見出し画像

今日のアウトテイク#186「インディー・コワーキング、かくあるべし」(2024-05-22)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※取材した音源は書く前に何度も何度も聞くべき。


#今日のBGM

すごいことになってる。

#今日のコトバ

"ビバップの本質は変化であり、進展だ。じっと動かず、安全にしているのとは違う。創造し続けようという人間には、変化しかあり得ない。"
(マイルス・デイヴィス)

#(お知らせ)インディー・コワーキング開業運営塾、受講者募集開始

6月からの「コワーキングマネージャー養成講座」の受講者募集開始しました。今期から、ズバリ「インディー・コワーキング開業運営塾」です。

お得な早割もありますので、興味ある方は今すぐこちらへどうぞ。

#インディー・コワーキング 、かくあるべし

アメリカはアトランタの独立系コワーキング「Alkaloid」に参考にしたい記事があったので共有しておく。

ちなみに「独立系コワーキング」としたが、元は「independently owned and operated coworking community」と表記されている。つまり、インディー・コワーキング。ここは地域コミュニティという基盤を大切にしている。

で、記事はこれ。

WeWorkの倒産は業界に影を落としたが、コワーキングのコンセプト自体は依然として価値がある、と前置きして、独立系のコワーキングスペースは、常にメンバーのニーズや要望により機敏に対応してきたと言う。

例によって、ビビビときたところをざっくり訳して引用する。

・コミュニティとコラボレーション
インディー・コワーキングスペースの大きな利点のひとつは、特に近隣に住んでいる場合のコミュニティ意識だ。

近所の何人かがここで一緒に働いていて、この地域に対する愛情を共有している。伝統的なオフィススペースや自宅での仕事とは異なり、インディー・コワーキングはメンバー間の強い人間関係を築くことを優先している。

調査によると、ナレッジワーカーは自宅や従来型のオフィスよりもコワーキングスペースの方が満足度が高いという。

さらに、コワーキングのメリットのひとつは、休憩室やイベントなど、人脈作りの機会が豊富にあることだ。コラボレーティブな環境は、さまざまな業界の人々がアイデアや知識を交換することを可能にする。

このような精神がイノベーションの原動力となり、新たなビジネスチャンスやパートナーシップ、個人の成長につながることも少なくない。私はそれを何度も目にしてきた。

地域内でワークスペースを共用することでコミュニティ意識が醸成されることは、インディー・コワーキングの最大のベネフィットだ。パンデミック以降、そうした生活圏内のコワーキングのニーズが高まっていて、世界中で増殖している。

その物理的距離と心理的距離の近さがコラボを誘発し、地域に成果をもたらす経済活動を活性化するのは当然の成り行きだ。というか、それこそがインディー・コワーキングの本質的価値。

もうひとつ。

・現代のニーズに合わせたカスタマイズ・ソリューション
インディー・コワーキングスペースは、会員のニーズに応える特別なソリューションを提供できる優れた立場にあり続けている。

柔軟性:コワーキングはフレキシブルであるべきだ。会員が自分のニーズを調整するのを難しくする必要はない。それぞれの予算やニーズに対応できる柔軟なメンバーシッププランを用意することで、メンバーはデイリーパス、ウィークリーパス、マンスリーパスから選ぶことができる。会員に投資額や投資期間を決める自由を与えることは当然のことだ。

アメニティ:多くのスペースは従来の設備に加え、幅広いアメニティを提供している。リラクゼーションエリア、瞑想ルーム、託児オプション、魅力的なイベントプログラムなど、会員が必要なものすべてを一箇所で利用できるようになっている。

生産性:コワーキングスペースは生産的な環境であるべきで、 落ち着きのある静かな場所を提供することで、集中力と効率性を高める。また、メンバー同士がくつろいだり、集まったりできるように配慮されたスペースを設置することで、仕事とプライベートの時間をバランスよく確保することができ、ワークライフバランスの向上にもつながる。

ここは、言わずもがなだが、「会員が必要なものすべてを一箇所で利用できる」というところは要チェック。

例えばここに挙げられている「リラクゼーション」「瞑想」「託児」「イベント」を、都市圏ではそれぞれ別の施設で解決することが多いが、ローカルではそれをワンストップで対応してしまう柔軟さが求められる。で、結構、対応できている。それがインディー・コワーキングの強みにもなっている。

ぼくが今後、ローカルコワーキングでワンストップで提供するものとして予想しているのは、風呂ないしはサウナ、それと宿泊だ。いやもうすでにポツポツ現れているし計画のあるところも聞こえてきているが、リモートワークが普通のことになるに連れ、きっともっと増えると思う。

さらに、インディー・コワーキングスペースが大規模なコワーキングスペースよりも優れている点を、以下の2つに要約している。

・ユニークな職場文化の育成
インディー・コワーキングには、メンバーのニーズに合わせて、よりパーソナライズされた環境を提供できるという明確な利点がある。大規模なコワーキングスペースの無機質で非人間的な性質とは対照的に、このような小規模なコミュニティでは有意義なつながりが育まれ、メンバー同士の仲間意識や信頼関係が生まれる

このような雰囲気を構築するにはコミュニティのイベントが大きな役割を果たすことが多く、ネットワーキングの機会だけでなく、従来の企業環境では不足しがちなワークライフバランスの重要性も促進する。

さらに、独立したスペースは多様なプロフェッショナルやビジネスのニーズや要求に応えるテクノロジーとデザイン要素をシームレスに統合することができる。

「シームレスに統合」できるというのは、お互いの距離が近いということと同義だ。コミュニティの規模が小さい代わりにつながりやすく、また、必要な人を見つけやすい。「コワーキングの5大価値」で言うところの「アクセシビリティ」がそれ。

もうひとつ。

・経済的で持続可能なソリューション
コワーキングのメンバーシップへの投資を検討している中小企業やフリーランサーにとって、コストは大きな障壁となる可能性がある。

インディー・コワーキングスペースは、一般的に大手と比較してリーズナブルな料金でメンバーシップを提供している。その結果、利用者は予算を圧迫することなく、専用デスク、共有デスク、個室、会議室などを利用することができる。

さらに、必要不可欠な設備や光熱費も料金に含まれており、経済的負担は全体的にシンプルになっている。

持続可能性という点では、インディー・コワーキングは市場の変化や需要に容易に適応しながら、さまざまな方法で地域経済に貢献している

例えば、近隣の企業とコラボして割引サービスを提供したり、地元の焙煎業者からコーヒーを仕入れてコミュニティをサポートしたり、地元のイベントやイニシアティブのプラットフォームを提供したりしている。

後半の持続可能性について述べたところに注目しておきたい。

インディー・コワーキングはとりも直さず、地域のあらゆるプレイヤーと共存する立場にある。それらとコラボすることで、お互いの事業領域で持続可能性を高めている。それがローカル経済を活性化するのに役立つ。

つまり、コワーキングの中でコワーカーがコラボするのと同じく、コワーキングも異業種と、あるいは同業者ともコラボすることで価値を生んでいるということだ。これも、「コワーキングの5大価値」にある。

そして記事はこう締めくくっている。

伝統的な大企業に代わる選択肢として独立系(インディー)コワーキングスペースを検討することで、私たちの多くが切望するワークライフバランスを強化し、協力的なコミュニティを育み、よりオーダーメイドでコスト効率の高い経験を楽しむことができる。

「オーダーメイド」とは、言い換えれば、コワーカーのニーズにフレキシブルに対応できるということ、つまり、キチキチの型にはめ込まず、対応できることは柔軟に対応する余白を持っている、ということ。そういうことは独立系のコワーキングのほうがやりやすいと思う。

ハコを貸すことが目的ではなく、ヒトをつないでコトを起こし前に進めるのが目的のインディー・コワーキングは、今後、どの町でもあって当たり前の存在になる。

ただの作業場ではなく。
コミュニティとして、コモンズとして、ついでにアジールとして。
もう、そういう時代に入っている。

ということで、今日はこのへんで。


ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。