今日のアウトテイク#145「京都はアホか、と言ってる場合ではない」ほか【メンバーシップ特典】(2024-04-11)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。

AIとの付き合い方が問われる時代。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"自分の価値を他人に決めさせてはいけない。"
(Marc Baker氏のFacebookより)

I love this and it’s spot on…Sadly many of us deal with this exact conversation weekly… CLIENT – How much will it cost...

Posted by Marc Baker on Monday, April 8, 2024

※これはバンドマンと彼を雇おうとしたクライアントとのギャラの交渉の会話。とても大事なことを言ってるので、以下に雑訳を。

クライアント 「あなたのバンドを雇うのにいくらかかりますか?」
ミュージシャン 「3000ドルです」
クライアント 「バンドにしては高すぎますね!」
ミュージシャン 「いくらぐらいがいいと思いますか?」
クライアント 「通常、バンドには1500ドルを払ってます」
ミュージシャン 「申し訳ありませんが、その金額ではお伺いできません」
クライアント 「1時間1000ドルですよ。それじゃ赤字ですよ」
ミュージシャン 「それは困りますね。では、バンドを雇うお金を節約するためにも、あなたが出演していただけませんか?」
クライアント 「でも、僕はミュージシャンじゃないし......」
ミュージシャン 「1000ドルで、演奏に必要なことは全部教えますよ。その後、500ドルをショーのギャラに充てれば、まだ1500ドルの節約になります。そうすれば、毎週末、好きなだけライブができるし、お金も貯まる」
クライアント 「決まりですね!」
ミュージシャン 「いいですね!まず、適切な機材を購入する必要があります。ギター、ペダル・ボード、マイク、インイヤー・モニター、ミックス・コンソール、PAシステムなどが必要です」
クライアント 「たった一度の仕事のために、そんな機材は買えませんよ!」
ミュージシャン 「わかりました。あと500ドルで機材をお貸ししますよ。それでも1000ドルは節約できますよ」
クライアント 「それだと貯金が減っちゃうけど、機材をレンタルします」
ミュージシャン 「わかりました!月曜日に戻ってきますから、始めましょう」
クライアント 「待ってください!月曜日は無理です。今日しか時間がないんです」
ミュージシャン 「申し訳ないんですが、僕は月・火しか他の人に教えていないんです。 自分の時間を優先しないといけないし、僕の機材は水曜から日曜まで他のリハーサルやショーに出ないといけないんです」
クライアント 「わかりました。月曜の休みを犠牲にします」
ミュージシャン 「そうですね!そうだ、忘れてた。バンド・パフォーマンスをやるなら、バンド・メンバーを雇う必要があります。1人300ドルだから、3人編成なら900ドル。それに本番前のリハーサルが1人100ドル。つまり1200ドルです」
クライアント 「ちょっと待って......レッスンに1000ドル、私に500ドル、機材レンタルに500ドル、プレイヤーに1200ドル、リハーサルに1200ドル......つまり3200ドル!」
ミュージシャン 「そうです。それに、もし僕を雇ったとしても、バンドが乗れる大きさの車を借りて、機材満載のトレーラーを引いて、燃料代とクルーの食事代を払って、君の町まで行って、家に帰るだけですよ」
クライアント 「もしかしたら、3000ドルでショーをやってくれるかもしれません」
ミュージシャン 「クルーも僕も喜んでそうします。言っておきますが、3000ドルで契約しているのだから、僕は一銭も儲かりません。僕に入るはずのお金は、諸々の経費に消えるでしょう。でも、マイクを握ってあなたの街に思い出に残る体験を提供することほど、僕に喜びをもたらし、生きていることを実感させてくれることはないんです」
クライアント 「じゃ、なぜ他のバンドは1500ドルなんですか?」
ミュージシャン 「彼らはまだ自分の価値を見い出していないのです」

人々は音楽だけにお金を払っているのではなく、知識、経験、機材、時間、旅行、家族の犠牲、その他あなたがもたらすものにお金を払っているのです。

自分の価値を他人に決めさせてはいけません!

#告知:コワーキング開業運営講座+フィールドワーク #1茅ヶ崎チガラボ編「コワーキングがまちづくりに果たす役割とその方法」

【コワーキングをまちづくりの文脈で学ぶ!】

来る4月21日(日)、神奈川県茅ヶ崎市の「チガラボ」さんで開講します。

この講座では、まちづくりのいち手段として、コワーキングスペースをどのように位置づけ、どういう視点でまちを捉え、どんな活動を行うことで地域に貢献できるかを学びます。

講師に長年茅ヶ崎というまちで実践してこられたコワーキングスペース「チガラボ」の清水さんをお迎えし、実際に茅ヶ崎のまちを巡るフィールドワークを交えての5時間30分です。

講座のお申し込みはこちらから

まちづくりに取り組んでいる方、地域の活性化に役立つコワーキングを運営されたい方は、この機会にぜひ受講ください。

#よく見てね

マウスウォッシュだと思って口元に持っていったら、除菌スプレーのリセッシュだった。
アブナカッた。
もしかしたら、除菌したほうがよかったかもしれないが。

#ストリートアートが楽しい

FacebookにWorld Art Utopiaというアカウントがあって、路上や階段やビルの壁なんかにチョークで楽しい絵を描く人たちがいる。

David Zinnというこの人もそのひとり。

David Zinn is an artist from Michigan. He runs around all day in the streets of Ann Arbor, with street construction,...

Posted by World Art Utopia on Saturday, April 6, 2024

この写真、よく見ると膝にプロテクター(というのか)を当ててますね。

で、こっちにもたくさん載ってる。

しかし、よくこういう絵柄を思いつくなぁ。どの絵にもユーモアがある。そこがいい。楽しい。

あ、こっちに彼のサイトがあった。

ぼくはこういう、誰もやっていないことをマジにやる人が好き。

もちろん、相応の技術が伴っているのは確かだけど、仮にそれがなくても、「こんなん、おかしいかな」と思っても、やりたいと思うのなら、やろう。

きっと誰かが見てくれてる。

でこれは、手を使って描いてるけれど、こっちはAIが書くコンテンツの話。

#MediumがAI生成コンテンツの有料掲載拒否へ

ブログ作成ツールのMediumは、ぼくもnoteに移る前に使っていた。個人的には非常に使い勝手のいいツールだった(今でもアカウントは残している)。

というか、noteが出てきたとき、「あ、やったな」と思った。UIといい、機能といい、今はだいぶ変わってきたけれど、そのときはMediumそっくり、というかほぼコピペだったから。

Mediumのイケてる機能については割愛するが、ここにも有料でブログを販売する仕組みがある(それもnoteと同じだが、ぼくの記憶ではMediumのほうが随分前)。

で、その有料販売に関して、AIで作成されたコンテンツは掲載しないという旨の案内がニュースレターで送られてきた。

以下、ざっくりと。

Mediumパートナープログラムへの参加に影響を与える可能性のあるポリシーの更新についてお知らせいたします。

Mediumは人間のストーリーテリングのためのものであり、AIが生成した文章のためのものではありません。私たちは最近、AIによって生成されたコンテンツとテクノロジーのさまざまな使用方法、およびMediumパートナープログラムで許可されるものについて、具体的なポリシーを定義し、明確にしました。これらのポリシーはヘルプセンターでご覧いただけます。

2024年5月1日以降、AIによって生成された文章を含むストーリーは(そのように開示されているかどうかにかかわらず)、私たちのパートナープログラムの一環として、ペイウォールにすることはできません。

AIが生成した文章を完全にペイウォールの後ろに置いているアカウントは、それらのストーリーがペイウォールから削除されたり、パートナープログラムへの登録が取り消されたりする可能性があります。

「Mediumは人間のストーリーテリングのためのもの」と明言している。このあと、こう続く。

本ポリシーを遵守し、パートナー・プログラムを有効にご利用いただくため、5月1日までにAIが作成したすべての文章をペイウォールの後ろから削除してください。

AIが作成したライティングとは、コンテンツの大部分がAIライティング・プログラムによって作成され、編集、改善、事実確認、変更がほとんどないライティングと定義します。これには、AIのアウトライン作成や、AIによる事実確認、スペルチェック、文法チェックなどのAIライティングツールは含まれません。

また、AIが作成した文章を使用したストーリーには、以下のような配布制限があります:
・AIが作成したライティングで、ペイウォールの背後にないものは、一般配信の対象となりますが、ブースト配信の対象にはなりません。
・公開されていないAIが作成した文章は、ネットワークのみの配布となります。これは、著者の直接のフォロワーや購読者のネットワークにのみ配信されることを意味します。より広範囲に配信することはできません。
・AIが生成した画像には、それがAIであることを示すキャプションを付けなければなりません。

また、不正または違法な目的で使用されたAIコンテンツに対する新しいポリシーもあります。よくある質問とAIのポリシーをよくお読みいただき、ご不明な点はヘルプセンターまでお問い合わせください。

かなり明確にAIによるコンテンツにNOを突きつけている。それは、Mediumが「人間のストーリーテリング、知識の共有、個人的な表現を通して、世界に対する私たちの集合的な理解を深めること」を使命としているから。つまり、人間ありき。AIを誰がどう使おうが構わないが、我々はこう考えてこう行動する、というこういう姿勢が大事。

ちなみに、「ブースト配信」というのは、Mediumには良質な記事を人間がキュレーションして推薦する仕組みがあって、その中から読者の嗜好にマッチするものを流してくる。これも人間ありき。単に「いいね」が多いから、というわけではないところに、このメディアの良心を感じる(だから使ってたんだけど)。

さて、noteはどうなんでしょね?これを読んでるかどうか知らないけれど、AI生成コンテンツについて何かしらアナウンスはあるのかな。

見れば、すでに「AIアシスタント(β)」という機能の提供を始めていて、ぼくはまだ使ったことはないのだけれど、テキスト作成を支援することには前向きみたい。いずれ、どこまでAIの書いたものを許容するか、ルールがアップデートされる日も近いのかもしれない。

と同時に、ぼくらもどこまでAIを使って仕事するか、というか、どこを人間のする仕事とするか、自分なりのルールが必要になってきている。

ぼくの場合、例えば、こう。

#AIにできないことを仕事にする

テーマを考える。
それにピッタリの人を見つける。
アポを取って出かけていく。
遠くても行く。
丁寧に取材する。
時間をかけて話を聞く。
必要なら何度でも行って話を聞く。
見る。
撮る。
録る。

で、書く。
ここで、たぶんAIを構成とか補助的に使う。

しかし、発想することと身体性が伴うことはAIにはできない。
仕込みの部分。
そこを人間がやる。

いまのところ、こうかな。

あ、今書いてるこれは、一切、AIは使ってませんよ。
念のため。

#京都はアホか、と言ってる場合ではない

先日から、ポルトガルやスペインで、デジタルノマドや富裕層が国外からやってきたせいで起こった物価高に地元住民が悲鳴を上げている話を書いてるが、

デジタルノマド以前のレベルで街がゴミだらけになってるのが、京都。キャパシティをオーバーする観光客が押し寄せて処理しきれなくなる、いわゆるオーバーツーリズムによる弊害がまたしても。

またしても、というのは、コロナ禍のずっと以前から、狭い京都に観光客が溢れかえり、ドエライ混雑にそこで暮らしている市民も辟易しているという話はあった。

そこにパンデミックがやってきて、パッタリ人が来なくなり、「やれやれ、これでセイセイしたわ」とホッとしたのはいいけれど、同じようにオーバーツーリズムに頭を抱えていた諸外国がこれを好機と捉えて誰でも彼でも受け入れるのをやめ、特定の条件を満たす者だけウェルカムするように方針転換したのに、京都は性懲りもなく「はよ、前みたいに、よーさん人来てくれへんかなぁ」と、まるで無策のままコロナ明けを迎えた。で、この始末。

ヨーロッパのオーバーツーリズム対策についてはこちらを。

これを抑えるには、入場者制限するしかない。というか、「こういう人に来てほしい」とはっきり示すしかないと思う。ちょっと脱線するが、デジタルノマドに関しては、ヴェネツィアやバリは特にSTEAMの分野に能力の高いプロフェッショナルに絞っている。これは「知の再結合」を期待してのことだが、それぐらいターゲットを絞るべきではなかろうか。

そのことはここに書いてる。

京都の話に戻るが、成毛さんもこう言ってる。

京都の外国人観光客宿泊数は400万ほどだ。外国人宿泊税を2500円にすると100億円程度の増収だ。その資金でゴミ回収もする多言語対応の外国人警備員を1000人雇える。本来は来てほしくないガキのLCC客も減って都合がよい。 ともかくこのゴミ問題をほっておくと、軽犯罪が増え、やがて重犯罪も増えてくるであろう。白川にホームレスが住み着くかもしれない。とはいえ京都市はバカで当事者能力ないからなあ。

Posted by 成毛 眞 on Wednesday, April 10, 2024

いくらでもやり方はあるはず。

で、これ、京都に限った話ではない。そのうち、地方にもホントの日本を求めてツーリストがわんさかやってくると、同じことが起こらないとも限らない。京都を教訓に、何某かの用意はしておいたほうがいいと思う。

そして、デジタルノマドを受け入れる体制をよーく考えて整えておくということ。他国では、「デジタルノマド排斥運動」なんてのも起こってたりするご時世だから。上手に付き合って仲間になるよう。

その前に、地方はライドシェアを何とかしないとアカンですけどね。

ということで、今日はこのへんで。

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