子供が熱を出して仕事を休むということ~子育てで精神的に辛かったなー、というのがこれ~
娘二人とも基本健康で、これほどありがたいことはないのだが、それは一旦置いといて、子供が小さい時の実際の私の精神状態の話。仕事をしながら子育てをしてきて、何が辛かったですかと聞かれたら、私は”子供が体調を崩して仕事を休む時”が上位に上がる。なぜかと言うと、罪悪感と罪悪感の板挟みだったから。
突然休んで職場の人に迷惑をかける罪悪感。思ってしまって、子供に申し訳ないという罪悪感。どっぷり浸かると、周りじゅうが敵に見えてくる。特にかつての私のような、自尊心が強すぎたり人に助けてもらう事に抵抗があるタイプの人にはなお辛い。夫が仕事から帰ってきて、子供の体調を心配してくれたところで、「あなたは子供の事でどれだけ職場に頭をさげて来た?それを避けて本当に子育てに協力してるって言える?」と心の中で思っていた。
でも休むと決めたら、「よーし、思い切り子供の世話ができるぞー」とか、「よーし、子供と一緒にたくさん寝るぞー」という風に、何とか切り替えてやってきた。子供の体調をいつも気にしながら、雨の日はカッパを着て保育園の送り迎えの自転車に乗りながら、誰に対してか分からないが、”今に見てろ!”なんて思っていた。
結局、よほど特殊な職業でなければ、自分が休んでも職場はまわるし会社はまわる。自分が逆の立場だったら、人員が少なくて今日は忙しいなと思っても、日が変わればそんなことはすぐに忘れてしまう。
ここ数年で急激に、平日に子供を連れて薬局に来るお父さんの数が増えてきた気がする。また、当時なかった病児保育の施設も近くにできた。お父さんもお母さんも、子供が可愛いこと、子供が心配なことに嘘はなくても、不安や罪悪感をもって仕事を休んでいる人は多いと思う。少しずつ共働きしやすい雰囲気になっていたら嬉しい。
今の私なら夫に対して、お金をたくさん稼いで来れないなら仕事を休んで子供の世話をしてもらう、という思考で挑んでいたかもしれない・・。更に今の私なら、もっと簡単に切り替えて堂々と仕事を休めそうだ。そして今でこそ、娘達が健康でありがたいとしみじみ思える。しかし当時は当時。子供に持病もなく、風邪なんて治る病気で悩むに値しないと頭で考えても、一杯一杯だと自分の物差しでしか考えられなくて、辛かったなーという話。