んだ。それを探したが見当たらない。今回は、それをちくま文庫が再文庫化。ちくまはホントいい本出すなぁ。
初っ端の「差し出された黒い手」から読ませる。わずか5ページのバス中での出来事が、著者のその後の行方を物語っている。とてもいいイントロだ。
写真がまたいい。その時代だからデジタルなはずがない。それがいい味を出してくれてる。
裏表紙にこうある。
なんとうまいコピーだこと。肝心なことをすべてこれだけの文字数で言い切っている。
60年代ハーレムが舞台だけに、ハービー・ハンコックやウェイン・ショーター、アート・ブレイキーとか有名なジャズミュージシャンも出てくるし、元気で明るい子どもたちや、旦那の愚痴話で盛り上がるお母さんたち、ちょっとヤバい男たちのエピソードもオモシロイ。かと思うと、マルコムXやブラックパンサー党なんかの政治的な出来事もリアルに伝わってくる。
60年代、アメリカは激動の時代だ。1960年、ケネディが大統領になり、63年に暗殺される。64年、マーチン・ルーサー・キングがノーベル平和賞受賞、翌65年、マルコムXが暗殺。ベトナム反戦デモがワシントンであったのものこの年。66年、ブラックパワーが提唱され全米で暴動が頻発、これは67年も続き、68年4月、マーチン・ルーサー・キングが暗殺される。その2ヶ月後、今度はロバート・ケネディが暗殺。そんな最中、69年7月にアポロ11号が月面着陸。8月にはウッドストック音楽祭に40万人が集まった。
そして翌年、1970年5月、オハイオ州のケント大学でベトナム戦争の反戦運動弾圧に対する抗議のデモ中、州兵が実弾を撃って4人の学生が命を落とした。
今日のBGMに挙げている「OHIO」はそのことを歌ったCrosby,Stills,Nash and Youngの曲だ。歌詞に「ブリキの兵隊とニクソンがやってくる」という一節がある。事件の1ヶ月後にはもうリリースされたというからオドロキだ。それほど、センセーショナルな事件だったということ。
混沌と言うしかないが、それでも地球は回転し続け、毎日陽が昇り、新しい日が始まり、どこかで折り合いをつけながら、60年以上が経過して今日に至る。
久しぶりに読んでて、アメリカはなんにも変わっていないと思った。ずっとアメリカのままだ。今でも世界中の紛争に顔を突っ込んでいるし、そのことに異を唱える国民も少なくない。
ちなみに、この表紙の写真は「貧困のポケットの中に何が入っている?」とキャプションがつけられていて、1967年度の米国公共広告賞を受賞している。
で、ふと思った。黒人専用のコワーキングってあるのかしら?
例えば、女性専用とか、
NPO専用とか、
医療関係者だけとか、
他にも退役軍人専用のコワーキングとかが世界にはあるのだが、対象を人種で特定するコワーキングってどうなのか。ありか、なしか。
と思って検索してみたら、黒人専用ではないが黒人オーナーが運営する、そして(当然ながら)黒人のコワーカー、起業家、利用者を支援するコワーキングは、やっぱりあった。
コワーキングはオープンスペースであって、特定の条件を満たす人だけに利用を許すのはコワーキングの基本理念に悖っているし、そもそも人種で区別するのは、それ自体が人種差別だから、もちろん慎重にならなければいけない。
しかし、一方でコワーキングはコミュニティであり、コモンズでもあるが、時と場合によってはアジールでもある。特定の人種にサポートを必要とする人がいるのなら、つまりニーズがあるのならあってもおかしくないと思う。
これは今まであまり考えたことがなかった。日本ではその可能性は低いかもしれないが、もう少し調べて、あらためて書くことにする。
ところで、吉田ルイ子さんは、今年の5月31日に、この復刊を見ることなく89歳で亡くなられた。御冥福をお祈りします。
ということで、今日はこのへんで。
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