迷えるベジタリアン
『迷えるベジタリアン』
『VEGE』はベジタブルの『VEGE』ではなく
ラテン語の『VEGETUS』に由来するそうです。
活発な、快活な、生命力のある などの意味があるんだって。
とても前向きなワードだと感じました。
はい。
2009年
私は長年 挑戦してみたかった
ベジタリアンへの 一歩を踏み出しました。
ベジタリアン・ヴィーガン・マクロビ・ローフード など
本を読みあさり 独学ではありますが
4年間は 動物性のモノを食べない生活を続けました。
あんなに大好きだったお菓子も
普通のスーパーに売っているようなものは
食べない生活。
始めた頃 今ほど ベジタリアン用食品は
身近に 存在してなかったので
何を食べたらいいのか 分からないのと
実家で生活していたこともあり
ベジタリアン宣言をした娘に対して
母が とても混乱してしまいました。
お互いに お互いのことが 理解ができず
当時は 言い争いも頻繁に発生。
人に自分の考えや行動を認めてもらえないのは
なかなか苦しいもので。。。
母との関係だけが 理由じゃなかったけど
不安が募り 摂食障害になったのです。
今よりも 体重が10kg以上少なくて 体脂肪も5%以下。
異常でございます。
自分で言うのも なんですが
とても真面目な 性格なので
一度 決めたことは ストイックに取り組みがち。。。
意地になっていた部分もあったと思います。
でもね。
旅行先で 友人が撮影した写真を
見せてもらった時でした。
痩せこけた姿が 本当に気持ち悪く見えて。
このままではいけないと 気付けたのです。
とにかく太りたいと思ったんだけど
長い間 普通に食べることをしていないと
脳が『食べちゃダメ信号』を出すから
ゆっくり ゆっくり。
100%ナチュラルのピーナッツバターを
お箸でつまんで 口に運ぶ 食事法。
脳の信号と『だるまさんが転んだ』で
勝負してる感じですよ。
しばらくは ベジタリンを続けていたけど
続ける中で 心境の変化も起きていたんです。
そもそも 誰が決めたか分からない
食事のルールに 縛られながら 生きていくより
感謝する気持ちを持ちながら
有り難く頂くことが 大事なんだなって。
ベジタリアンを始めるまで
動物は 特別好きじゃなかったけれど
感謝の気持ちを持ち始めると
自然に生きるものを 愛おしく感じる。
動物だけでなく
虫も 植物も 人生の一部にしたくなる。
土を触れば エネルギーを感じ
雨の匂いを嗅ぐと 満たされていく。
食を通じて いつも多くのことを学び
記憶しているんだよね。
私のような 経験は 過剰だと思うので
みんなに経験して欲しいとは思わないけれど。
経験者として 体験を伝えたいとは思います。
今では 本当に なんでも食べてる。
苦手だった 牛肉も 赤ワインと合うから美味しいとか。
ブロンコビリー。
ビックボーイ。
街で見かけると 食べて帰宅しようか?と考えながら
結局 スーパーでラム肉を購入し
焼いて食べるのが楽しい。
ラム肉を焼いた後は 部屋中に
獣臭が充満するので
数日間は 羊と生活した気分になれますよ。
摂食障害だった頃によく見ていた
無理やり口の中に
大量のピザを入れられる 悪夢。
当時は 泣きながら 飛び起きていたけれど
今なら 喜んで 言える!
ごちそうさまでした!