UiPath Communityイベントの聖地SPACES大手町
みなさん、こんにちは。今回はUiPath社主催のイベントで5年ほどメイン会場として使われていたSPACES大手町。
UiPathのユーザーコミュニティ「UiPathFriends」が創設されるまでは「UiPath Developer Communityワークショップ」という名前で月1回のペースで行われていました。
第9回 UiPath Developer Communityワークショップ2018/12/19(水)
参加人数は食事が豪華だったせいか、現在より多かったです。え?
私も第9回、第11回と当時は馴染みの薄かったライトニングトークに応募させて頂きました。
スライドで使用した3D表現も徐々に変化し、第9回ではPowerPoint、11回ではPoser、UiPathFriendsになってからはDazStudioを使用しています。
UiPath Developer Communityは12回まで開催され、後半の11回と12回はサンケイホールで200人規模の大規模なイベントとなりました。
そして2019年9月。UiPathユーザーコミュニティである「UiPathFriends」が立ち上がり、2023年7月までの4年間で12回開催されました。
その前月にはフジテレビ系のドラマで初のロケ地として使用され、SPACE大手町への思いは募るばかりとなりました。
動画制作を依頼されていた最後の本イベントでは納期が3週間ということもあり、簡単に1回から11回の集合写真をビデオ編集して完了させる予定でした。しかしながらSPACESへの思いを捨て切れず、完全3DCG再現するイバラの道を選択することになりました。
しかしながら、現場の光景は頭にあるものの、細部までを表現する自信はありませんでした。
その逆境を覆してくれたのがネットに公開されていた360度カメラやYoubeでのバーチャルツアー動画でした。
3DCGで制作する前にテーブル、椅子、ランプなどの形をチェックしなければなりません。特に椅子は何種類もあって厄介でした。
一通りチェックが終わったところで、3DCGの素材集めに入ります。TURBO SQUIDやSHARE CGなど無料の素材サイトがありますので横断して探しまくります。運がよければ似たものが無料で、悪ければ見つからなかったり有料になったりします。
今回はSPACES的な雰囲気が漂うセットを以前に購入していたのでラッキーでした。
本日(2023/7/30現在)の価格は半額で約23$。定価は約46$。ということで真面目に買ってしまうと6700円もします。一体自分はいくらで買ったのか?と寒気がしてきました。
しかしながら、このセットは床や天井、壁などの枠が使えるだけで内部のプロップ(小物)は自作か転用、改造しなければいけません。
3DCGソフトには基本的なプリミティブ(球体や立方体)が備わっていますのでスケールを変えたり切断したりしながら希望の形へ変えていきます。
ExcelやPowerPointの図形を好きな形にする3D版ですね。
プロップが多くなってくるとPCのレンダリングが重くなるので、なるべくシンプルに作らなければなりません。
本作はプロップの作成までは問題なかったのですが、後半にUiPathFriendsの運営メンバーを登場させるアイデアが浮かび、それを実現すると一気にレンダリングの画質が落ちました。
PCはCorei9の13世代、メモリ32GB、GPUは最新のRTX4070と無理をして購入したハイスペックPCでしたが結果は惨敗、回避策として人物のレンダリング時はプロップを削除。プロップの時は人物を使わないという2ファイルに処理を分割しました。
レンダリングの苦労
作り上げた3DCG素材をレンダリングすることにより超精細な画像になる訳ですが、設定を間違えることにより台無しになります。
長年の経験によって場面を暗めにしてライトを当てるとリアルさが増すことは分かっていたので今回もその手法を取り入れました。
きっと、日中の太陽光であったならば細部が見えすぎて粗がでてしまっていたのかしもしれません。
カメラアングル
エヴァンゲリオンの監督、庵野秀明氏が「映画はカメラアングルとカット割りだ!」という名言がありますが、3DCG制作にも全く同じことが言えます。実写の撮影では三脚やクレーン、レール、スタピライザーなどの機材がないと豪華な映像にならずチープなものになってしまいます。
しかしながら3DCGでは何の機材もなしに思った通りのアングルで映像が作れます。今回もドローン映像のように室内を縦横無尽に1カットで処理をしていますが、カメラを止めたり動かしたりと観客が素直に受け入れられるタイミングが必要でした。
よくドラマでは心情を表すシーンではカメラがゆっくりと分からないぐらいに動いています。そういった影の演出が観客の心を打つのでしょう。
ナレーション
3DCGの制作が終わった後は音楽とナレーションの追加です。音楽は時間がなかったので1からの作成は断念しフリー素材を使用しています。
ナレーションに関しては2023年4月のイベントに続いて紫陽花さんに依頼を
しました。もう要領は得ていて、ディレクション通りに演じてくださる信頼関係があり、専門用語の発音もばっちりでした。
文章に関しては生成系AIが全盛の現在ですが、敢えて自分の頭で考えています。そうしないと一辺倒の内容になってしまいますから。
最後に
いかがでしたでしょうか?SPACES大手町を3DCGで完全再現。本編はYoutubeで見られますので気になった方は是非。
https://www.youtube.com/watch?v=8yxNHs6XLvE