大阪北加賀屋のブックマーケットに行ってきた:今日のアウトテイク#337(2024-10-20)
<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます
#今日のBGM
#今日のコトバ
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「今日のアウトテイク」からコワーキングネタだけをピックアップして、Kindle(電子書籍)でコラム集として発行するプロジェクトの第1号、ついに発行されました。
ぜひ、お読みください!
#大阪北加賀屋のブックマーケットに行ってきた
昨日、大阪北加賀屋「KITAKAGAYA FLEA 2024 AUTUMN & ASIA BOOK MARKET」(長い)に行ってきた。ブックマーケットってはじめてだったけれど文化祭みたいでオモシロイですね。
こんな感じだった。
お目当ては2つのトークセッションだった。知ってるお話もあったけれど、やっぱり生で聞けて良かったし、お二人にもご挨拶できた。
ひとりは『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』の北尾修一さん。ずっと編集をやってこられた方で、いま、ひとり出版社「百万年書房」の代表をされている。
この本には、本を作るための企画から、構成から、著者選びから、デザインから、そしてお金のことも、たくさん教えていただいた。そのひとり出版社の起ち上げのことを聞けるというのでイソイソと出かけていった。
あーなるほど、と思ったのは、単発で単行本をいきなり出すより、レーベルを作って、そのレーベルの持つテーマとか個性とかに合った本を企画し、作者を変えてシリーズで出していく、という手法。
北尾さんの話を要約すると、ジャズのレーベルに『Impulse!』とか『Blue Note』とかあるように、そのレーベルならこんな音、というようにキャラクタライズして、そのレーベルなら買うというファンを作って、シリーズで出版していく。
もはやマスで本を出して売る時代ではなく、そのテーマに共感する人にフォーカスした本づくりができる時代だ。しかも、それを場合によっては自分で販売できる。インターネットもそれだが、こういうブックフェアもその舞台のひとつ。つまり、自分で作って自分で売る。←これが楽しい。
この毎日書いてる「今日のアウトテイク」の過去記事からピックアップして1ヶ月単位でシリーズでKindleにしようと思い立ったとき、まさにこの「レーベル」という発想を得た。なので、この話はストンと腑に落ちた。
しつこく貼っておく。
もうひとりは、先日も紹介した藤本智士さん(写真右)。この方も編集と執筆をされる方で、「Re:Standard Books」というレーベルで自著を出版されているが、今回は例のカルチペイのお話を直接聞きたかった。
カルチペイって何?という方はこちらを。
ついでに、これも。
今回は、三輪舎代表の中岡祐介さんとの掛け合いで進み、後半、そのカルチペイを始めるに至った経緯と仕組みについて話は展開した。すでに知っている話もあったけれど、いまの出版業界のマズイところを正す方法として編み出されたカルチペイの話は、やっぱり生で聞いて理解が進んだ。
このカルチペイは誰がやってもいい。もう、いちいち訊かないで勝手にやってね、と藤本さんも言ってる。ぼくは、いまKindleで出してる「これからのコワーキングとその周辺」シリーズを、いずれペーパーバック(紙の本)としても出そうと思ってるので、そのときに最終ページにQRコードを載せるつもり。Amazonがそれを許すかどうか判らないけれど、やってみる。
ちなみに、中岡さんは本屋にあつまる人とリソグラフで本をつくるレーベル「生活綴方出版部」の主宰者でもある。このあと、ZINEづくりがテーマのセッションもあったのだけれど、あいにく用事があったので今回は後ろ髪を引かれつつ会場をあとにした。
で、この日の収穫はこの3冊。
右は、ガルシア=マルケス『百年の孤独』の副読本とでも言うべき『「百年の孤独」を代わりに読む』を書かれた友田とんさんの新著『先人は遅れてくる』。彼もひとり出版社をやってて、会社名を「代わりに読む人」という。オモシロイわぁ。
真ん中は北尾さんの百万年書房から出ている『世の人』。北尾さんの「これはヤバイですよ」という言葉に惹かれて、気がついたら買っていた。確かにヤバイ。
左の『取り戻す旅』は、実は持ってるのだけど人に貸してて手元になかったので、藤本さんのサインもらうのにまた買った。もちろんこれにもカルチペイのQRコードがついてるから、また誰かに貸すつもり。
こうした文字通りの先人たちから知恵をいただいて、ぼくも歩みは鈍いけれど出版への道を行く。まずは、「これからのコワーキングとその周辺」シリーズのKindleとペーパーバック。続いて、そろそろはじめる「コワーキングプレス」のペンクラブ。ここからピックアップして年刊誌『コワーキングマガジン』の発刊だ。
ペンクラブについては、今月中に告知するのでよろしくお願いします。
#コワーキングを社会学の視点で捉えて生活史としてまとめたい
ちょっと前の記事だが、共有しておく。
あー、「聞き手として大切なこと」。それですよね。
ぼくは「聞き書き」の本が好みだが、余計な編集や装飾はなしで、リアルな言葉で、多少脱線しようが、整合性なかろうが、そのままオーラルコミュニケーションのノリで書くほうが、読者の共感を得ると思っている。その意味で、この「生活史」シリーズはホントにすごい。まだ全部読めてないけれど。
今、ぼくが密かに考えてるのは、コワーキングを社会学の視点で捉えて、かつ、生活史としてまとめること。こんなこと、誰も考えないだろうけれど、今度、「コワーキングプレス」ではじめるペンクラブも、実はそれへの伏線でもある。
あ、密かではなくなった。ま、ええか。
慌てず騒がず、ぼちぼち行こう。
ということで、今日はこのへんで。
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