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デビルビス ネプチューンは不人気ガンなのか?

自分は最近このネプチューンというガンを気に入って使っています。
そもそも購入するきっかけとなったのは、ネプチューンについて調べても極端に情報が少なかったからです。
誰もブログに書いてないし、オフィシャルの動画では何にも伝わってこない。このガン売る気あんのか?
と真剣に考えた訳です。いちデビルビスにわかファンとしては。

そして大事なことを最初に言います!この記事ではスペックについてはほとんど書いていません。フィーリングが9割の記事です。
だからスペックが知りたい人は読む必要がありません。

デビルビスでセンターカップと言えばGTIProや、最近ならDV1があるし、他社だとAnestIwataさんはkiwamiシリーズがリニューアルしてセンターカップガンも用途ごと相当数のラインナップがあります。フラッグシップモデルのWS・LSシリーズもカッコよくバリエーションも沢山です。
SATAさんなんかもインダストリアルで無骨な感じのデザインが一貫していて魅力的ですよね。
そんなキラっキラしたカッコいいセンターカップガン界隈にあって一際控えめでとにかく目立たない存在のガン。それがネプチューン。
ルナ2で満足する人はルナ2をずっと愛用してるし、じゃあデビでセンターカップ買おう!とすれば今ならほぼDV1いくよね。
そういうスルー要員になりかけているのがネプチューンなんです。

ですけど

あーいーだ!間!忘れてません?サイドカップ以上ハイエンドセンターカップ以下。中間を得意とするガンがあったっていいじゃない。
お肉の焼き加減が生とカリカリの二択だけじゃなくてその中間の焼き具合も選択できた方が楽しめるじゃん。ミディアムレアとかさ。
車だって軽トラとアルファードしか売ってなかったら、帯に短しタスキに長しみたいな状況に陥るじゃん。

そこでデビルビスの設計した人が考えたワケ。
「このぐらいの面積塗装するとき、サイドカップだと力不足なんだけどガチセンターカップを使うのはオーバースペックなんだよなって状況まあまああんじゃね。ガチなのは金額的にも高いしさ」※全て想像です。

このネプチューン、最高のミドルレンジセンターカップを謳っています。
サイドカップとセンターカップの間にある性能差ギャップを埋める位置付けのガンである。とメーカーサイトに記述があります。

なるほ!

ライフじゃ小さいしオデッセイだとなんかでかい。
This isサイコーにちょうどいいH〇NDA!FREE〇みたいな感じか?
7人乗れるけど実際7人乗せてるとこ見たことないよ。そんなに乗ったらキツキツじゃん。3列目は基本倒して何かコストコで買った大量のトイレットペーパーとか、でかいティラミス積んでる感じだよね!



サイドカップでの塗装に限界を感じていたけども、いきなりハイエンドなセンターカップは使いこなせるのかもわからねぇし金額的にもハードルが高い。 
でも自分じゃどれがどう良いのか見当つかないから、皆が良いって言ってるやつ買っちゃおう!

みたいなことは塗装をしていれば誰しも思うところがあるんじゃないでしょうか?

要するに適切なリスクを取れるなら取ってセンターカップを体験してみたい。でも何がいいのか良く分からないから誰かが良いというやつ買っとけばなんか安心。て心情です。
が、それじゃ思考停止してます!ちょっと待ってください!はいストーップ!トイレットペーパーと、でかいティラミスを積んだFREE〇を路肩に止めて考えてみてくださいよ。
彼(ネプチューン)が居ますよ〜!
彼(ネプチューン)の守備範囲広くないですか?
下はサイドカップの仕事もできて、上はハイエンド並みの事もできる!
このガン、、、なんかおいしくないか?

悪く言えば中途半端。なんだけどそれが逆に気になる、、、その中途半端な位置付けがなんかイイ!むしろ使ってみたいと自分は思いました。

ちょっと書きながら興奮してしまいました。

まあ、このグラフの信用度がどのくらいか?なんてわかりませんが。
特に縦軸のスプレーガンワールドランクとかなんなんだろう、、、。

CFTランズバーグ株式会社HPより

というわけで購入、使ってみました。


、、、フィール・ガッド👍
     (Feel good)

ガンボディのグリップ感も質感も実物いいじゃん!つまみもすこぶるスムースに回ります。
写真より本物の方が可愛い!という感じに似ています。

←ネプチューン kiwami4→

パターン幅も300mmあるからだいたいカバーできます。

また、用途が細分化されていない。という点も自分は気に入っています。
1台でベースからクリアーまで行けるレンジの広いガンで、必要に応じて口径を選ぶだけ。
別にベースのガンでクリアーを吹いてはいけない。という決まりはありません。その逆もです。使う人がベースのガンでクリアー吹いた方が上手くいくならそれでいいんです。

他にもデビルビスはジュピタープロを使っていますがこちらも同じように2種類のキャップと口径の組み合わせで様々な塗料を吹けます。
あんまりクリアー専用とかベース専用というタイプのガンよりこういうシンプルな奴がカントクは結構好きなんですね。

そもそもこの仕事を始めた時からそんなに多種多様なガンを使う環境ではありませんでした。限られた数個のガンでソリッド吹いたり、メタリック吹いたりパールを吹いたりクリア塗ったりしていたわけです。
自分はJJとルナ育ちという事もあって感覚が合っているのかもしれませんが、ルナ2を愛用している人でセンターカップも使ってみたい。と思っているなら似た感覚のままセンターカップに移行できるんじゃないかな?
同じメーカーだしね。
ガンボディが大きい分ルナほど軽さはありません。kiwami4と比べても若干重いです。けど質感なんかはネプチューン推しです。
ルナ2と同様にブラックのドゥルドゥルした表面処理も割に好みですし。

実際IwataさんのWS・LS400も使用していますが、まだ自分には使いこなしている感じは正直ありません。ミストが繊細過ぎてセッティングがめんどくさくなります。
自分はどちらかと言えば、夏場のミストカーテンのようなふわーって出るミストより、ケルヒャーみたいな立て板に水的ミストが好きです。
※「立て板に水」の使い方としては間違っています。
その点ネプチューンというかデビルビス全般に言えますが、ひねれば出る。しっかり塗れる。というガンは単純明快で使っていて気持ちいいですよね。
もちろん自分好みに調整はしてください。

今回ネプチューンを購入し使ってみた感想は、
基本を押さえた使い易く、塗りたいように塗れる癖のない素直なセンターカップガンだと思いました。
自分より塗装経験の浅い従業員も、使い易いと言ってメインで使用しています。
パターンも広すぎないし過度に微粒化しないので塗ってる!って感じ凄いします。
塗りたいとこを過不足なくグリグリ塗れるいいガンだと思います。

塗装を追及していけばやっぱりWS・LS400だよな。とか思う日が来るかもしれませんが、WS・LS400で出来る事の7から8割はネプチューンでも再現できると思います。
ネプチューンはかなり使い易さ重視で設計してあるガンなんだなーという印象を受けましたよ。

機会があれば一度お試しあれ。

デビルビス以外だと、SATAのバックボーンを知って感動したこと。
という記事も書いています。是非一度読んでみてくださいね。

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