[寄稿]鯖内投票の是非についての論点整理

いつもはさきがけの方でお世話になっています木村です、今回は色々な理由でこっちに書かせていただきます。

今川内閣選挙方式案が出ましたね、鯖内投票で選挙区、Twitter投票で比例区で半々、どちらも増加で合計10増というのが大まかなところです。
この鯖内投票という代物、自分の記憶が正しければ旧鯖時代からずっと言われてる案なんですよね、大体三年前から選挙公約に掲げられている記録があります。

ではなんで不正選挙が問題になり続けてたのに導入されなかったのかというとそれなりの理由があるわけで、今回は「それなりの理由」について皆さんに理解していただきたく筆を執りました。

①勢力の固定化

鯖内投票にする際の第一の問題点として、勢力が固定化するというのがあります。曲がりなりにもこれまでの空国ではおおむね選挙のたびに得票数が変化し、政権交代が行われてきました(実際はその票の動きって物理的に票を「持って」いた人によるという面があるのですが)
鯖内投票だとそれがほとんどなくなってしまう、あるいは大規模な政治変動が起こりにくいというのは言えるかもしれません。解決策としては「クロス・ヴォ―ティング」の促進というのが一つ挙げられます。自分の所属する政党と異なるところに入れること(中選挙区制で一人複数票、一政党一候補者に制限とか)を促進するようなシステムにすれば、頑張った人が報われる式の鯖内投票論者の望む選挙制度が考えられるんじゃないでしょうか。

②党員獲得合戦の過激化

鯖内投票制度だと各党は党員数増加=票数増加という単純な図式になりますので、おそらく党員獲得合戦が起こるでしょう。選挙の際の戸別訪問ですら相当嫌われる要因になっているのに、勧誘での戸別訪問はいつか大問題になる予感がします。あと党員「数」が選挙に直結すると案山子党員は確実に増えそうですね、一方で有為な人材も増えてくれるとありがたいのですが...

③空想国会のマスキングが剥がれること

これは実はいいことかもしれませんが、鯖内投票にすることで空想国会の「マスキング」が剥がれ、今まで200票とか300票とか言ってたのが全部嘘っぱちだったと示されることになります。第二回衆議院選挙の時にはすでに犬狼が不正してたらしいので、空想国会とはまさしく「空想」の存在だということを実感することになると思います。総得票数が50とかになって会員のモチベーション低下が懸念されます。

以上の三点がこの30分くらいで思いついた鯖内投票の問題点です。空想国会会員の皆さんにおかれましては、これらのことを考慮しつつ、空想国会をより娯楽性と公平性の高いものにするための選挙制度改革について一考なさることを期待します。

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