カヌー選手がコミュニティプロデューサーになるまで
2014年12月8日。そう、6年前の今日。
忘れもしないこの日から、僕のコミュニティプロデューサーとしての道が始まりました。
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本格的な冬が近づくころ、僕は和歌山の熊野川にいた。
子どもの頃に憧れた川の一つである、
熊野大社への「川の参詣道」といわれる熊野川。
約10キロの川路をゆったりとしたツーリング。
試合とはまた違う時間と川の流れに身を任せながら、
これからのことに思いを巡らせる。
今年ももう冬だ。
念願の川下りを終え、冷える身体を労わりながら帰路に。
名古屋から中央道に差し掛かる頃、岐阜方面には白銀の世界。
いよいよ雪が降ってきた。
ノーマルタイヤのまま慎重に車を走らせ、
都内の家に着いたのは22時過ぎ。
荷ほどきとシャワーを済ませ、ストレッチをして就寝の準備。
ベッドに横たわり、布団をかぶってふとFacebbokを開く。
すると、前年の夏に数年ぶりに再会していた
四角大輔さんの投稿がトップに。
「すごいプロジェクトを思いついてしまった。いますぐそれを言葉に、形にしたい。コピーライター募集!」
この投稿を見た僕は
「行かなきゃ!」
と直感で思い、かぶっていた布団を蹴飛ばして飛び起きた。
もちろん僕はコピーライターではない(笑)
この時すでに0時を過ぎていたのだが
ギリギリ終電で六本木に行ける。
寝巻きのスウェットにダウンを羽織り、足早に家を出る。
こうして僕は、新宿駅からほろ酔いで家路につく人の流れとは逆に
片道切符で深夜の六本木に向かったのだった・・・。