今日のアウトテイク#99(日曜無料版)「ぼくの中ではコワーキングってアジールなんですよ ほか」【メンバーシップ特典】(2024-02-25)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
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先週、金土は長野県佐久市でのイベントに参加しつつ、取材もしてきた。
#今日のBGM
#今日のコトバ
"理解できないことを批判してはいけない。"
(ボブ・ディラン)
#パクチー銀行佐谷頭取語録
「先見の明なんかない。電話しまくっただけ」
パクチーブームを巻き起こした元パクチーハウス東京の佐谷さんの小諸での講演での言葉。「パクチーブームが来るなんて先見の明があったんですね」と言われて。
予想してたんじゃなくて、そうなるように努力したってこと。
ちなみに彼は東京で一番最初のコワーキング「PAX Coworking」の創業者。
#パクチーハウス佐久〜サクっと即興編
その佐谷さんが全国各地で展開している、無店舗型パクチーハウスが佐久市の中込駅前のイベントスペース「TonaRide」にて開催された。いつもは彼自身がメニューを考えるのだけれど、今回は参加者が持ち込む食材から即興で料理を作るという趣向。結果、16品のパクチー料理ができました。美味かった〜。
以下にそのユニークな料理名とともに紹介しておく。
・玉コンベーコンパクコン
最初にいただいた食材だった玉コンとベーコンを、パクチーの根っこで煮た“こんをつめた”料理。
・1じく3そ8く10ふ
揚げ豆腐を焼き、イチジクと八丁味噌とパクチーを和えたソースで味付け。
・神戸牛危機一髪
神戸牛を佐久産醤油とイチジクで甘辛いパクそぼろにし、バゲットに載せてピンチョス風に。ネーミングが決まらずピンチ襲→危機一髪。
・八九鳥の湖(ぱくちょうのみずうみ)
矢島の凍み豆腐を白だしとパク根で煮込んだ料理。「ヤシマってどういう字?」と江原さんに尋ねたら、「八に島だっけな」というので、皿の上に八九島を作ってみたら八九島じゃなくて八九鳥(ぱくちょう)と言いたくなって、煮込み汁を大きめに広げて湖をつくった。でも、矢島だったと気づいたのは翌朝。
・パクライス
キルギスで出会ったお坊さんに「ご飯食べる?」と聞かれてのこのこついていったら、ご飯にごま油と醤油をかけて食べろと言われた。なんと貧しいのか!と衝撃を受けたのだが、食べてみるとめちゃくちゃ美味しくて、パクチーハウス東京開店時にこれをアレンジして混ぜご飯をつくった。
・コワーキングの宝石箱
エリンギと長ネギ、ベーコンなどをパクチーとともに炒めた。食材テーブルを見て、何に使うか思いつかないものを取り出してただ炒めただけ。コリアンダーシード(パクチーの種)を多めにしてカレー感を出した。いろいろな食材、いろいろな職種の人材が、一皿としてまとまるには、カタリスト(触媒)が必須。パクチーがその役割を果たす。
・パクチーの乱
ほうれん草のおひたしをお行儀よく並べて、その周りにパクチーのおひたしを雑多に並べた。おすまししてんじゃないよ、もっと自由にやろうぜという社会に対するコワーキングからのメッセージ。
・パクチーに鯉して
パクチーハウス佐久の定番。ナッツ塩で美味しくいただきました。
・パインジェンガ
芯まで食べられる台湾パイナップルを拍子木状に切って積んだ。子供用。味付けはパクチーの種のみ。
・シビれるパクパイン
パインを切って、花椒、パクチー、岩塩をかけた。
・鮪とエビのセビーチェ
パール柑と佐久産醤油のあっさり味。
・豚バラパクまみれ
二十歳過ぎの若者からの差し入れ。カルダモンとクミンでスパイシーにしあげてぱくぱく食べてもらった。
・パール柑のパクポン酢で食べる鯉しゃぶ
シェフドクターマサ作。鯉の味変のための即興料理。
・生ハム巻
生ハム持ってきてたんかー。早く言ってよと思いつつ、ほかにあまり材料がなかったので、パクチーに巻きつけてみた。
・アーリオオーリオペペロンパクチーノ
シェフドクターマサ作。ペペロンチーノにパクチーは必須。ちょうど唐辛子がなかったので、パクチーがその座を奪った。
・鯉のあら汁 八丁味噌と玄米酢仕立て
荒っぽいあら汁!
・最後に涙が出る完パク神戸牛炒め
玉ねぎを丸ごと火入れして、神戸牛の切り落としをパク種(ホールとパウダー)、パク根(生とパウダー)、パクチーと炒めた。玉ねぎの上に完パクの神戸牛を被せた。
#江原さん取材メモ(ぼくの中ではコワーキングってアジールなんですよ)
久しぶりに江原さんとリアルに会って話した。長年、同士として本当のコワーキングに携わってこられたから共感するところ大。いくつかピックアップ。
「日本って通常、縦社会。企業も、部活動も。コワーキングで一番いいなと思ったのは、コワーキングって横の関係なこと。年齢が離れてても本当のコワーキングに来る人ってそんなの関係ないですよね」
「会社間でなら名刺出して所属があって名前があるけれど、コワーキングはまず名前」
「普通、鎧を着て武装して自分を隠して仕事してるけれど、コワーキングは『個』があって『自分らしさ』を発揮できるところ」
「その人自身がまず『個』であること」
「コモンズとは武装しなくていいところ。それはアジール。ぼくの中ではコワーキングってアジールなんですよ」
「かつてコワーキングは意思を持つ者が行くとつながれる場所だったけれど、今はサービスを受けたい人が来る」
「(コワーキングは)群れるのではなくて、要所要所で役に立つ」
「なにかのプロジェクトの話を小耳にして、それが自分の得意分野だったら参加できる。なんの予定もされていないところにつながりができる」
・・・その他、インサイトがてんこ盛りでうなずきポイント満載。いずれ別記事としてまとめます。
・江原 政文氏
コワーキングスペース イイトコ 代表、前ワークテラス佐久の運営責任者、ローカル複業化ラボ 発起人&生涯現場人、農業複業化プロジェクト 発起人、パクチー銀行 佐久支店 支店長
#場所に縛られない、こだわらないコワーキング
訪問医療があるなら訪問コワーキングがあってもいい。あるいは持ち込みコワーキング。あるいは越境コワーキング。場所に縛られない、こだわらないコワーキング。
いわゆるポップアップ・コワーキング。ひとつは、コワーキングスペースでないところでコワーキングをやってみる。カフェでも飲食店でも書店でも学校でも。そういえば、以前はビーチでもやった。
あるいは、他者のコワーキングを利用して自分のコワーキングをやってみる。やどかり方式。コワーキングマネージャーを交換することで、いつもと違うコワーキングが出現する。
ぼくがやってる「間借りコワーキング」はこのパターンに似ているが、別に「コワーキングがやりたい人」でなくてもいい。というか、「自分のコミュニティを作りたい人」にカフーツというコワーキングを使ってやっていただきたい。コワーキングはあくまでもコモンズだ、という考えに則っている。
ちなみに、関西圏のコワーキング運営者が相互に行き来して、月に一回イベントする「Coworking Day 2024」というカツドウが進行中。うち(カフーツ)は1月10日に、前夜からの深夜コワーキングにつなげる形で催行した。
2月は兵庫県三田市のオフィスキャンパスで開催される。
詳しくはこちらを。
コワーキング自体を閉じたものにしないためにも、こういう越境コワーキングは大事。中には「競合とそんなことできるか」と思う人もいるかもしれないが、そう思ってる限りその人がやっているのはコワーキングではない。
※補足
佐谷さんのやっている無店舗展開型のパクチーハウス(レストラン)は、まさに持ち込み型、やどかり方式。
ということで、今日はこのへんで。
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