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ワークライフバランスをマスターする10のステップが至極真っ当な件:今日のアウトテイク#371(2024-11-23)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます


#今日のBGM

#今日のコトバ

"何かをすることに世間の言う<才能>は必要ありません。私たちが考える<才能>は、ただ毎日続ける<やり方>でねつ造できます。"
(ジム / 坂口恭平・道草晴子『生きのびるための事務』)

#<Ex拡張版>「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング開業運営講座」受講者募集中

コワーキング協同組合は、地域に根ざしたコワーキングスペースの開業・運営ノウハウを体系的に学ぶ『コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング開業運営講座<Ex拡張版>』を2025年1月より開講します。
今回はこれまでの講座をさらにパワーアップしての全7回。さらにマンツーマンのコーチング付きのコースを設けました。
理論は判ったけれども、ではどう実践すればいいのか、という方もおられると思い、月に一回のZoomでのコーチングと、それに加えて随時、チャットで、主にコンテンツマーケティング、ブランディング、コミュニティ運営、イベント企画、等々、コワーキング運営上のよろず相談ごとに対して、個別にアドバイス、コーチングします。

単なる作業場ではなく、地域の人々の多様な活動と交流を支える「まちの拠点」としてのコワーキングスペースを実現したい方は、こちらをご確認の上、ぜひ受講ください。

#湊川神社の新嘗祭に参列してきた

今日は、ある方の代理で神戸湊川神社の新嘗祭に参列してきた。湊川神社はうち(カフーツ)から歩いて10分ほどのご近所にある。

(これは祭典の始まる前に撮影)

新嘗祭とは、湊川神社のサイトによると、

古来、わが国では、年の始めに五穀豊穣を祈る祈年祭と秋に収穫を感謝するお祭り、新嘗祭が古くから国家の重要な祭祀として定められ行われてきました。

とある。

で、これがなぜ「勤労感謝の日」に行われるのかというと、第二次世界大戦の敗戦に伴う占領軍の施策によって、神社の国家管理が廃止され、この祭日「新嘗祭」は勤労感謝の日と名を変えさせられ、「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝をしあう日」となった次第。全然、知りませんでした。

ゆっくり祭典が進行する中、雅楽の調べに心地よい気分に浸り、何度も起立、低頭、参拝するうちに、あー、日本だなぁ、という気持ちになってくるから不思議、というか、単純というか。まあ、単純なんだけど。

ちなみに、湊川神社は、我々、地元民は「楠公さん」と呼ぶ。「なんこうさん」と発音する。「楠公さん」とはかの楠木正成公のこと。AIに訊いてみたらこうだった。

楠木正成(くすのき まさしげ)は、鎌倉時代末期の武将で、南北朝時代における忠義の象徴として知られ、特に後醍醐天皇に対する忠誠心と、激しい戦闘における勇敢さで名を馳せました。彼の死後、正成は日本の歴史において重要な英雄となり、特に戦の英雄として崇拝されています。

湊川神社は、楠木正成の遺徳を讃え、彼を記念するために建立されました。神社内には、楠木正成公を顕彰するための像や記念碑があり、また彼が戦った湊川の戦いにちなんだ地元の歴史的な背景も深い意味を持っています。湊川神社は、また毎年4月に楠木正成公の命日を祝う祭りが行われることでも知られています。

そうそう、「湊川の戦い」が「楠公さん」と呼ばれる所以。そういえば、境内にいろいろある。ついでに(というと叱られるが)、かの水戸黄門、水戸光圀公は、神社内に楠木正成公の墓碑を建立している。

まあ、こうした歴史的背景はともかく、ご近所に地元民が日常的に訪れるオープンな場所があり、それをコモンズというのかどうかは別として、時にこうした祭事が行われるということは、喜んでいいことだと思う。

そうかと思えば毎月、例えば古本市とかハンドメイドの展示即売など、いろいろとカジュアルなイベントもあって、そっちでも市民に馴染みが深い。ぼくはそこでマグカップを買って愛用している。やっぱり、地元の人が作ったものを買って使いたいですよね。

で、以前、さる地方の神社でコワーキングするのはどうか、という話があったことを思い出したが、あれはどうなったのだろう。コワーキングもオープンでありコモンズのひとつとするならば(そうなんだけど)、実にいい組み合わせだと思うのだが。

#【無料】<cosac>コワーキングスペースのイベント情報の共有と収益の再分配を実現するスマートフォンアプリ説明会

全国のコワーキングスペースをネットワーク化し、イベント情報の共有と収益の再分配を実現するスマートフォンアプリ「cosac」のオンライン説明会を開催します。

このアプリのそもそもの目的は何か?どういう仕組みでそれが実現するのか?どんな機能が提供されるのか?

「cosac」はコワーカーの小さな行動のひとつひとつが、コワーキングならびにコワーカーの相互扶助を促進し、いずれひとつの経済圏を構築するその一歩となります。

コワーキング関係者、特にコワーキングスペースの運営者の方、ぜひぜひご参加ください。ただいま、「月額利用料なしのお試しキャンペーン」中でもあります。

どうぞよろしくお願いいたします!

#ワークライフバランスをマスターする10のステップが至極真っ当な件

「ワークライフバランス」という言葉はよく聞く、というか、聞き飽きた感も無きにしもあらずだが、それをマスターする10のステップガイドとやらを(やるかどうかは別として)共有しておく。

この記事の冒頭、「最近、従業員は出世よりも、正当な報酬とバランスの取れた生活を優先するようになった」というくだりがある。←ここ、重要な指摘だと思う。時代は変わった。これを起点に雇用者もワーカーもモノを考えないとお互いに不幸になる。

最近、海外の記事でよく見かける「 quiet quitting(静かに辞める)」という言葉や、#WorkLessLiveMore や #RestIsProductive といったハッシュタグは、 ワークライフバランスを改善し、「 "常時接続という考え方から一歩踏み出そうとする社会を反映している」。

あー、「常時接続」。以前はデキるビジネスマンの代名詞だったと思うけれども、それが幻想だったのが露呈してきた。気づいてよかった。

「一人ひとりが仕事以外でも複雑な生活を送っていることを認識し、まず人間として、次に従業員としてのニーズを認めることで、より持続可能な職場環境に貢献することができます」とハンリー=ダフォー博士は述べています。

職場環境に貢献する前に、自分に貢献しないと。誰のための人生かって話ですよね。企業もそこから考えないと、早晩、誰も仕事なんかしなくなる。

およそ自営業者の50%は、主にワークライフバランスを改善するためにこの道を選びます。 しかし、多くの人は週に平均65時間働いており、プライベートと仕事の境界線が曖昧になりがちです。

そうそう、ぜんぜん曖昧。ぼくなんか、その曖昧のせいで65時間どころか、週に84時間は働いている、あ、いや、なんかゴソゴソしている。←伝わる人には伝わると思う。

でこれは当然、例の週4日就労制に絡んでくる。週4日就労制だと、週に32時間労働だ。この制度への移行を試みる実証実験が各国で実施されていて、概ね、いい成果を上げている。

週4日就労制については、過去に何度も書いている。

そして、AIがそれを後押しするのは明らかだ。

記事から、重要な数字を引用する。

柔軟なワークモデルを採用している組織では、一般的に求職者の応募が多く、定着率が高い。85%の改善を報告し、従業員が休日を選べるようにした後、従業員のワークライフバランスとエンゲージメントが向上した。

それとここは面白い。

興味深いことに、米国の小規模都市、特に中西部では、大都市と比較して、ワークライフバランスやメンタルヘルス上のメリットが優れていることが多い。
ミネアポリスのような都市は、リモートワークの機会や生活費の安さ、医療へのアクセスの改善などの要因から、ワークライフバランスの表で上位にランクインしている。

大都市圏のほうがバランスが悪い、ということか。そんな気もするなぁ。忙しいことが美徳、みたいな空気は都会ほどまだ残っている気がする。この「空気」てのが曲者で、それもあって最近、東京からみんな逃げ出してるのではないかしらね。そういえば、昔、『空気の研究』って本があったな。

それはともかく、以下、その10のステップを項目だけ雑訳しておく。

1.コア・バリューと優先事項を定義する
自分の核となる価値観を振り返り、上位5つの優先事項を特定する。このように明確にすることで、あなたの行動を価値観と一致させ、より大きな充実感と集中につながる。

2.時間管理をマスターする
仕事とプライベートの両立には、効果的な時間管理が必要。異なるタスクに特定の時間を割り当てる。TrelloやAsanaなどのデジタルツールを活用し、タスクを効果的に整理して優先順位をつけ、自分の時間を確保する。

3.明確な境界線を設定する
仕事とプライベートの境界線を明確にすることは、燃え尽き症候群を防ぐために必要。 具体的な勤務時間を決め、その境界線を同僚や家族に伝えよう。
この習慣は、相互尊重と理解を促進し、邪魔されることなく個人的な時間を楽しむことを可能にする。
ハンリー=ダフォー博士は、1日の最初と最後の1時間を守ることで、1日を「帳尻合わせ」することを勧めている。

4.ノーと言うことを学ぶ
過剰なコミットメントを避けることは、バランスを保つために不可欠。 自分の限界を認識し、自分を圧倒しかねない追加の仕事や社会的な義務にはノーと言う練習をしよう。自分の時間とエネルギーを守るために、丁寧だが毅然とした言葉を使って要求を断ろう。

5.セルフケアを優先する
運動、趣味、リラクゼーションなどのセルフケア活動に時間を割く。定期的な身体活動、十分な睡眠、瞑想やヨガなどのマインドフルネスの実践は、エネルギーレベルを充電し、 ストレスに対する回復力を強化する。

6.テクノロジーを賢く活用する
テクノロジーはタスクを効率化し、生産性を高めることができるが、賢く使うことが不可欠。EvernoteやFocus@Willなどの生産性向上アプリを活用し、仕事量を効率的に管理する。ただし、 ワークライフバランスを乱しかねない、常時接続やソーシャルメディアによる注意散漫には気をつけよう。

7.委任とアウトソース
職場と家庭で責任を分担することで、 プレッシャーを軽減することができる。個人的な活動の時間を確保するために、清掃サービスや管理業務など、委任または外注できる仕事を特定する。このようなコラボレーションによって、協力的なネットワークが生まれ、 全体的な生産性が向上する。

8.柔軟な勤務形態を受け入れる
リモートワークの増加は、仕事とプライベートの約束を管理する上で貴重な柔軟性を提供する。仕事上の責任と個人的なニーズに合わせたスケジュールを雇用主と交渉しよう。

9.定期的に見直し、調整する
ワークライフバランスは 一度きりの達成ではなく、内省、適応、個人の価値観へのコミットメントの継続的なプロセス。定期的に自分のバランスを評価し、必要に応じて優先順位やスケジュールを調整しよう。
毎月または四半期ごとに目標を設定することで、進捗状況を振り返り、戦略を練り直すことができる。

10.成功を祝う
自分の進歩を認め、どんなに小さなことでも成功を祝う。この行為はポジティブな感情とモチベーションを強化し、よりバランスの取れた生活を追求するよう促す。

どれも言われてみればそりゃそうよね、という感じがするかもしれないが、全部、ポイントを突いてて、ややもすると忘れがちなことばかり。いいリストだと思う。

特に、「4.ノーと言うことを学ぶ」「7.委任とアウトソース」は、なかなかできていない人も多いのではないかしらね。でも、これをやるぐらいの思い切り、割り切りの良さがないと、ワークライフバランスは実現しない。

それとやっぱりここ、「8.柔軟な勤務形態を受け入れる」。リモートワークはもう当たり前の働き方だから、それをヨシとしない雇用主、企業とは、いっそオサラバしよう(と言い切ってしまう)。

記事は最後にこう締めくくっている。

ワークライフバランスはトレンドではなく、より健康で充実した人生を送るために不可欠な要素である。このことを認識し、従業員がワークライフバランスを維持できるよう戦略的に調整する組織は、長期的な成功と持続可能性も向上させるだろう。

そうそう、もはやトレンドではない。リモートワークが常態化するに連れ、週4日就労制が普及し、ワーカーは自分の時間を取り戻す。AIを含めたテクノロジーがそれを後押しする。あとは、人間がその考え方を受容するかしないか、それだけだ。

そうして、人間が人間らしい生き方のできる新しい社会が動き出す。

で、思った。ぼくもたまには休もう。そうしよう。

ということで、今日はこのへんで。

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「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」では、これからのコワーキングとその周辺に…

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