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ネガティブな印象のタイトルの記事だが意外にも内容はポジティブだった件:今日のアウトテイク#458(2025-02-18)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・よかったらコメントください
・よかったらシェアしてください
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます

■このnoteを1ヶ月単位でまとめたKindle本のVol.1、発売中です。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"それはな、語って説かず、ちゅうねん。"
(開高健)

#コワーキングプレスの「ペンクラブ」メンバー募集中(告知)

コワーキング協同組合が運営するウェブメディア「コワーキングプレス」では、「コワーキングプレス・ペンクラブ」がスタート、記事を書いていただける方を募集しています。

「ぼくも、わたしも書きたい」という方。
ぜひ、上記ページから参加申し込みください。

#間借りコワーキング 、募集中(告知)

カフーツでは、自分のコワーキングをやりたい方を募集しています。名付けて「間借りコワーキング」。

「間借りコワーキング」とは、誰か、仮にAさんがカフーツの当番をするのではなくて、Aさんのやりたいコワーキングを日頃はカフーツと呼んでいるスペースを使ってAさんが運営する、ということ。

つまり、その日はカフーツではなくて「Aさんコワーキング」になる。ピンと来たと思うが、そうです、シェアキッチンのコワーキング版です。

ぼくもいちコワーカーとして、仕事したりおしゃべりしたりしています。ご希望でしたら、運営アドバイスもします。

詳しくはこちらを。

「間借りコワーキング」をやってみたい人は、まずは下記まで連絡ください。

メール ito[@]cahootz.jp
Facebook https://www.facebook.com/kanzan10to9

よろしくです。

#メンバーシップ 、やっています(告知)

過去記事を含めて、有料記事を全部読んでいただけます。
初月度無料。
よかったら、ご参加ください。

#次回の「トーキング・コワーキング」は、2月21日(金)19時からです(告知)

各地のコワーキング運営者さんにお話を聞く「トーキング・コワーキング」。そのVOL.9は、2月14日(金)19時からです。

ゲストは、長野県佐久市「iitoco!!」の江原 政文さんです。

なんと、江原さんは「無店舗型コワーキング」を展開しています。そのココロはなにかを根掘り葉掘りお訊きしましょう。

参加無料。
参加申込は、上記のPeatixのページでどうぞ。

#自分たちで運営したい人のためのローカルコワーキング開設運営セミナー <特別基本編>(2025年3月期)(告知)

3月からのローカルコワーキング開設運営セミナーは全4回です。

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この相談室では、コワーキングの開設、運営に関するお悩みごとをヒアリングし、対話によって解決の糸口を提案します。

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#ネガティブな印象のタイトルの記事だが意外にも内容はポジティブだった件

記事ってタイトルひとつでまるで逆の印象操作されるから要注意、と思う記事があった。

コワーキングスペースは認知度が高まる一方、利用率や「利用したい」と回答する人の割合は向上していない、と言いたかったみたいだが、よく見るとそう悪い傾向ではないと思ったので書いておく。

まずこれが、調査時点でのコワーキングの利用状況。記事は「現在利用しているとの回答は全体の4%に留まった」としている。確かにグラフを見ると「知っているし利用している」が4%。「以前は利用していたが現在は利用していない」という回答も4%で、合わせて8%しかいない。確かに少ない。

(出典:LINEリサーチ)

…のだが、正直なところそんなものだとぼくなんかは思っている。日本にコワーキングが現れてそろそろ15年になるけれど、それでもどこのまちにもあって当たり前だという認識には、まだ全然至っていない。この記事を書いた人も、実際にコワーキングを利用した経験があるのかどうか疑わしい(て、うがちすぎか)。

そこにはコワーキングに対する誤解も影響していると思っている。都市圏ではIT系のリモートワーカーがノートパソコンを持ち込んで、ヘッドフォンして誰とも口を利かずにキーボードをパチパチするフリードリンク飲み放題のカフェでしょ、という程度の理解でまかり通っているのが現実だろう。

事実、そういうユーザーは多いし、確かにパソコンパチパチはするが、それだけではない機能がもっといろいろコワーキングにはある。が、実際にそれを経験したことがないから、パソコンパチパチだと思い込まされている(のだとぼくは思ってる)。

よく貼り付ける「コワーキング曼荼羅」は仕事オンリーではないコワーキングの多様性を表している。

これは、2016年からはじめた「コワーキングツアー」で各地のコワーキングスペースを訪ねて回るうちに、ローカルのコワーキングにはありとあらゆるテーマ、困りごと、課題が持ち込まれるのを目の当たりにした経験を元に描いた。

まさに「よろず相談室」だが、それが引き金となってそこでカツドウするメンバーが相互扶助の精神を発揮して、目標達成、課題解決に協力するコミュニティが、規模の大小にかかわらず形成されている。でそれが、各々のビジネス、仕事につながる。

つまり、人と人をつなぐハブであり、つないで新しい価値を生むスキームであり、誰もがそこに参加できるコモンズでもある、というのがぼくの理解だ。

長くなるので、詳しくはこちらを参照ください。

で、そういう体験を提供しないハコを(知ってか知らずか)コワーキングと称して利用者をミスリードすることが、結果的にコワーキングへの理解を阻害し、利用の機会をも奪っているのではないかと思う。

もちろん、誰がどんなビジネスをしようがそれは勝手だ。ぼくなんかがトヤカク言う筋合いではない。こう見えてもオトナだから、それは承知している。

コワーキングにもその目的に応じていろんなスタイル、運営方針があって然るべきで、そこを定義するつもりはまったくないが、しかし、少なくともこの5つの価値をコワーカーに提供するのがコワーキングだとすると(そうなのだが)、ただ席を貸すだけのそれはコワーキングとはやっぱり言えない。

「コワーキングの5大価値」についてはこちらを。

要は言葉の使い方を改めてほしい、ということ。コワーキングじゃなくて、レンタルスペースでもシェアオフィスでもなんでもいいがコワーキングとは言わない。ただそれだけのことだ。ただそれだけのことだけど、アタリマエのことだ。

相撲とボクシングは違う。どっちも1対1で戦う格闘技だが全然違う。相撲だと思って来たのに、グローブをはめられてロープを張った四角いリングに上げられたらイヤだろう。逆に、ボクシングだと思って来たのに、まわしを締められてチョンマゲを結われたらどう思う?誰だって騙されたと思うだろう。

相撲は相撲、ボクシングはボクシング。全然、別のもの。それと同じ。

このところ「コワーキングでコミュニティに参加できると思って行ったのに、誰も話ししてなくて、思ってたのと全然違ってた」という声をよく聞く。先日、東京から来た大学院生もそう言ってた。なんでこんなことが起こる?

さらに悪いことに本人はミスリードされたことに気づいていないかもしれない。自分の思い違いだったと考えて、二度とコワーキングに行かなくなる。特に都市圏で、こんなバカバカしい機会損失が起こっている。一体、誰のせいか?

相撲とボクシングの違いをわきまえず、テキトーな言葉で人を誘いミスリードするというのはそういうことだ。やっぱり言葉は正しく使わなければいけないと思うのだが、どうでしょう?

ちなみに、一時期名を馳せたWeWorkは、数年前からコワーキングとは名乗らず、フレキシブル・ワークスペース、フレキシブルオフィス、コミュニティ型ワークスペースなどの言葉を使っている。良識ある判断だと思う。

で、あいも変わらずそんなことを考えてたら、次のこのグラフに目が止まって「お」と思った。

(出典:LINEリサーチ)

「今後利用していきたいか」という問いには、約49%が「利用したくない」旨を回答。セキュリティの懸念や、業務上の秘密保持が難しい点、さらには無料で利用できる自宅や会社内の環境が十分にあるため、あえて有料のコワーキングスペースを選ばないという意見が多く見受けられた。

まあ、それは判る。問題はその次のここ。

 なお、今後利用したい人と回答した割合は25%だった。「設備が整っていて、他の人とも交流ができる点が魅力的」「アイデアや新しい視点を得られる」との意見があった。

なんと、利用したいという人が25%もいるじゃないですか。これ、結構な可能性を示す数字だと思うのだけれど、違いますか?

他者との交流やインサイトを得る機会創出などをメリットに挙げているところを見ると、コワーキング本来の価値も十分認識しているようだから、この層はカタイはず。

なんで、ここではなくて、利用したくない49%を強調するのかな?どこにこの話の落とし所を持って行こうとしているのかしらね。

しかも、「調査結果によると、コワーキングスペースの認知度は前回調査時(2021年)の52%から62%に上昇」しているとある。10%もアップしてるじゃないですか。つまり、全体的に増加傾向にある中で25%は肯定的な回答をしている、ということ。それを、なぜ書かないのかな?プンプン。

あー、それに、よく見れば、「どちらとも言えない」が25%いるが、この層から何%かがこの先「利用する」のほうになだれ込んでくる可能性も否定できない。

数字に一喜一憂するつもりはないが(しているが)、どこに注目するか、で、どういうタイトルを付けるかで、全然、意味の違う記事になってしまう。皆さんもよーくご自分で内容を確かめられることをオススメしておきたい。

今後は、もっとコワーキングの理解が進み、この調子で利用者がどんどん増えていくことを願うばかりだ。

ということで、今日はこのへんで。

(トップ画像:Yolk CoWorking - Krakow

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