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【後払い可】2025年コワーキング・メガトレンド: ルネッサンスの到来:今日のアウトテイク#401(2024-12-23)

※この記事は有料ですが、最後まで無料で読めます。ただし、全編お読みになってからお支払いいただくことは自由です。もしよかったら、ぜひ購入ください。よろしくお願いします!

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・1ヶ月ごとにKindleでコラム集にまとめていってます

#今日のBGM

#今日のコトバ

"アートは空間を飾るもの、音楽は時間を飾るもの。"
(ジャン=ミシェル・バスキア)

"Art is how we decorate space; Music is how we decorate time". - Jean-Michel Basquiat Thinking of Jean-Michel Basquiat...

Posted by Jack Kerouac on Sunday, December 22, 2024

#受講者募集中〜<Ex拡張版>「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング開業運営講座」

クリックすると講座のページへ

経済産業省の認可法人であるコワーキング協同組合は、地域に根ざしたコワーキングスペースの開業・運営ノウハウを体系的に学ぶ『コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング開業運営講座<Ex拡張版>』を2025年1月より開講します。

今回はこれまでの講座をさらにパワーアップしての全7回。さらにマンツーマンのコーチング付きのコースを設けました。

理論は判ったけれども、ではどう実践すればいいのか、という方もおられると思い、月に一回のZoomでのコーチングと、それに加えて随時、チャットで、主にコンテンツマーケティング、ブランディング、コミュニティ運営、イベント企画、等々、コワーキング運営上のよろず相談ごとに対して、個別にアドバイス、コーチングします。

単なる作業場ではなく、地域の人々の多様な活動と交流を支える「まちの拠点」としてのコワーキングスペースを実現したい方は、こちらをご確認の上、ぜひ受講ください(↓)。

クリックすると講座のページへ

#2025年コワーキング・メガトレンド: ルネッサンスの到来

GCUCGlobal Coworking Unconference CommunityのLiz Elam氏が、来年のコワーキングシーンを予想する記事を公開している。

あくまでアメリカを筆頭に海外のコワーキング、フレックススペース事業の動向という視点だが、そのうちいくつかは日本にも波及すると思われるので共有しておく。

以下、間にコメントを挟んで、例によってざっくりと。

まずは、昨年の予測がどれぐらい正しかったか。

WeWorkの破産:予想通り、WeWorkは破産を申請した。 この出来事は、我々の業界における持続可能なビジネスモデルの重要性を強調している。

ホスピタリティへのシフト:コワーキング事業者はホスピタリティ中心のアプローチを採用し、卓越したサービスとコミュニティ形成を優先している-まさに予測通りである。

名称の進化:"フレックスオフィス "という用語は人気を博したが、"コワーキング "の本質を失うという議論を巻き起こした。

不動産再認識3.0:家主はますますフレキシブルなワークスペースの価値を認識し、コワーキング運営者とのより協力的なパートナーシップへとつながっている。

WeWorkの破産とその後については何度か書いている。

ホスピタリティは後段の2025年のトレンドにも出てくるが、これまでもコワーキングにとって最重要事項のひとつであり、今後、そのためのコミュニティ形成がますます肝要になることは間違いない。

"フレックスオフィス"はフレックススペースのことを言ってるが(向こうでも、いろいろな言い方があってゴッチャになってる)、確かに「コワーキング」の本質的価値が薄らいでいるとぼくも感じる。はっきり言って「場所さえあればいい」という感じがする。

が、企業が、あるいは企業人が共用ワークスペースを利用するようになってから、コワーキングはフレックススペースのいち形態と捉えられている。

家主のコワーキング運営者とのパートナーシップは、海外ではかなり進んでいるという印象だ。いい兆候だと思う。あの超大手Industriousも家主と利益を共有する管理契約モデルを採用している。カシコイ。

コワーキングを厳密には不動産賃貸借事業ではないとするならば(ないのだが)、家主と協業者になるのが賢明な選択。この記事にも書いたが、規模はまったく比較にならないが、ぼくもその方法でカフーツをスタートさせた。

とか言ってたら、WeWorkもはじめた。気づいてよかったね。

次にコワーキングに対するいくつかの誤解を「私たちを阻む神話」と題して列挙。

1.「コワーキングはスタートアップやハイテク企業、中小企業のためだけのもの」
それは間違いです。 私たちが最も急成長しているのは、ハイブリッドワークやリモートワークを受け入れている法人顧客です。

2.「コワーキングはオープンなフロアプランだけです」
いいえ。 私たちは当初からプライベートオフィスやカスタマイズ可能なスペースを提供してきました。

3.「コワーキング事業者は儲かっていない」
誤りです。 IndustriousやConveneのような事業者は、たとえ利幅が高くなくても、このスペースで成功できることを証明している。

4.「コワーキングスペースは資金調達ができない」
そんなことはない。 2024年に資金調達を行ったUncommon、Workbox、Switchyardsを見てみよう。

1と2はそのとおり。3の収益性は「規模の経済」のことを言ってるようだが、それは認めつつも、異論がある。この記事では利用料以外の収益モデルを考慮していないと読み取れるが、デスクの利用料金以外にコワーキングが収益を上げる方法はいくつかある。

その要諦はコミュニティが組成されていて、協業関係にあるコワーカーがいること。「コミュニテイがあれば儲かるのか?」と、このカンファレンスでも質問が出たがコミュニティが儲かるのではなく、コミュニティをベースに協働集団を作って仕事を受託するということ。いわゆる「稼ぐコワーキング」になるということ。

4は、追々、日本でも大きな資金調達をするコワーキング事業者が現れると思うが、必ずしも大きくしなければならないわけでは全然ない。ことにローカルコワーキングには適正な規模があり、大きさよりもその内実を充実させて成長することのほうが維持継続に効果を及ぼす。

闇雲に規模を拡大するのは危険だ。大きくすればするだけ余計にコストがかかる。それを賄うために、多くの利用者を誘致すべく、また投資する。その悪循環でキビシクなる。WeWorkを見ろ、という話。

もっと言うと他人資本を入れてコミュニティもろとも他人のものにしてしまうのは愚かな選択だとぼくは思っている。

では、以下に2025年メガトレンドをそのまんま列記して、そのあとにコメントする。

コワーキングの次のルネッサンスがやってくる。 準備はできていますか?
1.命名の問題
「フレックス」という言葉は柔軟性を伝えるかもしれないが、ブランディングとSEOの悪夢だ。広すぎてデータ収集が混乱し、投資を呼び込むのが難しくなる。コワーキング "という言葉は、コミュニティとコラボレーションを重視する私たちの姿勢をよりよく表現しており、SEO的にも完全な勝利です。

2.AI:変貌する業界
AIはもはや未来的なものではありません。UnitiやFlexspace AIのような企業は、販売プロセスを改善し、高度な分析を解き放ち、先導しています。AIがデータ主導のパーソナライゼーションを推進し、AIが会員体験を合理化することで、より人間的なホスピタリティ体験に集中する時間を確保できるようになることを期待したい。

3.ニッチの台頭
医療技術、ファッション、気候に特化した企業など、ニッチスペースが復活しつつある。このような超特化型スペースは業界内のネットワーキングやコラボレーションを促進する。私の友人であるAntony Slumbersが提案したように、サプライチェーンやデータセキュリティ、カスタマーエクスペリエンスなど、「問題のタイプ」間の連携も興味深い。

4.ホスピタリティの核心
ウィル・ギダラ著Unreasonable Hospitalityを読んでいないなら、あなたは遅れている。ホスピタリティはもはや流行語ではありません。不動産は必要不可欠ですが、メンバーの体験が成功と私たちの業界を定義します。

5.企業の需要は活況
「オフィス回帰」の見出しにもかかわらず、企業はハイブリッドワークのソリューションとしてコワーキングを倍増しています。コワーキングスペースで働くことのメリットについて企業の人事部や職場の幹部を教育しているアグリゲーターには頭が下がる。これは需要の氷山の一角に過ぎない。

6.スペースミックス論争
オープンレイアウト、プライベートオフィス、スイートルームは必要ですか? はい、すべてです。その組み合わせは、都市や顧客基盤によって異なる。柔軟性とカスタマイズを求める企業の要求に適応できるように準備しておくこと。

7.統合はまだまだ 
統廃合が迫っているとはいえ、投資が再び自由に行われるようになるまでは、統廃合は起こらないだろう。WeWorkが安定し、金利が下がれば、業界の大きな転換が予想される。コワーキングを取り巻く環境は、技術主導のパートナーシップ(コワーキングへのプロバイダーの増加を考える)や企業買収の機が熟しており、イノベーションと効率性の新たな段階を示唆している。

8.不動産の運命は続く
懸念された地方銀行の破綻は実現しなかったが、米国の不動産市場は変革期を迎えている。オフィスから住宅へのコンバージョンは普及していないものの、都市やタワーをミニ・イノベーション地区に構想する機会が本格的に普及し始めている。昨年述べたように、これはイノベーションへの扉を開くものである。活用されていないスペースを機能的な収納に利用する。

9.ブランドがこれまで以上に重要
コワーキングを取り巻く環境において、ブランドはロゴや配色を越えて進化している。強力で目的主導型のブランドは、信頼性と誇りを喚起し、会員に自分よりも大きなものの一員であると感じさせる。この傾向を示す良い指標は、コワーキング・ブランドの看板広告の増加である。

10.リピートリスト
これらの優先事項は譲れない:
・メンタルヘルス
・公平性と多様性
・持続可能性

若い世代はこれらの面で行動を求めている。 彼らを無視するのは危険だ。

この中からいくつかコメントすると、まず、AIがコワーキングの世界にも浸透し、スペース運営のハウトゥをドラスティックに変える可能性は高い。

ただし、「人と人をつなぐ」仕組みとしてコワーキングがある限り、それを仲介する人間は必要。それも、前述のホスピタリティに長けたコワーキングマネージャーの存在は欠かせない。

ニッチなテーマにフォーカスしたコワーキングは、向こうではいろいろ現れている。日本でも、例えばEコマースや医療、NPOに特化したコワーキングがあってもおかしくないと思う。

ホスピタリティについては前述の通り。ここで挙げられているUnreasonable Hospitalityは、まだ訳書は出ていないようだ。Amazonではものすごいレビュー数で4.8ポイント。誰か〜。

コワーキングないしフレックススペースの企業の需要は活況が続くのは間違いない。ただ、日本はそのスピードが鈍い。たぶん、来年の今頃、ようやくアメリカみたいになってるのではないかしらね。

で、ブランドとあるが、ただロゴマークやアメニティのことを言ってるのではない。そのコワーキングがどこを目指して何をしようとしているのか、その理念なりビジョンなり、主体的な姿勢がブランドとして表現されなければならない。それが利用者の共感を得なければ、利用されることはない。←これ、真実です。

ここが、コワーキングをただのハコだと考えている事業者には理解されない。そうではなくて、コワーカー(利用者)と共にそのスペースを価値を生む仕組みとして運営しなければならない。先の収益モデルの話にもつながる。鍵を渡して、はいどうぞ、で終わりではないのだ。

だから有能なコワーキングマネージャーが絶対に必要。ビジネスとしてのコワーキングの可能性を高めるのは、日々、コワーカーに対してホスピタリティを発揮するコワーキングマネージャーの存在。この人材は正直全然足りていない。←ここが喫緊の課題。

なので、こういう講座を開講している。(と、しれっと宣伝)

最後に、メンタルヘルスも重要なテーマになるのは必至。コロナ禍を経て、精神を病むワーカーが続出しているし、そういう人もコワーキングには来る。彼らをサポートするのもコワーキングの役目の一つ。

併せて、再生エネルギーの活用など、環境保全もコワーキングに無関係ではなくなる。

記事はこのあと、「希望の光」として、「WeWorkの再生」、「投資復活」、「企業の需要」の3つを挙げているが、企業ありきの論考で終わっているのがやや残念。ぼくは、今後、企業から離れていく人が増えると見ていて、その個人を支援するためにコワーキングを整備する必要があると考えている。

最後に彼女はこう締めくくっている。

今こそ、ホスピタリティを倍増させ、「コワーキング」という言葉に焦点を絞り直し、ビジネスの将来性を高める時だ。
コワーキング・ルネッサンスの到来です。

高めるのはビジネスの将来性ではない。コワーキングの将来性だ、とぼくは思う。そうしてこそ、ルネッサンスと言えるだろう。

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まずは、上記のページからアカウント登録をお申し込みください。
よろしくお願いします!

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:GCUC)

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